開花から4〜7日、長さ20センチが目安
収穫の判断は大きさではなく日数で持つほうが確実です。授粉した日から数えて4〜7日、果長15〜20センチが適期で、皮につやがあり指で押すとわずかに弾力が残っている状態です。
肥大は気温に強く左右されます。真夏は1日で3センチ以上伸びることがあり、朝に小さいと思った実が翌朝には採り遅れになります。気温が上がる時期は隔日ではなく毎日見ます。
- 太さで見る
- 直径が5センチを超えたら日数にかかわらず採ります。長さより太さのほうが、種の育ち具合をよく表します。
- つやで見る
- 皮のつやが鈍り、爪が立たなくなったら過熟です。適期の実は爪で軽く押すと跡が付きます。
| 時期の気温 | 開花から収穫まで | 見回りの頻度 |
|---|---|---|
| 日中20〜25℃ | 6〜7日 | 2日に1回 |
| 日中25〜30℃ | 4〜5日 | 毎日 |
| 日中30℃以上 | 3〜4日 | 朝夕2回 |
採り遅れると何が落ちるか
太らせたほうが得に見えますが、30センチを超えると皮が硬くなり、内部に種の輪郭が出て水っぽくなります。加熱しても筋が残り、ズッキーニらしい歯ざわりが失われます。
味以上に響くのが株への負担です。大きな実を1本残すと、その間ほかの雌花が止まり、次の実が1週間ぶん遅れます。取り忘れを見つけたら、食べるかどうかにかかわらず外します。
- 大きくなりすぎた実
- 30センチを超えたものは皮をむき、種の部分を除いて煮込みや詰め物に使います。生のまま薄切りにする用途には向きません。
- 見落としを減らす
- 葉の下と株元側を必ずのぞきます。実は葉柄の陰にできるため、上から見るだけでは1本おきに見落とします。
- 収穫の記録を付ける
- 採った日と本数を控えると、次の実が出る間隔が読めます。間隔が急に空いたら肥料切れか高温による着果不良です。
- 一度に採れすぎたとき
- 採り遅れを恐れて全部採ると使い切れません。加熱して冷蔵する分と冷凍する分を採る前に決めておくと無駄が出ません。
収穫のしかた
- はさみで切る
- 果柄を1〜2センチ残してはさみで切ります。ねじって取ると株元の茎が裂け、そこから腐りが入って株を失うことがあります。
- 朝のうちに採る
- 気温が上がる前に採ると実の温度が低く、日もちが違います。夕方に採った実は翌日には表面がしなびます。
- 同時に下葉を1枚
- 採った実のすぐ下の古い葉を1枚落とします。株元の風通しが保たれ、うどんこ病の回りが遅くなります。
- 果柄で持たない
- 果柄をつまんで運ぶと実の付け根が裂けます。皮は薄く傷が付きやすいので、実そのものを手で支えて運びます。
収穫のときに触れた葉の切り口から株が傷むことがあります。雨の日を避け、切り口が乾く晴れた午前に作業します。
黄色種と緑種の違い
果色は品種の系統によるもので、熟し具合とは関係ありません。同じ日数で採れば味の差はわずかですが、扱いやすさと見つけやすさに違いが出ます。
| 系統 | 特徴 | 向く使いかた |
|---|---|---|
| 濃緑の一般種 | 皮がやや厚く傷が目立たない | 焼く、炒める、保存する |
| 黄色種 | 皮が薄く色が鮮やか。傷が付きやすい | 生食、浅い加熱、彩り |
| 淡緑や縞の品種 | 肉質がやわらかい | 煮込み、詰め物 |
| 丸型の品種 | 果肉が締まり中身をくりぬける | 詰め物、オーブン料理 |
黄色種は葉の陰でも見つけやすいので、採り遅れが多い人には向きます。皮が薄いぶん運搬中の傷に注意します。
花ズッキーニを採る
花も食べられます。実を太らせない前提で、余った雄花か、小さな実が付いたままの雌花を花ごと収穫するのが花ズッキーニです。開いている時間が短いので、収穫は朝に限られます。
- 雄花を採る
- 授粉に使わない雄花を、開いた当日の朝に柄ごと切ります。雄花を全部使うと授粉できなくなるため、余った数だけにします。
- 実付きの雌花を採る
- 長さ5〜10センチの若い実に花が付いた状態で切ります。株の負担が軽く、実を待つより回転が速くなります。
- 採ってからの扱い
- 花はしぼみやすく、その日のうちに使います。中の雄しべや雌しべを取り除き、水にはさらさずに軽くはらう程度にします。
花を採る株は実の収量が落ちます。花を目的にする株と実を採る株を分けておくと、どちらも中途半端になりません。
保存と使い切り
水分が多く乾きに弱いので、常温に置くと2日でしなびます。まとめて採れる作物なので、採った日のうちに冷蔵か加工のどちらかへ振り分ける段取りを決めておきます。
| 方法 | 保存の目安 | 注意 |
|---|---|---|
| 紙で包み冷蔵 | 4〜5日 | 冷やしすぎると低温障害で傷む |
| 切って冷凍 | 1カ月 | 解凍後は加熱調理向き |
| 加熱して冷蔵 | 3〜4日 | 焼くか炒めてから保存する |
| 薄切りで乾燥 | 数カ月 | 完全に乾かしてから密閉する |
冷蔵庫の野菜室でも5℃を下回ると皮がへこみます。新聞紙などで包み、冷えすぎない位置に置きます。
うまく採れないときの切り分け
実が太らない、すぐ硬くなるといったつまずきは、受粉と肥料と採る間隔のどれかで説明がつきます。株の見た目から当てはまるものを探すと、次に何を直せばよいかが決まります。
- 日数ではなく長さで
- 開花からの日数は気温で前後します。長さ20センチを目安にし、直径が4センチを超えたものは味が落ちる前に採ります。
- 迷ったら早採り
- 大きさに迷ったら小さいうちに採ります。若い実は皮がやわらかく株の負担も軽いので、次の実が早く育ちはじめます。
| 見えている症状 | 考えられる原因 | 打つ手 |
|---|---|---|
| 実が太らず先が細る | 受粉不足か肥料切れ | 朝のうちに人工授粉し、肥料を一度入れる |
| 実の先が黄色く腐る | 受粉できずに実が止まった | 早朝に雄花で受粉させ、腐った実は外す |
| 実がすぐ硬くなる | 採るまでの間隔が長い | 開花日を控え、四日目から毎朝見て回る |
| 雌花そのものが減る | 高温と株疲れ | 古い葉を減らし、水と肥料を切らさない |
症状が重なって見えるときは、一番若い実をひとつ採ってみて、皮の硬さと種の見え方を確かめます。
ズッキーニの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
ズッキーニの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はズッキーニの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。