一年の流れを表で確かめる
ジニアは霜が終わってからまき、霜で終わる一年草です。関東平野部の露地を基準にした月ごとの作業です。寒冷地は種まきを二〜三週間遅らせ、暖地は早められます。
表の作業のうち、摘心(先端の芽を摘んで枝数を増やすこと)と切り戻しは品種によって不要です。矮性のプロフュージョン系はどちらも省けます。追肥(育ちの途中で足す肥料)は月一回を守り、葉色が濃すぎたら一回飛ばします。
| 月 | 作業 | 株の姿の目安 |
|---|---|---|
| 3月 | 種と用土の準備、室内でポットまきなら下旬から | まだ屋外は寒く発芽しない |
| 4月 | 下旬から直まき・ポットまき | 地温二十度、遅霜の心配がなくなるころ |
| 5月 | 間引き、摘心、苗の植え付け | 本葉四〜六枚、根鉢が回り始める |
| 6月 | 遅まきの直まき、植え付けの仕上げ、一番花 | 草丈二十〜三十センチで最初のつぼみ |
| 7月 | 花がら摘み、追肥、うどんこ病の見回り | 枝が増えて次々に咲く |
| 8月 | 上旬に切り戻し、朝の水やり、オオタバコガ対策 | 花が小さくなり株が乱れる |
| 9月 | 最後の追肥、さし芽で秋苗、種採り | 秋の花が色濃く咲き始める |
| 10月 | 花がら摘み、種採り | 花期の後半、日が短くなり花が減る |
| 11月 | 霜で枯れたら抜き取り、後片付け | 初霜で一晩で黒くなる |
四月から五月は急がず待つ
早くまきたい気持ちを抑え、遅霜の心配がなくなるまで待つのが四月の作業です。地温が二十度に届かないと発芽まで二週間以上かかり、その間に腐ることもあります。五月に入れば一気に進むので、焦る必要はありません。
ポットまきなら、四月中旬に室内の窓辺で始め、発芽したらすぐ屋外の日向へ出します。夜だけ室内に取り込む手間はありますが、五月連休には本葉四枚の苗が出来上がり、直まきより一か月早く咲きます。
- 土の温度を手で確かめる
- 朝に土へ手を置いて冷たさを感じないなら地温十五度以上の目安です。まだ冷たいなら一週間待ちます。
- 五月連休に本まき
- 関東平野部なら五月の連休が最も安全な直まきの時期です。ポットまきなら四月中旬から室内で始められます。
- 間引きは本葉二枚で
- 本葉二枚で一本に間引き、本葉四〜六枚で摘心か植え付けを行います。この二つの作業を五月中に終えます。
六月から七月は病気の入口を塞ぐ
梅雨は最初の花が咲く時期であると同時に、うどんこ病と灰色かび病が入る時期です。花がら摘みと下葉の整理で株元の風通しを確保し、雨上がりに白い粉がないかを見て回ります。
梅雨の長雨が続くときは、プランターなら軒下に移して雨を避けます。花壇では雨は避けられないので、雨上がりに株を揺すって水滴を落とし、葉が早く乾くようにするだけでも病気の発生が減ります。
六月中旬には最初の花が咲きます。一番花を摘むかどうか迷いますが、摘心をした株ならそのまま咲かせて構いません。摘心をしていない高性品種は、一番花を早めに切り花にすると枝数が増えます。
- 下葉を三枚ほど取る
- 土に触れそうな下の葉を取り、株元に風を通します。泥はねが減り、病気の胞子が葉に付きにくくなります。
- 雨上がりに葉裏を見る
- 雨が上がった翌朝、葉の表と裏に白い粉や黒い斑点がないか確かめます。見つけたらその葉だけすぐ取ります。
- つぼみが見えたら追肥
- 最初のつぼみが見えたころに緩効性肥料を株元に置き、月一回のペースを九月上旬まで続けます。
八月から九月は切り戻しと秋の準備
八月上旬に株の三分の一から半分を切り戻し、秋の花に備えます。切った枝はさし芽にして九月の苗にできます。九月上旬の追肥を最後に、以降は肥料を止めて株を固く保ちます。
切り戻しをためらう人が多いのですが、八月に半分の高さにしても二週間で新芽が出そろい、九月中旬には春より色の濃い花が咲きます。株が乱れて倒れかけているなら、思い切って切るほうが秋の姿が整います。
| 時期 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 8月上旬 | 切り戻し | 花が小さくなり、枝がばらけて倒れ気味 |
| 8月中旬 | さし芽 | 切り戻した枝の先端十センチを使う |
| 9月上旬 | 最後の追肥 | 新しい枝が伸びてつぼみが見え始めたころ |
| 9月下旬 | 種採りの株を決める | 色や形の気に入った花に印を付ける |
予定通りに進まないときは
まき時を逃した、梅雨で苗がだめになった、といったときも、ジニアは生育が早いので立て直せます。六月中旬までなら直まきで九月に十分咲きますし、七月でも矮性品種なら秋に楽しめます。
逆に早くまきすぎて寒さで苗が傷んだときは、無理に守らずまき直します。四月上旬にまいた苗より五月連休にまいた苗の方が、結局は早く大きく育つことがよくあります。
| 状態 | 立て直し | 見込み |
|---|---|---|
| 五月にまけず六月中旬になった | 直まきで矮性か中性品種を | 八月中旬から霜まで咲く |
| 七月になってしまった | ポットまきで矮性品種、九月に植え付け | 十月に一か月ほど咲く |
| 梅雨で苗が腐った | 六月末までにまき直し | ほぼ遅れなく八月に開花 |
| 夏に株が枯れ込んだ | 八月のさし芽で秋苗 | 十月上旬から咲く |
ジニアの栽培に一年を通して使うもの
咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
- 数量の目安
- 直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。
野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。
つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
- 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。
ジニアの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はジニアの育て方にまとめています。
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