鉢の種類と置き場所で乾く速さは違う
エスキナンサスは木の幹に根を張り、雨のあとすぐに乾く環境で育つ植物です。鉢でも同じで、鉢土の表面だけでなく中まで乾いてから水を与えるのが、季節を問わず基本になります。
吊り鉢は空気に触れる面が広く、床置きの鉢より速く乾きます。下の表で自分の鉢に近い行を選び、そこに書いた節から読んでください。
| 鉢と置き場所 | 乾く速さ | 先に読む節 |
|---|---|---|
| 素焼きの吊り鉢を明るい窓辺に | 速い。二〜三日で軽くなる | 季節ごとの間隔の目安 |
| プラスチックの吊り鉢を部屋の奥に | 遅い。表面が乾いても中は湿る | 乾き具合の確かめ方 |
| 鉢カバーや受け皿付きの鉢 | 底に水が残りやすい | 受け皿と鉢底の水 |
| 十五度を下回る部屋 | ほとんど乾かない | 冬は回数を大きく減らす |
季節ごとの間隔の目安
水やりの間隔は日数ではなく、気温と株の勢いで決まります。下の表は室内で吊り鉢を管理する場合の目安で、実際には毎回鉢を持ち上げて重さを確かめます。葉の多い大株ほど水の減りは速くなります。
| 時期 | 室温の目安 | 間隔の目安 | 与え方 |
|---|---|---|---|
| 4〜6月 | 十五〜二十五度 | 土が乾いて一〜二日後 | 鉢底から流れ出るまで |
| 7〜9月 | 二十五度以上 | 三〜五日に一回 | 朝か夕方に。日中は避ける |
| 10〜11月 | 十五〜二十度 | 五〜七日に一回 | 花芽の時期はやや乾かし気味 |
| 12〜3月 | 十〜十五度 | 二〜三週間に一回 | 暖かい日の午前にぬるま湯で |
表は五号の吊り鉢の目安です。小さい鉢は乾きが速く、大鉢は遅くなるので、間隔より鉢の重さで判断します。
乾き具合の確かめ方
- 鉢を持ち上げる
- 吊り鉢はフックから外して持ってみるのが一番確実です。水やり直後の重さを覚えておき、明らかに軽くなったら与えます。
- 指を第二関節まで入れる
- 土の表面だけ乾いていても中は湿っていることが多いので、指を三センチほど入れて湿り気がなければ与えます。
- 葉のはりを見る
- 厚みのある葉がわずかに柔らかくなり、つやが鈍ってきたら水切れの手前です。この状態で与えると根を傷めずに済みます。
- 竹串を使う
- 指が入りにくい密な株は、竹串を鉢の縁に刺して十分後に抜き、湿りと土の付き方で判断します。
冬は回数を大きく減らす
十二月から三月は生育がほぼ止まるので、水を吸う力が落ちます。秋と同じ間隔で与えると根腐れして葉がぽろぽろ落ちます。土が乾いてからさらに四〜五日待ち、暖かい日の午前中に与えるのが目安です。
冷たい水道水を冬に与えると、それだけで葉が落ちることがあります。汲み置きして室温に戻した水か、人肌より少しぬるい程度の水を使います。
- 水温を手で確かめる
- 手を入れて冷たく感じない程度のぬるま湯にします。熱すぎると根を傷めるので、湯気が立つ温度は避けます。
- 量は減らさず回数だけ減らす
- 少量をこまめに与えると土の中に乾いた部分と湿った部分ができて根が弱ります。与えるときは鉢底から出るまで与え、回数を減らします。
- 夜の水やりは避ける
- 夜に土が湿ったまま冷えると根が傷みます。午前中に与えて夕方までに表面が乾く程度にとどめます。
受け皿と鉢底の水
吊り鉢に受け皿が付いているタイプは、鉢底にたまった水が根を常に濡らします。水やりのあと十分ほどおいて、受け皿の水を必ず捨ててから吊り戻します。鉢カバーに入れている場合も同じです。
- 流しやベランダで与える
- 吊り鉢を外して流しで与え、水が抜けきってから戻すと受け皿の水を気にせずに済みます。同時に葉のほこりも流せます。
- 鉢底穴を確認する
- 根が穴をふさいで水が抜けにくくなっていたら、根詰まりのサインです。春の植え替えを予定します。
葉水は花芽の時期を除いてこまめに
空気中の湿り気を好むので、春から秋は霧吹きで葉の裏まで湿らせると葉のつやが保たれ、ハダニも防げます。ただし蕾が付いてからは、蕾に水がかかると落ちやすいので、株の周りの空気に向けて軽く吹きます。
- 朝に葉の裏へ吹く
- 日中に乾く朝が向いています。夜に濡らしたままにすると病気が出やすくなるので、夕方以降は避けます。
- 冬は暖房の乾きを補う程度に
- 暖房で空気が乾く冬は、日中に週二〜三回、軽く霧を吹きます。水やりの代わりにはならないので、土の乾きは別に確かめます。
症状から水やりの失敗を切り分ける
葉が落ちる、しおれるという症状は、水のやりすぎとやらなさすぎのどちらでも出ます。対処が正反対なので、土の状態と茎の付け根を触って確かめてから決めます。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉が黄色くなって落ちる、土は湿ったまま | 水のやりすぎか冷たい水 | 水を止めて風の通る場所で乾かす |
| 葉がしわしわに縮み、土がからから | 水切れ | たっぷり与えれば翌日には戻る |
| 葉が黒ずんで一気に落ちる | 冬の低温と冷水 | 十五度以上の部屋へ移して水を控える |
| 茎の付け根が柔らかく黒い | 根腐れが進んでいる | 鉢から抜いて黒い根を切り、乾いた土に植え直す |
エスキナンサスの水やりに使うもの
「何日おき」で決めると必ず外します。乾いたかどうかを見る道具と、鉢底から抜けるようにする道具に分けます。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
- 規格の目安
- 土に挿して読む針式。電池の要らないものが手軽です。
表面の乾きと、鉢の中の乾きは一致しません。挿して確かめる習慣が付くと、やりすぎがなくなります。
- 注ぎ口の細いジョウロ探す言葉「ジョウロ 室内 注ぎ口 細い」
- 規格の目安
- 容量 1〜2L。注ぎ口が細く長いもの。
葉の間から株元へ差し込んで注げます。葉に水を溜めると、そこから腐る植物があります。
- 受け皿探す言葉「鉢 受け皿 室内」
- 規格の目安
- 鉢底より一回り大きいもの。
鉢底から抜けた水を受けるためのものです。**溜まった水はそのつど捨てます。** 溜めたままにするのが根腐れの典型です。
- 霧吹き(葉水用)探す言葉「園芸 霧吹き 葉水」
- 規格の目安
- 300〜500ml。霧の細かいもの。
水やりの代わりにはなりませんが、葉裏に当てるとハダニが付きにくくなります。乾燥する冬の室内で効きます。
- 自動給水器は、留守が続くときだけで十分です。日常は自分で見るほうが確実です。
- 多肉植物には霧吹きは要りません。かえって蒸れの原因になります。
エスキナンサスの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はエスキナンサスの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。