雨のあとに咲く仕組み
ゼフィランサスの球根の中には、次に咲く花芽があらかじめ準備されています。乾いた期間のあとに土が潤うと、その変化が合図になって花茎が伸び、三日から五日で開きます。だから雨が降ったあとに、庭のあちこちで一斉に咲くのです。一つの花は二日から三日で終わりますが、雨のたびに次の花が上がります。
花は朝に開いて夕方に少し閉じ、二日から三日で終わります。咲いている間は雨に当てても構いませんが、強い雨で花弁が傷むことがあります。切り花にもなり、つぼみが色づいたころに切ると室内で開きます。
| 株の姿 | 起きていること | 楽しみ方 |
|---|---|---|
| 雨のあと数日で花茎が伸びる | 乾湿の刺激で花芽が動いた | そのまま。三日ほどで開く |
| 雨が降っても花茎が出ない | 球根が小さいか、乾いた期間がなかった | 次の雨を待つか、鉢なら一週間乾かして水を与える |
| 咲いてから二〜三日で花が終わる | 一つの花の寿命 | 終わった花を摘むと次の花が上がりやすい |
花の時期に咲かせるための雨は、まとまった量が要ります。夕立程度では土の中まで潤わず咲かないことがあります。
種類ごとの咲く時期
三つの種類は咲く時期が少しずつ違います。桃色のサフランモドキが六月から咲き始め、黄色のキトリナが七月から、白のタマスダレが八月下旬から十月まで咲きます。三種類を一緒に植えると、初夏から秋まで途切れずに花が見られます。
三種類を混ぜて植えるなら、咲く時期の早い桃色を手前に、遅い白を奥に配置すると、季節が進むにつれて花の位置が移っていきます。同じ鉢に混ぜると草丈が違って乱れるので、種類ごとに鉢を分けるほうがきれいです。
| 種類 | 咲く時期 | 花の姿 |
|---|---|---|
| サフランモドキ | 6月〜9月 | 桃色で花が大きく、上向きに開く |
| キトリナ | 7月〜9月 | 黄色でやや小さく、群れて咲く |
| タマスダレ | 8月下旬〜10月 | 白で中心が黄色、細い葉と一緒に群れて咲く |
最近は交配種も多く出回り、桃色と白の中間色や、大輪の品種もあります。咲く時期はラベルで確かめます。
鉢植えで何度も咲かせる
鉢植えなら乾湿を自分で作れるので、露地より確実に、そして回数多く咲かせられます。一週間から十日乾かしてからたっぷり与えることを繰り返せば、夏から秋に四回から五回は咲きます。密植した鉢が一斉に咲いた姿は、露地にはない見ごたえがあります。
何度も咲かせた鉢は秋に球根が疲れています。九月から十月に追肥をして葉を育て、翌年に備えます。花後の葉を切らず、日に当てて球根を太らせることが、翌年も同じように咲かせる条件です。
- 密植した鉢を用意する
- 五号鉢に七球から十球を触れ合う程度に植えます。球根が多いほど一度に咲く花が増えます。
- 花後に乾かし始める
- 一斉に咲いた花が終わったら、水を止めて雨の当たらない日なたに置きます。葉がしおれかけるまで待ちます。
- たっぷり与えて次の花を待つ
- 鉢底から流れるまで水を与え、三日から五日で花茎が上がるのを見ます。これを九月末まで繰り返します。
十月に入ると気温が下がり、乾かしても咲きにくくなります。秋は無理に繰り返さず、球根を休ませます。
花数を増やす育て方
花数は球根の大きさと数で決まります。日によく当てて葉を育て、花後の追肥(育ちの途中で足す肥料)で球根を太らせ、三年から四年に一回掘り上げて分けると、株が若返って花が増えます。逆に肥料の与えすぎと日照不足は、葉ばかりで花の少ない株を作ります。
植えっぱなしの花壇で年々花が増えていくのは、球根が自然に分かれて増えているためです。増えすぎて花が減るまでは手を出さず、そのまま楽しみます。
- 葉を大事にする
- 花後の葉は球根を太らせる工場です。見苦しくても切らず、自然に枯れるか冬まで残します。
- 花後に追肥
- 九月から十月に緩効性肥料をひとつまみ株元に置きます。この肥料が球根を太らせ、翌年の花芽を作ります。
- 三〜四年に一回分ける
- 球根が増えて混み合うと花が減ります。三月に掘り上げて分け、植え直すと翌年から花数が戻ります。
咲かないときの原因と直し方
ゼフィランサスが咲かない原因は、乾湿の差がないこと、球根が小さいこと、日照不足、肥料の与えすぎのどれかです。葉の姿と管理を照らし合わせて切り分けます。球根が固く葉が元気なら、管理を直せばその夏のうちに咲きます。
| 症状 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 葉は茂るが花茎が上がらない | 毎日の水やりで乾湿の差がない | 一週間乾かしてからたっぷり与える |
| 植えた年に咲かない | 球根が小さいか植え付けが遅い | 葉を育てて翌年を待つ |
| 葉が細長く倒れて咲かない | 日照不足 | 日なたへ移す |
| 何年も植えっぱなしで花が減った | 球根が混み合っている | 三月に掘り上げて分けて植え直す |
一年咲かなくても球根が固ければ翌年に咲きます。原因を直して、次の夏の雨を待ちます。
ゼフィランサスの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
ゼフィランサスの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はゼフィランサスの育て方にまとめています。
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