折れるかどうかで判断する
空芯菜の穫りどきは長さではなく柔らかさで決めます。茎を指で曲げてぽきりと折れるなら食べごろ、曲がるだけで折れないならすでに固くなっています。この確かめ方を覚えると失敗しません。
| 状態 | 判断 | やること |
|---|---|---|
| 先端が20〜30センチ、指で折れる | 穫りどき | そのまま折るか、はさみで切る |
| 30センチを超えて曲がるだけ | やや遅い | 折れる位置まで戻って切る |
| 茎が中空で太い | 問題ない | 空芯菜の名のとおり。固くなければ食べられる |
| 白い花が咲き始めた | 終わりが近い | 花の下の柔らかい部分だけ使う |
摘み方が次の収穫を作る
収穫と摘心(先端を摘んで枝数を増やすこと)は同じ作業です。先端から二十センチほどを、節を二つ残した位置で切れば、そこから次の芽が二本出てきます。切る位置を意識するだけで、その後の収穫量が変わります。
夏の盛りなら十日から二週間で次が穫れます。週に二回畑を見て、折れる長さになったものから順に摘んでいくと、株がいつも若い状態に保たれます。
- 二節残して切る
- 枝の付け根から節を二つ残し、その上で切ります。残した節から新しい芽が出て、次の収穫につながります。
- 折れる位置を探す
- 手で茎を曲げてみて、ぽきりと折れる位置を探します。そこから上が柔らかく食べられる部分です。
- 朝のうちに穫る
- 気温が上がる前に収穫すると、葉がしおれにくく歯ざわりも保てます。夏の昼の収穫は避けます。
空芯菜は摘めば摘むほど枝が増えます。食べ切れないからと摘まずにおくと、かえって株が固くなって収穫できる量が減ります。
食べ方に合わせて分ける
同じ株から穫っても、先端の柔らかい部分と根元寄りの固めの部分では向く料理が違います。収穫したその場で分けておくと、調理のときに迷いません。
先端の十センチほどは生でも食べられるほど柔らかく、さっと炒めるだけで十分です。根元寄りの固い部分は、細かく刻んで長めに炒めるか、汁物に入れると気にならなくなります。
中が空洞になっているのが空芯菜の特徴で、名前もここから来ています。太くても中空なので火の通りが早く、炒め物にすると歯ざわりよく仕上がります。
- 先端と根元を分ける
- 収穫したらその場で、柔らかい先端と固めの根元に分けて袋を分けます。調理のときに選ぶ手間が省けます。
- 固い部分は刻んで使う
- 根元寄りは三センチほどに刻み、先に炒め始めます。あとから葉を加えると火の通りがそろいます。
保存は短期、鮮度が命
空芯菜は日もちがしません。穫ったその日に食べるのが最もおいしく、翌日には葉のはりが落ち始めます。まとめて穫るより、食べる分だけをこまめに摘むほうが結果的においしく食べられます。
どうしても保存するなら、濡らした新聞紙で包んで袋に入れ、立てた状態で野菜室に置きます。それでも三日ほどが限度なので、多いときはゆでて冷凍するほうが無駄になりません。
| 場面 | 保存の仕方 | もつ期間 |
|---|---|---|
| その日に食べる | 収穫してすぐ調理する | 最もおいしい |
| 翌日に使う | 濡れた新聞紙に包んで野菜室に立てる | 2〜3日 |
| 穫りすぎた | さっとゆでて絞り小分けに冷凍 | 3週間ほど |
| 株に置く | 摘まずに畑で待たせる | 2〜3日。それ以上は固くなる |
花が咲いたらどうするか
秋が近づくと、朝顔に似た白い花が咲きます。花が付いた枝は養分をそちらに使うので、葉の勢いが落ちます。収穫を続けたいなら、つぼみのうちに摘み取ってしまうのが基本です。
花が咲くこと自体は病気ではありません。日が短くなったという合図なので、そろそろ終わりが近いと考え、残りを穫り切る計画に切り替えるきっかけにしてください。
花が咲いた株から種を採ることもできますが、日本の気候では種が熟すまでに寒くなることが多く、確実ではありません。翌年は新しい種を買うほうが手堅い選択です。
- つぼみを摘む
- 花芽を見つけたら、その枝ごと摘み取ります。葉のほうへ養分が戻り、あと数回は収穫を続けられます。
- 終わりの合図と考える
- 花が次々に付くようになったら、株の終わりが近いということです。残りを穫って片づける準備に入ります。
収穫でつまずいたときの切り分け
穫った空芯菜が固い、量が少ない、すぐしおれるといった不満は、摘む位置と収穫する時間帯を変えるだけで解決することがほとんどです。株を作り直す必要はありません。
- 茎が固い
- 穫り遅れか水切れです。折れる位置まで戻って切り、以後は週に二回摘むようにします。
- 量が穫れない
- 摘心が足りていません。二節残して摘むことを繰り返せば、枝が増えて収穫量が上がります。
- すぐしおれる
- 昼の暑い時間に穫っています。朝のうちに摘んで、すぐ日陰に移すだけで持ちが変わります。
- 葉が小さい
- 肥料切れです。収穫二回につき一回、化成肥料を一握り足すことを習慣にすれば葉の大きさが戻ります。
空芯菜の収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
空芯菜の収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は空芯菜の育て方にまとめています。
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