科: ヒガンバナ科属: ネギ属日当たり: 日なたを好む。日当たりと風通しのよい場所で育てる水やり: 植え付け直後はたっぷり与える。その後は土が乾いたら水やりし、過湿を避ける耐寒性: 強い。冬の低温には比較的強いが、霜柱による苗の浮き上がりに注意
栽培カレンダー
関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。
9月の玉ねぎは「播種・育苗」の時期です。 9月の畑仕事を見る
実際に育てた記録
運営者が玉ねぎを育てた記録です。1 株・4 件の記録。解説には「目安」しか書けませんが、記録には実際の畑での日付と経過が写真つきで残っています。
玉ねぎを詳しく知る
項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。
よくある悩み・今の作業
玉ねぎで実際に起きる悩みと、時期ごとの作業を 1 つずつ解決する記事です。
記録しておきたいタイミング
苗を植えた日と苗の太さ
太すぎる苗は春にとう立ちします。植えた日と、鉛筆より細いか太いかを残すと翌年の苗選びが変わります。
追肥した日 (止め肥)
3 月上旬までに追肥を終えるのが基本。それ以降の追肥は貯蔵性を落とします。最後に肥料をやった日を残します。
倒伏した日
葉が自然に倒れたら球が太り切ったサイン。倒伏から 1 週間ほどで収穫します。
収穫と吊るした日
晴天の日に抜き、数日干してから吊るします。保存がいつまでもったかを残すと、翌年の品種選びに使えます。
収穫までのコツ
玉ねぎを育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。
植え付けは浅植えにする
深く埋めると球が土中で縦長になり、浅すぎると霜で浮きます。白い部分が2〜3cm入る程度に植え、株元を軽く押さえます。
株間は12cmで揃える
詰めれば小球、あければ大球になります。穴あきマルチで12〜15cmに揃えると、太り方も収穫の時期もそろいます。
黒マルチを張って越冬させる
地温が上がって根張りが進み、春の立ち上がりが早まります。雑草も抑えられるので、冬の管理がほとんど要らなくなります。
霜で浮いた株は押さえ直す
凍結と融解を繰り返すと根が持ち上がり、活着が切れて生育が遅れます。1〜2月に見回り、指で押さえて土を寄せます。
収穫後は根と葉を切りそろえる
根は際で切り、葉は首から5cmほど残します。長く残すと乾きが遅く、短すぎると首が開いて水が入りやすくなります。
玉ねぎの栽培をはじめるのに用意するもの
これから育てるなら、まず次の 4 つがあれば始められます。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。
- 完熟堆肥探す言葉「完熟堆肥 牛ふん」
- 規格の目安
- 牛ふん堆肥かバーク堆肥。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 1 ㎡あたり 2〜3kg(およそ 5〜8L)。
最初にやることは土づくりです。植え付けの 2〜3 週間前に入れて、土になじませます。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8」
- 規格の目安
- 粒状。1kg 袋なら一年ぶんの追肥に足ります。
- 数量の目安
- 元肥は 1 ㎡あたり 100g、追肥は 1 回 30〜50g。
元肥にも追肥にも同じものが使えます。まず 1 袋あれば十分です。
- 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス」
- 規格の目安
- 幅 6〜8cm のステンレス製。柄と刃が一体のものは曲がりません。
種まきから植え付けまで、いちばん手に取る道具です。
- 防虫ネット探す言葉「防虫ネット 目合い1mm」
- 規格の目安
- 目合い 1mm、幅 180cm。トンネル支柱と合わせて使います。
薬を使わずに虫を防ぐなら、まずこれです。1mm で止まるのは蛾や蝶。アブラムシやアザミウマまで狙うなら 0.6mm 以下が要りますが、そのぶん風が通らなくなります。
- 道具のセット買いは要りません。使う場面が来てから 1 つずつ足すほうが無駄になりません。
- 苗から始めるなら、種まき用の資材は要りません。
玉ねぎの病害虫(42)
症状・予防・対処が分かっているものを、重要度の高い順に並べています。「一般的な内容」と付いているものは、この作物にかぎった記述がまだ無く、病害虫そのものの説明を出しています。
ネギアザミウマ
主要害虫Tt
時期 春〜初夏(4〜6月)出る場所 葉出やすい条件 高温乾燥
症状 葉に白いかすり状の傷が縦に走ります。ひどいと葉全体が白っぽくなり、玉の肥大が止まります。
予防 周囲の雑草を刈り、青色粘着トラップで発生を早く知ります。乾燥が続くと急増します。
対処 葉の隙間に潜るので薬がかかりにくく、初期の対応が要です。乾燥時の潅水も数を減らします。
葉鞘の間に潜む
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ネギアザミウマ
アザミウマ類
よくある害虫
時期 春〜初夏(4〜6月)出る場所 葉出やすい条件 高温乾燥
症状 葉に白いかすり傷が広がり、生育が鈍ります。
予防 周囲の除草と、乾燥させすぎない管理。
対処 初期に叩くこと。葉の付け根に潜るので、薬は展着剤と併用します。
葉にかすり状の白斑が出る
病原・原因(この病名で報告のあるもの): アザミウマ科
タネバエ
よくある害虫
時期 植え付け直後(11月)・春(3〜4月)出る場所 根・球の基部出やすい条件 未熟な有機物を入れた畑
症状 植えた苗が育たず、抜くと基部が腐って小さなウジがいます。悪臭がします。
予防 未熟な堆肥・鶏ふんを植え付け直前に入れないこと。成虫はその臭いに誘われて産卵します。
対処 被害株は抜いて処分します。翌年は元肥を早めに入れて分解させてから植えます。
苗の地際が腐る
病原・原因(この病名で報告のあるもの): タネバエ
抽苔 (とう立ち)
よくある生理障害
時期 春(3〜4月)出る場所 株の中心出やすい条件 大きすぎる苗で越冬したとき
症状 玉が太る前に中心から花茎が伸びます。とう立ちした玉は固い芯が残り、保存もききません。
予防 苗の太さが鉛筆の芯〜小指程度で越冬させるのが目安です。大きい苗ほどとう立ちします。植え付けを早めすぎないこと。
対処 花茎は早めに摘めば玉は食べられますが、保存はききません。早めに使い切ります。
大苗の定植で発生する
軟腐病
よくある病気
時期 収穫期・貯蔵中(5〜8月)出る場所 球出やすい条件 収穫時の傷。乾燥不足
症状 球が水浸み状に軟らかく腐り、強い悪臭がします。貯蔵中に広がります。
予防 晴天が続いたときに収穫し、しっかり乾かしてから貯蔵します。傷をつけないこと。
対処 腐った球は早く取り除きます。1 個から周りへ広がるので、貯蔵中も定期的に確認します。
貯蔵中の腐敗原因になる
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Choanephoroidea cucurbitae、Dickeya solani、Dickeya sp. ほか11
ネギ萎縮病
よくある病気
時期 春(3〜5月)出る場所 葉出やすい条件 アブラムシの飛来
症状 葉に黄色い条斑(縦の筋)が出て、株が縮れて小さくなります。
予防 媒介するアブラムシを防ぎます。シルバーマルチが効きます。
対処 治せません。発病株は抜いて処分し、アブラムシ対策を続けます。
球の肥大が悪くなる
病原・原因(この病名で報告のあるもの): アブラムシ類、タマネギ萎縮ウイルス (OYDV)
ネギコガ
よくある害虫
時期 春〜初夏(4〜6月)出る場所 葉(内側)出やすい条件 気温が上がる時期
症状 葉の内側を食べるので、外から見ると白い筋や透けた窓ができます。
予防 防虫ネットで成虫の産卵を防ぎます。
対処 葉の中に潜るので、見つけたら葉ごと取ります。被害が少なければ生育への影響は限定的です。
春の生育期に発生する
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ネギコガ
べと病
よくある病気Pd
時期 春(3〜5月)出る場所 葉出やすい条件 低温多湿。前年に発生した畑
症状 葉に淡黄色のぼやけた斑ができ、湿ると灰紫色のカビが生えます。株全体が青白くなり、玉が太らなくなります。
予防 前年の残渣を畑に残さないこと。密植を避け、水はけを良くします。秋の苗の段階で感染していることが多いので、健全な苗を選びます。
対処 広がりが速いので発病葉を早めに取り、周囲に予防散布します。3 月に出ると玉のサイズに直結します。
春先の曇雨天が続くと多発
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Bremia centaureae、Bremia lactucae、Bremia taraxaci ほか30
萎黄病
病気一般的な内容
症状 下葉から黄化し、葉柄がねじれて株が片側に傾く。導管が褐変し、生育が止まって結球しないまま枯れることがある。
予防 抵抗性品種を選び、アブラナ科・イチゴの連作を避ける。無病苗を使い、汚染土壌を農具や靴で持ち込まない。
対処 発病株は根ごと抜き取って処分する。治療は困難なので、輪作や太陽熱消毒で次作の菌密度を下げることを優先する。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Candidatus、Fusarium oxysporum、Fusarium oxysporum f. sp. apii ほか8
疫病
病気一般的な内容Pn
症状 葉に暗緑色の水浸状病斑ができ、急速に拡大して褐色に枯れる。葉裏や病斑周縁に白いかびを生じ、茎や果実にも黒褐色の病斑が広がる。
予防 健全な種いも・苗を使い、排水と通風を確保する。雨よけ栽培や敷きわらで泥はねを防ぎ、ナス科の連作を避ける。
対処 発病株は速やかに抜き取り、圃場外で処分する。降雨前に登録のある殺菌剤を予防散布するのが基本で、発生後の回復は難しい。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Phytophthora asparagi、Phytophthora cactorum、Phytophthora cambivora ほか26
かいよう病
病気一般的な内容
症状 葉縁が枯れ上がり、茎を裂くと導管が褐変している。果実や枝にかさぶた状・鳥目状の病斑ができる。
予防 消毒済みの種子と健全苗を使う。整枝・芽かきのハサミは株ごとに消毒し、なるべく手で乾いた日に行う。
対処 治療できないため発病株は早期に抜き取り処分する。使用した資材と支柱を消毒し、同じ場所でのトマト連作をやめる。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): トマトかいよう病菌、Curtobacterium flaccumfaciens、Curtobacterium flaccumfaciens pv. oortii ほか10
菌核病
病気一般的な内容
症状 地際や茎、結球部が水浸状に軟腐し、白い綿毛状の菌糸で覆われる。やがて内部や表面に黒い菌核が形成され、株は萎れて枯死する。
予防 排水を良くし、密植と過湿を避ける。菌核は土中で数年生存するため、被害株は菌核ごと取り除き、イネ科との輪作や深耕を行う。
対処 発病株は周囲の土ごと除去して処分する。発生しやすい時期には登録のある殺菌剤を株元中心に散布する。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Sclerotinia bulborum、Sclerotinia intermedia、Sclerotinia rubi ほか5
さび病
病気一般的な内容
症状 葉の表裏に小さな橙黄色〜赤褐色の隆起した斑点ができ、破れて粉状の胞子を飛散する。多発すると葉が黄化して早期に枯れ上がる。
予防 密植を避けて風通しを確保し、窒素過多にしない。被害葉は残さず処分し、越冬源となる残株やロゼット葉を片付ける。
対処 初期の被害葉は摘み取って処分する。発生初期に登録のある殺菌剤を散布し、まん延前に抑えるのが有効である。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Aecidium minoense、Aecidium quintum、Arthuriomyces peckianus ほか90
白絹病
病気一般的な内容
症状 地際の茎が水浸状に腐り、白い絹糸のような菌糸が株元と周囲の土表に広がる。やがて菜種粒大の褐色の菌核ができ、株は急速に萎凋枯死する。
予防 排水を良くし、未熟な有機物を地際に置かない。被害株は菌核ごと除去し、高温期の深いマルチや敷きわらの過湿に注意する。
対処 発病株と周囲の土をまとめて除去して処分する。多発ほ場では太陽熱消毒や輪作を行い、必要なら登録のある薬剤を株元処理する。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Sclerotium rolfsii
炭疽病
病気一般的な内容Cg
症状 葉や果実に淡褐色〜黒褐色の円形病斑ができ、中央がややくぼんで輪郭がはっきりする。湿ると病斑上に鮭肉色の粘質な胞子塊がにじみ出る。
予防 雨よけと敷きわらで泥はねを防ぎ、風通しをよくする。被害残さは土中にすき込まず処分し、無病苗を用いる。
対処 病斑のある葉・果実は早めに摘み取って処分する。梅雨期は登録のある殺菌剤を降雨の前後に散布して感染を抑える。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Colletotrichum Colletotrichum gloeosporioides、Colletotrichum acutatum、Colletotrichum aenigma ほか66
苗立枯病
病気一般的な内容
症状 地際部がくびれて水浸状〜褐色に細くなり、苗がぱたりと倒伏する。発芽前に侵されると出芽自体がそろわず、欠株となる。
予防 清潔な新しい培土と消毒済みの容器を使い、播種後の過湿と厚まきを避ける。換気して苗を締めて育てることが最大の予防である。
対処 発病苗と周囲の培土は速やかに取り除く。灌水を控えて表面を乾かし、必要に応じて登録のある薬剤で灌注処理を行う。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Achlya klebsiana、Cylindrocladium canadense、Fusarium avenaceum ほか41
ネコブセンチュウ
害虫一般的な内容
症状 日中に株が萎れ、施肥や潅水をしても回復しない。抜き取ると根に大小の こぶ が数珠状に付き、細根が乏しい。
予防 同じ科の連作を避け、対抗植物のマリーゴールドや緑肥を輪作に入れる。抵抗性台木の接ぎ木苗を使うのも有効だ。
対処 被害株は根ごと抜き取り圃場外へ持ち出す。夏季は透明マルチによる太陽熱消毒で土壌中の密度を下げる。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ネコブセンチュウ属、アレナリアネコブセンチュウ、キタネコブセンチュウ ほか5
灰色かび病
病気一般的な内容
症状 花や果実、葉に水浸状の褐色病斑ができ、表面に灰色のふわふわしたかびを密生する。果実は軟腐して落果し、収穫後も貯蔵中に腐敗が進む。
予防 咲き終わった花弁や枯れ葉をこまめに取り除き、湿気のこもらない株間を保つ。雨よけと換気で結露を減らすと効果が高い。
対処 発病部位は胞子を飛ばさないよう静かに袋へ入れて処分する。多湿期には登録のある殺菌剤を予防散布し、耐性菌回避のため系統を替える。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Botryotinia fuckeliana、Botrytis cinerea、Botrytis galanthina ほか2
斑点細菌病
病気一般的な内容Psp
症状 葉に水浸状の小斑ができ、のちに褐色になって周囲が黄化する。果実にも水浸状やかさぶた状の斑点ができ、そこから腐敗が進む。
予防 健全種子・健全苗を用い、同じ科の連作を避ける。雨よけとマルチで泥はねを防ぎ、風通しをよくして結露を減らす。
対処 発病葉・発病果は早めに除去して圃場外へ持ち出し、周囲株に銅剤を予防散布する。作業は葉が乾いた時間帯に行い、雨中や露のある朝の管理を避ける。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acidovorax valerianellae、Burkholderia andropogonis、Herbaspirillum sp. ほか23
記録されている病名(23)
農研機構の日本植物病名データベースに、この作物で報告のある病名です。症状の記述はこれからです。
よくあるトラブル
春に花が咲く (とう立ち)
苗が太すぎたか、植え付けが早すぎました。とう立ちすると球が太りません。植える苗は鉛筆より細いものを選びます。
球が太らない
植え付けが遅い、追肥不足、雑草に負けた、のいずれか。冬の間の草取りが効きます。
葉に白いかすり状の斑点
ネギアザミウマです。乾燥した年に増えます。株間を空け、多発するなら薬剤を検討します。
保存中に腐る
追肥が遅すぎたか、雨の日に収穫しました。晴天が続いた日に抜き、しっかり乾かしてから吊るします。
品種一覧(42)
Gadenin の作物マスタに登録されている玉ねぎの品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。
あ4
さ4
た1
な1
は1
ま1
その他30
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この作物でよく出る用語
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