種類と地域で冬の扱いを決める
冬の管理は種類と地域の組み合わせで決まります。白花のタマスダレは氷点下五度程度まで耐え、関東平野部では葉を残したまま植えっぱなしで冬を越します。桃色のサフランモドキと黄色のキトリナは土が凍ると球根が傷むので、株元を覆うか鉢を軒下に移します。
| 地域 | タマスダレ | サフランモドキとキトリナ |
|---|---|---|
| 暖地 | 植えっぱなし、何もしない | 植えっぱなしでよい。冷たい雨は避ける |
| 中間地 | 植えっぱなし、株元に落ち葉程度 | 株元を腐葉土で覆う。鉢は軒下へ |
| 寒冷地 | 株元を厚く覆うか鉢で軒下へ | 掘り上げて室内で保管するか、鉢を無加温の室内へ |
自分の庭の土が冬に凍るかどうかが判断の目安です。朝に土の表面が霜柱で持ち上がるなら、寒さに弱い種類は覆いが要ります。
植えっぱなしで冬を越す
植えっぱなしの株は、十一月に水を減らして休眠に向かわせ、株元を腐葉土や落ち葉で五センチほど覆います。覆いは土の凍結を防ぎ、球根を守ります。葉が青く残っている場合は切らずに残し、黄ばんで枯れた葉だけを取り除きます。
覆いに使う落ち葉は、病気の出た植物の葉を避けます。腐葉土なら市販のもので十分です。覆いをかけたあとに大雨が続くと湿気がこもることがあるので、雨のあとは覆いを軽くほぐして風を通します。
- 十一月に株元を覆う
- 腐葉土か落ち葉を五センチほどの厚さで株元に敷きます。寒さに弱い種類は少し厚めにします。
- 青い葉は残す
- タマスダレは冬も葉が残ります。葉が球根に養分を送っているので、枯れるまで切りません。
- 冬の水は月に一〜二回
- 露地なら雨で足ります。鉢植えは暖かい日の午前中に少量を与え、土を完全に乾かさない程度にします。
- 三月に覆いを外す
- 土が凍らなくなったら覆いを取り除き、新しい芽に日を当てます。覆いを残すと芽が蒸れます。
鉢植えの冬越し
鉢植えは土が少ないぶん凍りやすいので、十二月には軒下の日なたに移します。氷点下五度を下回る予報の夜は玄関などに入れます。暖房の効いた室内は避け、五度前後の場所で休ませます。水は月に一回から二回、暖かい日の午前中に少量で十分です。
鉢を室内に入れる場合は、日中に日の当たる窓辺に置き、夜は窓から離して冷気を避けます。暖房で暖かい部屋に入れると休眠せずに葉が伸び、春の花が減ります。
| 鉢の置き場所 | 向く種類 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 軒下の日なた | すべての種類 | 冷たい雨と霜を避ける。強い寒波の夜は玄関へ |
| 無加温の室内の窓辺 | サフランモドキ、キトリナ | 暖房の部屋には入れない |
| 発泡スチロールの箱に入れて軒下 | 寒冷地のすべての種類 | 晴れた日中はふたを開けて日に当てる |
鉢を地面に直に置くと底から冷えます。すのこや棚の上に置くだけでも凍結を避けやすくなります。
掘り上げて分ける
三年から四年植えっぱなしにすると球根が増えて混み合い、花が減ります。三月に掘り上げ、球根を一つずつ外して植え直すと株が若返ります。寒冷地で掘り上げて保管する場合は、十一月に掘って土を落とし、乾いたおがくずかピートモスに入れて五度から十度の場所に置きます。
掘り上げた球根の下に、細い根が白く残っていれば元気なしるしです。根が黒く縮んでいるものは弱っているので、別の鉢に植えて回復するかを見ます。
- 三月に掘り上げる
- 株の周りを広めに掘り、球根を傷つけないように土ごと持ち上げます。土を軽く落として球根を確かめます。
- 球根を一つずつ外す
- くっついた球根を手で外します。小さな子球も翌年か翌々年には咲くので捨てません。柔らかい球根は処分します。
- すぐに植え直す
- 根を乾かすと弱るので、外したらその日のうちに植えます。株間五センチから十センチで浅めに密植します。
- 保管する場合は乾いた材料に
- 寒冷地で冬に保管するなら、土を落とし、乾いたおがくずやピートモスに埋めて、凍らない暗い場所に置きます。
冬に球根が傷んだときの見分けと立て直し
春になっても芽が出ないときは、掘って球根を確かめます。固く白い球根なら遅れているだけで、五月までには芽が出ます。柔らかく茶色や黒に変色していれば凍結か過湿で傷んでいます。傷んだ球根は処分し、残った固い球根を水はけのよい土に植え直します。
| 球根の状態 | 原因 | 対応 |
|---|---|---|
| 固く白い、芽の先が見える | 休眠が長引いているだけ | 植え直して待つ。五月までに芽が出る |
| 柔らかく茶色、押すとつぶれる | 凍結による傷み | 処分する。次の冬は覆いを厚くする |
| 黒くかびて臭う | 過湿による腐れ | 処分し、土を水はけのよいものに替える |
| 小さな子球だけ残っている | 親球が終わって世代交代 | 子球を植え直し、翌年か翌々年の開花を待つ |
傷んだ球根に触れた手で他の球根を触ると腐れがうつることがあります。処分したあとは手を洗ってから作業を続けます。
ゼフィランサスの冬越しに使うもの
寒さそのものより、凍って溶けるのを繰り返すことで傷みます。土を凍らせないことが目的です。
- バーク堆肥・腐葉土(マルチング用)探す言葉「バーク堆肥 マルチング」
- 規格の目安
- 40L 前後の袋。株元に 3〜5cm の厚さで敷きます。
- 数量の目安
- 株元の直径 40cm 分で 5L 前後。
土に布団をかけるのと同じです。春には鋤き込めば土壌改良材にもなり、片付けが要りません。
- 不織布(べたがけ用)探す言葉「不織布 防寒 べたがけ」
- 規格の目安
- 目付 20〜30g/㎡。厚いほど保温しますが、光も遮ります。
かけたまま水をやれて、日中の光も通します。ビニールと違い、内側が蒸れません。
- 鉢用の断熱材探す言葉「発泡スチロール 鉢 保温」
- 規格の目安
- 発泡スチロールの箱か、鉢を包むプチプチ。
鉢は地面より先に凍ります。地面に直に置くか、鉢ごと包むかで越冬できるかが変わります。
- 球根の保存ネット探す言葉「球根 保存 ネット袋」
- 規格の目安
- 目の粗いネット袋。
寒さに弱い球根は掘り上げて越冬させます。風の通るところに吊るし、密閉しません。
- 耐寒性のある宿根草は、地上部が枯れても根は生きています。掘り上げずに株元を覆うだけで足ります。
- ビニールで覆いっぱなしにすると、晴れた日に蒸れます。不織布のほうが失敗しません。
ゼフィランサスの長く咲かせるコツは作物ページに
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