摘心をするかどうかは品種で決める
摘心(先端の芽を摘んで枝数を増やすこと)は、切り花向けの高性品種や中輪のダリア咲きで効果が大きく、矮性のプロフュージョン系は自然に枝分かれするので不要です。品種によって対応が変わるため、まず自分の株がどちらか確かめます。
種袋に草丈と系統の記載があるので、まき付け前に確かめておくと迷いません。買った苗で分からないときは、草丈が二十センチを超えても枝分かれしていなければ高性か中性と判断して摘心します。
| タイプ | 摘心 | 理由 |
|---|---|---|
| 高性・切り花向け大輪 | する | 一本立ちで咲かせると花が一つで終わりやすい |
| 中性・ダリア咲き中輪 | する | 枝数が三〜五本に増え、花期がずれて長く咲く |
| 矮性・プロフュージョン系 | しない | もともと枝が多く、摘心すると開花が遅れるだけ |
| 細葉のリネアリス | しない | 地際からよく分枝し、摘心の効果が薄い |
摘心は本葉四〜六枚のときに一回
本葉が四枚から六枚になったころ、上の一節を指で摘み取ります。残した葉の付け根から二本ずつ枝が出て、一か月ほどで最初の花が咲きます。遅れて草丈が三十センチを超えてから摘むと、開花が大きく遅れます。
摘心(先端の芽を摘んで枝数を増やすこと)をした株は、しない株より最初の花が二週間ほど遅れます。その代わり枝が三本から五本になり、六月末から霜まで途切れず咲きます。早く一輪だけ見たいのか、長く多く咲かせたいのかで決めてください。
- 指で先端の一節を摘む
- 一番上の葉の対とその上の芽を、指先ではさんでねじり取ります。はさみでも構いませんが、清潔な刃を使います。
- 残す葉は最低二対
- 摘んだ後に本葉が二対以上残るようにします。残す葉が少ないと出る枝も少なく、摘心の意味がなくなります。
- 二回目はしない
- ジニアは二回目の摘心をすると開花が遅くなりすぎます。枝数が足りないと感じたら、花後の切り戻しで増やします。
一日六時間以上の直射日光
ジニアは日照が足りないと茎が伸びて花色が薄くなり、うどんこ病に弱くなります。午前から午後にかけて六時間以上日が当たる場所が理想で、半日陰だと花数が半分以下になります。ベランダなら手すりの外側に近い、最も明るい位置に置きます。
日照が足りない場所でどうしても育てたいなら、矮性のプロフュージョン系を選び、株間を広めに取ります。それでも花数は日向の六割ほどと考えてください。
- 日照時間を数えてみる
- 植える前に、朝・昼・午後の三回その場所を見て、直射が当たっている時間を合計します。六時間未満なら別の場所を探します。
- 背の高い植物の南側に
- ヒマワリやトマトの北側に植えると午後の日が遮られます。ジニアは背の高い作物の南か東に置きます。
- 鉢は向きを週一回変える
- 片側からしか日が当たらない鉢は、週に一回向きを変えると株が片寄らず、花が四方に付きます。
つぼみが開かないときの切り分け
つぼみが付くのに開かない、開いても花びらが少ないときは、水切れ・病気・虫のどれかです。つぼみの状態を触って確かめると原因が分かります。
つぼみが多すぎて一つ一つが小さいと感じたら、株の勢いに対して花数が多いだけです。日照と水が足りていれば次第に大きくなります。真夏の高温期は花が小さくなるのが普通で、九月に入ると自然に戻ります。
| つぼみの状態 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 茶色く乾いてしぼむ | 水切れか根の傷み | 朝の水やりを再開し、根元を確かめる |
| 白い粉が付き固い | うどんこ病 | 病気のつぼみを取り、殺菌剤を散布 |
| 花びらがかじられ穴が開く | オオタバコガの幼虫 | つぼみを割って幼虫を捕殺 |
| 開いても花びらがまばら | 肥料切れか品種の性質 | 追肥を与え、次の花で判断 |
八重咲きの品種でも、種から育てると二〜三割は一重で咲きます。これは病気ではなく、品種の混ざりです。
切り花にして楽しむ
ジニアは切り花にしても一週間から十日持ちます。朝のうちに、花が完全に開いて中心の筒状花が黄色く見えるころに切ります。つぼみで切ると水が上がっても開きません。切る位置は葉の付け根の上で、株に葉を残せば次の花が続きます。
切り花にするなら、高性のダリア咲きやカクタス咲きの品種を三十センチ以上の株間で育てると茎が長く真っすぐになります。切り花用に一列、花壇用に一列と分けて植えると管理が楽です。
- 朝のうちに切る
- 気温が上がる前の朝に、よく切れるはさみで斜めに切り、すぐ水に浸けます。昼に切ると水揚がりが悪くなります。
- 水に浸かる葉は取る
- 花瓶の水に浸かる部分の葉は全部取ります。葉が腐ると水が濁り、茎が詰まって花がしおれます。
- 水は毎日替える
- 茎の切り口を毎日少し切り戻して水を替えると十日近く持ちます。花が下を向いたら深水に浸けて回復させます。
ジニアの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
ジニアの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はジニアの育て方にまとめています。
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