結論
- 原因はほぼ「植え付けが遅れて葉数が足りない」か「肥料切れ」。10 月中に外葉が 15〜20 枚そろっていないと巻きません。
- 10 月下旬までなら追肥と水やりで追いつける。11 月中旬を過ぎて葉が立ち上がっていなければ、結球はあきらめて葉を食べる。
- 今日やるのは、外葉の枚数を数えることと、株元に追肥して土寄せすること。
まず確かめる 3 つのこと
白菜は外葉が 15〜20 枚そろってから内側の葉が立ち上がり、巻き始めます。結球しないときは、葉の枚数と植えた日、それに株の大きさを確かめると、まだ待てるのか手当てが要るのかが分かります。
- 外葉の枚数を数える。15 枚未満なら葉数不足
- 植え付けた日から何週間か。関東の露地で 9 月中旬までに植えていれば時期は問題ない
- 隣の株と葉が重なっているか。株間が 40cm 未満なら日照不足
原因 1: 植え付けが遅れた (いちばん多い)
白菜は気温が 15 度を下回ると葉の増え方が急に落ちます。関東の露地では 9 月中旬までに苗を植えていないと、寒くなる前に葉数がそろわず、巻かないまま冬を迎えます。9 月末以降の植え付けで結球しないのは、たいていこれです。
地域差は大きく、東北では 8 月下旬、暖地では 9 月末まで植え付けができます。同じ関東でも内陸と沿岸で霜の時期が 2 週間ほど違うので、初霜の目安から逆算します。
| 植え付けの時期 (関東露地) | 見込み | 対処 |
|---|---|---|
| 9 月中旬まで | 普通に結球する | 追肥と水やりを続ける |
| 9 月下旬 | 小玉で結球することが多い | 追肥を早めに。外葉をひもで軽く束ねる |
| 10 月以降 | 結球しにくい | 半結球や葉を食べる前提に切り替える |
原因 2: 肥料切れ
白菜は肥料をよく吸う野菜で、植え付け後 2 週間おきの追肥を 2〜3 回続けないと葉が増えません。下の葉から黄色くなり、葉が小さく薄いなら肥料切れです。株元から 10cm ほど離して追肥し、土を寄せて根を守ります。
追肥のあとに水をたっぷりやると肥料が根に届きやすくなります。雨の前日にやるのも同じ効果があります。
原因 3: 株間が狭い・日当たりが悪い
白菜の外葉は直径 60cm 近くまで広がります。株間が 40cm より狭いと隣の葉が重なって光が届かず、葉が上に伸びるだけで巻きません。建物や樹木の陰も同じで、午前中の光が当たらない場所は結球が遅れます。
今から株間を広げることはできませんが、重なった外葉の外側を数枚かき取るだけでも風通しと光が改善します。取った葉は捨てずに食べられます。
原因 4: 害虫で葉が減った
9〜10 月に青虫やヨトウムシに外葉を食われると、葉数は足りていても葉面積が減り、結球に必要な養分が作れません。葉に穴が多く、中心の葉が糸でつづられていれば虫が入っています。防虫ネットは植え付け直後からかけないと効果が薄いので、今からなら朝の見回りで手で取ります。
今日できる手当て (10 月下旬まで)
葉数がぎりぎりで、まだ 10 月中なら、追肥と水やりで追いつける可能性があります。11 月に入って中心の葉が立ち上がりかけているなら、外葉をひもで束ねて霜から守ると、小さくても巻きます。
- 株元から 10cm 離して追肥し、軽く土寄せする
- 土が乾いていればたっぷり水をやる
- 外葉の外側 2〜3 枚を取り、風通しをよくする
- 11 月に入ったら外葉を持ち上げて、上をひもで軽く束ねる
11 月中旬を過ぎて追肥しても、気温が低くて根が吸えません。肥料が土に残って春の作物に影響するので、時期を過ぎたら追肥はやめます。
失敗と戻し方
結球をあきらめた株も無駄にはなりません。開いたままの白菜は葉を外側から 1 枚ずつかき取って、鍋や炒め物に使えます。霜に当たると甘くなるので、12 月まで畑に置いたまま少しずつ収穫します。
翌年に同じ失敗をしないためには、植え付けの日を記録しておくことが最も効きます。今年の植え付け日と結球の有無を残しておけば、来年は「この日までに植える」という自分の畑の目安が作れます。
今日やること
- 外葉の枚数を数え、植え付けた日から何週間か確かめる
- 10 月中なら株元に追肥して土寄せし、たっぷり水をやる
- 植え付け日と今日の葉数を Gadenin アプリに記録して、来年の植え付け目安にする
よくある質問
- 外葉をひもで束ねれば巻きますか?
- 束ねるのは霜から内側の葉を守るためで、葉数が足りていない株を巻かせる効果はありません。中心が立ち上がり始めた株にだけ行います。
- 種から直まきした白菜が巻きません
- 直まきは苗より 2 週間ほど遅れるので、関東の露地では 8 月末までにまく必要があります。9 月にまいたなら葉数不足が原因です。
- 結球した白菜の収穫の目安は?
- 上から手で押して固く締まっていれば収穫です。関東の露地では 11 月下旬から 12 月が中心で、霜が数回当たったあとが甘くなります。
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