葉の症状で病気を見分ける
ジニアの葉に出る症状は、白い粉、黒や褐色の斑点、輪の模様、モザイクの四つに大きく分かれます。見た目で原因を切り分けてから手当てを決めます。
どの病気も、取った葉は畑や花壇に落とさず袋に入れて捨てます。病葉を株元に置くと胞子が土に残り、雨のたびに跳ね上がって下葉から再び感染します。
| 見た目 | 病名 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉の表に白い粉が広がる | うどんこ病 | 病葉を取り、風通しを確保。花用の殺菌剤 |
| 褐色の斑点に同心円の輪 | 環紋葉枯病・黒斑病 | 病葉を取り除き、泥はねを防ぐ |
| 葉が濃淡のまだらになり縮れる | モザイク病 | 治らないので抜き取り、アブラムシを防ぐ |
| 花や茎が灰色のカビで腐る | 灰色かび病 | 花がらをこまめに取り、雨の当たらない場所へ |
うどんこ病は予防が九割
ジニアのうどんこ病は梅雨明け後の乾燥した昼と湿った夜が交互に来る時期に急に広がります。一度全体に広がると止めるのが難しいので、株間を空ける、下葉を取る、葉に水をかけない、の三つを最初から守ることが一番の対策です。
重曹を水で千倍に薄めてかける方法や、酢を薄めてかける方法もごく初期には効きますが、広がった後には効きません。目に見える白い粉が数枚以上に出ているなら、迷わず花用の殺菌剤に切り替えます。
- 白い粉を見つけたら即日
- 葉一枚に粉を見つけたら、その日のうちに葉を取り袋に入れて捨てます。放置すると一週間で株全体に回ります。
- 初期なら殺菌剤を散布
- 数枚に広がっている程度なら、花用の殺菌剤を葉の表裏にかけます。一週間おきに二〜三回で止まります。
- 広がった株は切り戻す
- 株の半分以上に出たら、病葉ごと半分の高さに切り戻します。新しく出る葉は健康で、秋にまた咲きます。
- うどんこ病に強い品種
- プロフュージョン系やザハラ系は強く作られています。毎年悩まされるなら、来年はこれらの系統を選びます。
つぼみと花を食べる虫
夏から秋にかけて、つぼみに穴が開いて中が食い荒らされていたらオオタバコガの幼虫です。花びらだけがかじられるならハスモンヨトウ、葉が縮れて新芽にびっしり付くならアブラムシです。
虫の被害は朝の見回りが一番の対策です。糞を見つけたら近くに必ず幼虫がいます。葉の裏やつぼみの隙間を探し、見つけ次第捕まえます。数株なら薬を使わずに済むことがほとんどです。
殺虫剤を使うときも、花に来るハチやチョウを守るため、夕方に葉裏へ向けて必要な株だけにかけます。株全体に毎週かけるような使い方は、天敵も減らして被害を長引かせます。
| 症状 | 虫 | 対処 |
|---|---|---|
| つぼみに穴、中に糞 | オオタバコガ | つぼみを割って捕殺。数が多ければ花用の殺虫剤 |
| 花びらや葉が夜のうちに減る | ハスモンヨトウ | 夜に見回って捕殺。葉裏の卵塊ごと取る |
| 新芽が縮れ、葉がべたつく | アブラムシ | 指でつぶすか水で流す。モザイク病の媒介なので早めに |
| 葉がかすり状に白くなる | ハダニ | 葉裏に霧吹きで水をかけ、ひどければ専用の薬剤 |
根の障害を見分ける
地上部に異常がないのに日中しおれ、夕方に戻らなくなったら根の障害です。ジニアは過湿で根腐れを起こしやすく、連作した土では根こぶ線虫が根にこぶを作ります。株を抜いて根を見ると判断できます。
根腐れの株は回復が難しいので、周りの株を守ることに切り替えます。抜いた株の穴に新しい土を入れ、水やりの間隔を空けます。線虫の被害は翌年に持ち越すため、その場所の記録を残しておきます。
- 根を洗って観察する
- しおれた株を抜いて水で根を洗います。黒く柔らかいなら根腐れ、白い根に数珠のようなこぶがあれば根こぶ線虫です。
- 根腐れなら水を減らす
- 残った株の水やりを減らし、土の表面が乾くまで待ちます。プランターなら鉢底の穴が詰まっていないか確かめます。
- 線虫なら場所を変える
- 根こぶ線虫の出た土は翌年もジニアを植えず、マリーゴールドを植えて数を減らします。プランターなら土を替えます。
病気でないのに調子が悪いとき
病気や虫でなくても、環境が原因で株が傷むことがあります。茎の途中から折れる、葉先が茶色く焼ける、花色が薄いといった症状は、風・肥料・日照の問題です。
環境が原因のときは薬を使っても直りません。株を動かす、水を減らす、肥料を止めるといった手当てをして一週間観察し、新しい葉が正常に出てきたら回復と判断します。
| 症状 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 高性品種が風で倒れる | 支柱なし・株間が狭い | リング支柱か周囲にひもを回す |
| 葉先が茶色く焼ける | 液体肥料が濃い・真夏の水切れ | 肥料を薄め、朝の水やりを確実に |
| 花色が薄く花が小さい | 日照不足・夏の高温 | 日向へ移す。秋になれば色が戻る |
| 下葉が黄色く落ちる | 肥料切れ・過湿 | 葉色を見て薄い追肥、水を控える |
初霜で一晩で黒くなるのは寒さによる自然な終わりです。病気ではないので、抜いて片付けます。
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