結論
- 関東の露地は 11 月上旬から中旬が中心。苗が出回り始めてから 2 週間以内に植えます。
- 早すぎる植え付けや太い苗は春にトウ立ちし、遅すぎると根が張る前に霜で浮きます。
- 今日やるのは、苗の太さを見て選ぶことと、深さ 2〜3cm に浅く植えること。
時期を決める考え方
玉ねぎは冬を越す前に根を張り、春に葉を増やして初夏に玉が太ります。植え付けが早いと年内に株が大きくなりすぎて春に花が咲き (トウ立ち)、遅いと根が張る前に霜で持ち上げられて枯れます。この 2 つの間が植え付けの適期です。
関東の露地では 11 月上旬から中旬が中心で、11 月下旬が最終の目安です。地域差は大きく、東北では 10 月下旬、九州や暖地では 11 月下旬から 12 月上旬まで植えられます。園芸店に苗が並ぶ時期が、その地域の目安になります。
| 植え付けの時期 (関東露地) | 起きやすいこと | 対処 |
|---|---|---|
| 10 月中 | 株が育ちすぎて春にトウ立ちする | 細めの苗を選ぶか、11 月まで待つ |
| 11 月上旬〜中旬 | 適期。根が張ってから冬を迎える | そのまま植える |
| 11 月下旬〜12 月上旬 | 根が張る前に霜で浮く | 植えたあと不織布をかけて霜を防ぐ |
苗の選び方
苗の太さで結果が大きく変わります。根元の太さが鉛筆くらい (5〜7mm) で、長さ 20〜25cm の苗が最も安定します。太い苗はトウ立ちし、細すぎる苗は冬を越せません。束で買うときは、太さがそろっているものを選びます。
買った苗はその日か翌日に植えます。すぐ植えられないときは、根を湿らせた新聞紙で包み、日陰に立てて置きます。数日置いた苗でも根が乾いていなければ活着します。
- 根元の太さが 5〜7mm (鉛筆くらい) か
- 長さ 20〜25cm で、葉が青くしおれていないか
- 根が白く、乾いていないか
- 束の中で太さがそろっているか
畝の準備 (植え付けの 1〜2 週間前)
玉ねぎは酸性の土を嫌うので、植え付けの 2 週間前に苦土石灰を混ぜ、1 週間前に堆肥と元肥を入れて畝を作ります。畝は幅 60〜90cm、高さ 10cm ほどで、水はけをよくします。穴あきの黒マルチを張ると草取りが減り、冬の土の温度も安定します。
穴あきマルチは株間 15cm × 条間 15cm のものが玉ねぎ用です。張るのは植え付け当日ではなく、数日前に土を湿らせてからにすると土になじみます。
植え付けの手順
植え付けで最も多い失敗は深植えです。玉ねぎは浅く植えるほど玉が太りやすく、深いと細長い玉になります。根元の白い部分が半分隠れる 2〜3cm を目安にします。
- 株間 12〜15cm、条間 15〜20cm で穴をあける
- 苗の根を広げて入れ、白い部分が半分隠れる深さ 2〜3cm で植える
- 株元の土を指で軽く押さえ、苗が動かないようにする
- 植え終わったらたっぷり水をやり、活着まで乾かさない
- 12 月に入る前に一度、株元の土を軽く押さえ直す
植え付け後に霜柱で苗が浮いていたら、そのままにせず根元を押し戻します。放っておくと根が乾いて 1 週間で枯れます。
植えたあとの管理
植え付け後 1〜2 週間で新しい根が出て活着します。冬の間は生育がほぼ止まるので、水やりは土が乾いたときだけで、追肥は不要です。追肥は 2 月上旬と 3 月上旬の 2 回が中心で、3 月中旬を過ぎてからの追肥は貯蔵性を落とすのでやめます。
冬の間に枯れた株が出たら、その場所に予備の苗を植えます。苗は買ったときに 1〜2 割多めに用意し、畝の端にまとめて仮植えしておくと補植に使えます。
失敗と戻し方
「植えて 2 週間で葉が黄色くしおれた」なら、深植えか根が乾いていたかのどちらかです。掘り上げて根が白ければ浅く植え直し、根が茶色く乾いていれば予備の苗に替えます。11 月中なら植え直しで追いつきます。
「春に花が咲いた」なら、植え付けが早すぎたか苗が太すぎたのが原因で、その株は玉が固くなります。花茎は早めに折り取り、他の株より先に収穫して食べます。来年は植え付け日を 1〜2 週間遅らせ、細めの苗を選びます。植えた日と苗の太さを記録しておくと、翌年の判断がしやすくなります。
今日やること
- 園芸店で根元の太さ 5〜7mm の苗を選び、1〜2 割多めに買う
- 深さ 2〜3cm で浅く植え、たっぷり水をやる
- 植え付けた日と苗の太さを Gadenin アプリに記録して、2 月の追肥の目安にする
よくある質問
- 苗を自分で育てる場合、種まきはいつですか?
- 関東の露地では 9 月中旬から下旬にまきます。植え付けまで 50〜55 日かかるので、11 月中旬に植えるなら 9 月下旬が目安です。
- プランターでも育てられますか?
- 深さ 20cm 以上のプランターで、株間 10cm ほどで植えられます。露地より乾きやすいので、冬でも土が乾いたら水をやります。
- 早生と中晩生はどちらを選べばよいですか?
- 早く食べたいなら 4〜5 月に収穫できる早生、貯蔵して長く使うなら 6 月収穫の中晩生です。植え付け時期はどちらも同じで、早生をやや早めに植えます。
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