乾かしてから与えるのが基本
ゼフィランサスは乾いた土が雨で潤うと、その刺激で花芽が伸びて数日後に咲きます。だから水やりは、土がしっかり乾くまで待ってから、鉢底から流れるまでたっぷり与えるのが正しい方法です。毎日少しずつ与えると乾湿の差がなく、葉ばかり茂って花が咲きません。
露地の花壇で雨が続いた年は、葉ばかり茂って花が少なくなることがあります。これは乾く期間がなかったためで、病気ではありません。梅雨が明けて土が乾き、そのあとの夕立で咲く、という自然のめりはりを待ちます。
| 時期 | 水やりの目安 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 春(芽出し〜5月) | 表面が乾いたら | 植え付け直後は控えめに |
| 夏(6月〜9月) | 土が乾いて葉が少ししおれたらたっぷり | 乾湿の差をつけると咲く |
| 秋(10月〜11月) | 表面が乾いて数日後 | 徐々に減らして休眠に向かわせる |
| 冬(12月〜2月) | 月に1〜2回、暖かい日の午前中 | 凍る夜の前には与えない |
露地の花壇では根付いたあとの水やりはほとんど不要です。雨が降ればそれが開花の合図になります。
鉢植えで花を誘う水やり
鉢植えなら乾湿を自分で作れるので、露地より確実に咲かせられます。夏に一週間から十日ほど水を控えて土をしっかり乾かし、葉が少ししおれかけたころに鉢底から流れるまで与えます。三日から五日後に一斉に花茎が上がります。これを繰り返すと、夏から秋に何度も咲きます。
乾かす期間の目安は季節で変わります。真夏なら一週間で十分乾きますが、九月に入って涼しくなると十日から二週間かかります。日数ではなく、鉢の軽さと葉先のしおれ具合で判断します。
- 一週間から十日乾かす
- 水を止め、雨の当たらない日なたに置きます。土が白っぽく乾き、鉢が軽くなり、葉先が少ししおれかけたら次の段階です。
- たっぷり与える
- 鉢底から流れ出るまで注ぎ、受け皿にたまった水は捨てます。一度に十分な量を与えることが刺激になります。
- 花茎が上がったら普通の水やり
- 三日から五日で花茎が伸びます。咲いている間は表面が乾いたら与え、花が終わったらまた乾かし始めます。
乾かしすぎて葉が完全に枯れると球根が休眠に入り、水を与えても咲かなくなります。葉がしおれかける程度で止めます。
肥料は少なめに、葉のある時期だけ
ゼフィランサスは肥料が少なくても咲く植物で、多いと葉ばかり茂って花が減り、球根が腐りやすくなります。追肥(育ちの途中で足す肥料)は、葉が伸びる四月から五月と、花が終わったあとの九月から十月に、緩効性肥料をひとつまみ置く程度で十分です。
- 四月に一回目の追肥
- 葉が十センチほど伸びたら、緩効性肥料をひとつまみ株元に置きます。液肥なら二週間に一回、規定の倍に薄めて与えます。
- 真夏は与えない
- 七月から八月の高温期に肥料を与えると球根が傷みます。開花中も肥料は要らず、水の加減だけで咲かせます。
- 花後の九月に二回目
- 花が終わって葉が残っている時期に、緩効性肥料をひとつまみ置きます。翌年の球根を太らせる肥料です。
- 葉が枯れたら止める
- 冬に葉が枯れる種類は、葉がなくなったら肥料を止めます。常緑のタマスダレも冬は与えません。
置き場所と日当たり
花を咲かせるには一日五時間以上の直射日光が必要です。日陰では葉ばかり伸びて倒れ、花が咲きません。真夏の直射日光にも耐えるので遮光は不要ですが、鉢植えは西日で鉢の中が熱くなりすぎないよう、午後は明るい日陰でも構いません。
鉢植えは日なたでも、真夏の午後に鉢そのものが熱くなりすぎることがあります。鉢を二重にするか、鉢の周りに他の鉢を並べて日陰を作ると、球根が高温で傷むのを防げます。
| 場面 | 置き場所 | 理由 |
|---|---|---|
| 花壇 | 一日中日の当たる場所 | 日照が多いほど花数が増える |
| 鉢植えの春〜秋 | 日なた、雨の当たらない場所 | 乾湿を自分で作りやすい |
| 鉢植えの冬 | 軒下の日なた | 凍結と冷たい雨を避ける |
| 芝生や庭木の下 | 落葉樹の株元 | 夏は木陰になっても春秋に日が当たる |
葉ばかりで咲かないときの手当て
ゼフィランサスの不調でいちばん多いのは、葉は元気なのに花が咲かないことです。原因は水の与えすぎで乾湿の差がないこと、肥料の与えすぎ、日照不足のどれかです。株の姿を見て切り分け、管理を直せば翌月には咲きます。
| 症状 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉が青々と茂って花がない | 毎日の水やりで乾湿の差がない | 一週間乾かしてからたっぷり与える |
| 葉が大きく柔らかく倒れる | 肥料の与えすぎか日照不足 | 肥料を止め、日なたへ移す |
| 葉が黄ばんでしおれる | 過湿で球根が傷んでいる | 水を止め、掘って球根を確かめる |
| 葉先が枯れ込む | 乾かしすぎ | たっぷり与えて様子を見る |
傷んだ葉は元に戻りません。手当てのあとに出る新しい葉と、次の雨のあとに咲くかどうかで回復を判断します。
ゼフィランサスの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
ゼフィランサスの長く咲かせるコツは作物ページに
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