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カブの月別の作業

カブの月別の作業|春まきと秋まきの流れを一覧にする

カブの栽培イメージ

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カブは種まきから四十日から六十日で穫れる速い作物です。春まきと秋まきそれぞれの月ごとの作業を表にまとめました。

一年に二回、秋を主にする

カブは春まきと秋まきの二回作れますが、主にするのは秋まきです。秋は気温が下がっていく中で育つので根が締まり、虫も減り、とう立ち(花芽が伸びて根が固くなること)の心配もありません。春は短期決戦で小カブを穫ります。

秋まきは九月中旬から十月上旬にまき、十一月から十二月に収穫します。まく時期を一週間ずつずらすと、収穫も一週間ずつずれて長く楽しめます。

作型種まき収穫要点
春まき3月下旬〜4月5月〜6月上旬小カブで早く採り切る
秋まき9月中旬〜10月上旬10月下旬〜12月主力。まく日をずらす

月別のやることカレンダー

関東の露地栽培を目安にした一覧です。暖地では春は二週間早く、秋は二週間遅くまけます。寒冷地では春まきが四月中旬から、秋まきは九月上旬までになります。

自分の畑の適期は記録でしか分かりません。まいた日と初収穫の日を毎年残しておくと、翌年の計画がそのまま立てられます。同じ関東でも海沿いと内陸では一週間ずれます。

主な作業ねらい
3月畝の準備、石灰と元肥春まきの土を作る
4月春まき、防虫ネット、間引き虫に負けずに早く育てる
5月春まきの収穫、追肥とう立ち前に採り切る
8月下旬〜9月上旬畝の準備、石灰と元肥秋まきの土を作る
9月中旬〜10月上旬秋まき、防虫ネットまく日をずらして長く穫る
10月三回の間引き、追肥、土寄せ株間を作り根を太らせる
11月〜12月収穫、霜よけ適期を過ぎる前に採る

九月と十月は間引きが仕事

秋まきのカブは、まいてから一か月の間に三回の間引きを終えます。発芽が揃ったら三センチ、本葉二枚から三枚で六センチ、本葉四枚から五枚で最終の株間にします。間引きのたびに株元へ土を寄せ、二回目のあとに追肥をします。

この時期は虫がまだ多いので、まいた直後から防虫ネットをかけておきます。ネットの裾に隙間があると効かないので、土で押さえてふさぎます。

発芽が揃ったら一回目
本葉が一枚見えたころ、三センチ間隔になるように間引きます。込みすぎた場所を優先します。
二回目のあとに追肥
本葉二枚から三枚で六センチにし、条間に化成肥料をひと握りの半分ほど施して、土と混ぜながら株元へ寄せます。
三回目で最終の株間
本葉四枚から五枚で小カブ十センチ、中カブ十五センチにします。間引き菜は持ち帰ります。

三回の間引きを一度にまとめてやると、残した株が急に風に当たって倒れます。面倒でも三回に分けるのが、丸い根への近道です。

十一月からは採り遅れに注意

小カブは直径五センチ、中カブは八センチから十センチが採りごろです。カブは適期を過ぎると根の中に空洞ができたり、皮が割れたりします。大きくしようと待つより、適期に採り切るほうが味がよく、失敗もありません。

霜が降り始めたら、まだ小さい株には不織布をかけて生育を続けさせます。十二月に入って土が凍るようになると根が傷むので、その前に採り切ります。

時期状態すること
11月上旬早くまいた株が採りごろ直径を見て順に採る
11月下旬初霜小さい株に不織布
12月土が凍り始める残りを採り切る

春まきは短期決戦で採り切る

春まきは三月下旬から四月にまき、五月中に採り切ります。気温が上がると虫が増え、六月に入るととう立ちや根の割れが出ます。小カブの品種を選び、四十日で穫ることを前提に計画します。

春は発芽後の低温にある程度の日数当たると、花芽ができてとう立ちが早まります。四月上旬の寒の戻りが心配なら、不織布をべた掛けして保温し、低温に当たる時間を減らします。

小カブの品種を選ぶ
春は生育期間の短い小カブが向きます。中カブは六月にかかり、虫と割れの被害が増えます。
まき直後から防虫ネット
春は虫の飛来が早いので、まいた日に防虫ネットをかけ、収穫まで外しません。間引きのときだけ開けて、すぐ閉じます。
五月中に採り切る
直径五センチになった株から順に採り、六月に持ち越さないようにします。残った小さい株も五月末には採り切ります。

春まきで葉の中心から花茎が伸び始めたら、とう立ちの合図です。その株は根が固くなる前にすぐ採ります。

地域でずれる時期の目安

上の表は関東平野の露地を基準にしています。暖地では秋まきが十月中旬までまけ、寒冷地では九月上旬までにまき終える必要があります。春まきは寒冷地では四月中旬からです。

同じ地域でも標高と日当たりで一週間は前後します。まいた日と初収穫の日を毎年残しておくと、翌年は自分の畑の数字で計画が立てられます。

地域春まき秋まき
暖地(九州・四国南部)3月中旬〜4月9月中旬〜10月中旬
中間地(関東・近畿)3月下旬〜4月9月中旬〜10月上旬
寒冷地(東北・北海道)4月中旬〜5月8月下旬〜9月上旬

カブの栽培に一年を通して使うもの

作業のたびに買い足すより、季節の前にまとめて用意しておくほうが結局は安く済みます。一年を通して使うのは、次の 4 つです。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 完熟堆肥探す言葉「完熟堆肥 牛ふん」
    規格の目安
    牛ふん堆肥かバーク堆肥。40L 前後の袋で売られています。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 2〜3kg(およそ 5〜8L)。畝 1 本で 10〜15L。

    土の粒をつなぐのは微生物の働きで、その餌になるのが堆肥です。未熟なものは根を傷めるので「完熟」と書かれたものを選びます。

  • 苦土石灰探す言葉「苦土石灰 粒状」
    規格の目安
    粒状のものが扱いやすく、風のある日でも舞いません。1〜20kg 袋。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 100〜150g、畝 1 本で 200〜300g。1kg 袋で数畝ぶん。

    日本の土は雨で酸性に傾きます。**必要な量は土質で 3 倍ほど違い**、黒ボク土は砂質土よりずっと多く要ります。入れすぎると今度はアルカリ性に寄りすぎるので、pH を測ってから決めます。

    出典: 農林水産省「土壌改良資材量のもとめ方」(施肥基準)

  • 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8」
    規格の目安
    窒素・リン酸・カリが同じ比率の粒状。まず 1 袋あればほとんどの野菜に使えます。
    数量の目安
    元肥は 1 ㎡あたり 100g、畝 1 本で 150〜200g。追肥は 1 回 1 ㎡あたり 30〜50g。

    種類を増やすより、切らさないほうが効きます。作物ごとの正確な量は都道府県が施肥基準として公表しているので、量を詰めたくなったらそちらを見てください。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 黒マルチ探す言葉「黒マルチ 95cm」
    規格の目安
    幅 95cm、厚さ 0.02mm。株間の決まっている作物は穴あき(株間 30cm・45cm)が楽です。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。50m 巻きなら 10 畝以上。

    地温を上げ、雨のはね返りと雑草を抑えます。夏の高温期だけは、地温が上がりすぎるので白黒マルチに替える手もあります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 土壌改良材のセット買いは要りません。堆肥と石灰と元肥の 3 つで足ります。
  • 連作していない畑なら、土壌消毒剤は要りません。

カブの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はカブの育て方にまとめています。

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