症状から見分ける
ゼフィランサスは病害虫に強く、日当たりと水はけがよければほとんど手がかかりません。出るとすれば、水はけの悪い土での球根の腐れ、夏に葉を食い荒らすハマオモトヨトウ、乾燥期のハダニです。症状を見て、虫か腐れか環境の偏りかを切り分けます。
薬を使う前に、置き場所と水はけを見直します。日当たりと水はけさえよければ、ゼフィランサスはほとんど手がかかりません。繰り返し不調が出るなら、それは水か日照の偏りの合図と考えます。
| 症状 | 疑うもの | 最初にすること |
|---|---|---|
| 葉が筋状に食われ、葉の中に黒い糞 | ハマオモトヨトウ | 葉を開いて幼虫を捕まえる |
| 葉が黄ばんでしおれ、株元がぐらつく | 球根の腐れ | 掘り上げて球根を確かめる |
| 葉がかすれて白っぽい | ハダニ | 葉裏に水をかける |
| 新芽に小さな虫が群がる | アブラムシ | 水で流すか手でつぶす |
| 葉に赤茶色の斑点 | 赤斑病 | 傷んだ葉を取り、風通しを直す |
ハマオモトヨトウは夏の大敵
七月から九月に、ヒガンバナ科の植物だけを食べるハマオモトヨトウという蛾の幼虫がつきます。葉の内側に潜って筋状に食い進み、やがて球根の中まで食べて株を枯らします。葉に黒い糞がついていたら、葉を開いて幼虫を探します。早く見つければ手で捕まえるだけで済みます。
- 葉の食われ方を見る
- 葉が筋状に透けたように食われ、葉の付け根に黒い糞がたまっていたら間違いありません。夏は週に一回は確かめます。
- 葉を開いて捕まえる
- 幼虫は葉の重なりや株元に潜んでいます。葉をかき分けて探し、見つけたら捕まえて処分します。
- 球根まで食われたら掘り上げる
- 株元がぐらついたら球根の中に幼虫がいます。掘り上げて幼虫を取り出し、食われた部分を切って乾かしてから植え直します。
- 広がるなら薬を使う
- 株数が多く手で取りきれないときは、草花用の殺虫剤を説明書どおりに使います。幼虫が小さいうちほど効きます。
同じヒガンバナ科のアマリリスやハマユウ、スイセンにも同じ虫がつきます。近くに植えていれば一緒に確かめます。
球根の腐れは過湿から
水はけの悪い土や、梅雨の長雨、深植え、肥料の与えすぎで球根が腐ります。葉が黄ばんでしおれ、株元を持つとぐらつくなら球根が傷んでいます。掘り上げて柔らかい球根を処分し、固い球根は傷んだ部分を切って乾かし、水はけのよい土に植え直します。
深植えも腐れの原因です。球根の頭が土の表面から二センチから三センチ下になる浅めの深さを守ります。植え直すときに深くなりがちなので、土をかぶせたあとに指で深さを確かめます。
- 掘り上げて確かめる
- しおれた株の周りを掘り、球根を取り出します。固く白ければ生きていて、柔らかく変色していれば腐っています。
- 傷んだ部分を切って乾かす
- 一部だけ傷んだ球根は、清潔な刃で傷んだ部分を切り、風通しのよい日陰で二〜三日乾かします。
- 水はけのよい土に植え直す
- 腐葉土と軽石を混ぜた土に浅めに植えます。花壇なら高畝にし、鉢なら底に軽石を厚めに敷きます。
腐った球根を触った手や刃で他の球根を扱うと腐れがうつります。処分したあとは手と道具を洗います。
ハダニとアブラムシ
乾燥した時期に葉裏にハダニがつき、葉がかすれて白っぽくなります。水に弱いので葉裏に勢いよく水をかけると減ります。春の新芽にはアブラムシがつくことがあり、数が少ないうちは水で流すか指でつぶします。どちらも日当たりと風通しがよければ軽く済みます。
虫の被害は、日当たりと風通しがよく、株が硬く締まっているほど軽くなります。肥料で柔らかく育った株ほど虫を呼ぶので、虫が多いと感じたら肥料を減らして様子を見ます。
| 虫 | 見つけ方 | 対処 |
|---|---|---|
| ハダニ | 葉裏に小さな点、葉がかすれる | 葉裏に霧を吹き、乾燥期は数日おきに |
| アブラムシ | 新芽や花茎に群がる、べたつく | 水で流す、増えたら草花用の殺虫剤 |
| ナメクジ | 花や新芽に食べ跡、光る筋 | 夜に見回って捕まえる |
病気ではない障害と、毒への注意
葉が黄ばむ、倒れる、花が咲かないといった変化の多くは、病気ではなく水や日照の偏りや季節の姿です。冬に葉が枯れるのは寒さに弱い種類の休眠で、球根が固ければ春に芽が出ます。また、球根と葉には毒があり、食べると吐き気や下痢を起こします。葉がニラやノビルに似ているので、食用の植物と離して植えます。
| 見た目 | 起きていること | 戻し方 |
|---|---|---|
| 葉が細長く倒れる | 日照不足 | 日なたへ移す |
| 葉は茂るが花が咲かない | 水の与えすぎか肥料の過多 | 乾かしてから水を与え、肥料を止める |
| 冬に葉が黄ばんで枯れる | 寒さに弱い種類の休眠 | 球根が固ければ何もしない。春に芽が出る |
| 葉先だけが茶色く枯れる | 乾かしすぎ | たっぷり水を与えて様子を見る |
小さな子どもやペットのいる家庭では、手の届かない場所に植えます。球根を扱ったあとは手を洗います。
ゼフィランサスの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はゼフィランサスの育て方にまとめています。
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