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アーモンドの月別の作業

アーモンドの月別作業カレンダー|3月の開花から8月の収穫までの一年

アーモンドの栽培イメージ

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アーモンドの一年は3月の開花と受粉に始まり、梅雨の病気対策を経て8月の収穫で終わります。月ごとの作業を表にまとめます。

年間の全体像

アーモンドは3月に開花し、4月から7月にかけて実を太らせ、8月に殻が割れて収穫という流れです。作業の山は開花期の受粉、梅雨前の病気対策、夏の水やりの三つです。関東平野部の露地を基準に月ごとに並べます。寒冷地は各作業を二週間ほど遅らせ、暖地は開花が二月下旬に早まります。

月はあくまで目安で、実際は木の姿で決めます。受粉は花が開いたのを見てから、摘果は実が親指の先ほどになったころ、収穫は殻の外の果肉が裂けたのを確かめてから、と覚えておくと暦とずれた年でも迷いません。

木の状態主な作業
1月休眠剪定、寒肥
2月つぼみが膨らむ剪定の仕上げ、植え付け、縮葉病の予防散布
3月開花人工授粉、遅霜の対策
4月結実、展葉アブラムシの見回り
5月実の肥大摘果、追肥(育ちの途中で足す肥料)
6月梅雨殺菌剤の散布、雨よけ
7月殻の硬化水やり、徒長した枝の整理
8月果肉が裂ける収穫、乾燥
9月実の後の回復礼肥、コスカシバの見回り
10月〜11月落葉落ち葉の片付け、鉢の置き場所の確認
12月休眠剪定の開始、植え付け

冬 12月から2月

落葉した冬が剪定植え付けの季節です。1月には株元に寒肥として油かすや堆肥を施し、春の芽吹きに備えます。2月下旬、つぼみが膨らみ始める直前に縮葉病の予防散布をします。この時期を逃すと葉が出てからでは効きません。

寒肥を株元から離して
幹から50センチほど離れた場所に溝を掘り、油かすと堆肥を混ぜて埋めます。鉢植えは緩効性の粒を表土に置きます。
芽吹く前に予防散布
縮葉病は芽が動く前の散布でしか防げません。2月下旬、つぼみの先が少し色づいたら殺菌剤を枝全体にかけます。
鉢は軒下で乾かし気味に
鉢植えの水は十日に一回程度、暖かい日の午前中に与えます。夜の凍結で根が傷むので夕方はやりません。

春 3月から5月

3月の開花期は人工授粉と遅霜の対策が中心です。花が終わって葉が広がる4月には新芽にアブラムシが付きやすいので毎週見回ります。5月に実が親指の先ほどになったら摘果し、実の間隔を10センチほどにします。摘果が終わったら追肥(育ちの途中で足す肥料)を少量与えます。

時期木の様子見て決める作業
3月上旬〜中旬花が開く晴れた午前に二日おきに授粉。冷える夜は不織布
4月上旬若葉が広がる新芽の裏を見てアブラムシがいたら洗い流す
4月中旬実のもとが膨らむ受粉の結果を確認。付かなければ原因を記録
5月上旬実が親指の先ほど摘果して間隔をあけ、追肥を一握り

花が散ったあと二週間で実のもとが残っていなければ、その年の実は望めません。記録して翌年の受粉に生かします。

梅雨 6月

アーモンドにとって日本の梅雨は最大の難所です。長雨で炭疽病や灰星病が実に広がり、果肉が茶色く腐って落ちます。梅雨入り前に殺菌剤を一度散布し、鉢植えは軒下に移して雨に当てないようにします。混んだ枝を間引いて風を通すことも病気の予防になります。

梅雨入り前に散布
6月初めの晴れた日に果樹用の殺菌剤を葉と実の全体にかけます。梅雨の中休みにもう一度かけると安心です。
傷んだ実はすぐ取る
茶色い斑点の出た実は見つけ次第もぎ取って処分します。木に残すと胞子が飛んで隣の実にうつります。
鉢は軒下へ
鉢植えは雨の当たらない軒下やベランダの内側に移します。日当たりは確保し、雨だけを避けます。

夏 7月から8月

7月は殻が硬くなり、中の種が充実する時期です。梅雨明け後の乾燥で水切れすると中身が空になるので、鉢植えは毎日、地植えも一週間雨がなければたっぷり与えます。8月に入って果肉が縦に裂け、中の殻が見えてきたら収穫です。木で乾かしてから採ると殻割りが楽になります。

水切れを防ぐ
鉢植えは朝に一回、猛暑日は夕方にも与えます。葉が昼にしおれて夕方戻らないようなら水が足りていません。
裂けた実から採る
果肉が裂けて殻が見えたら、枝を揺すって落ちる実から順に採ります。青いまま採ると殻が離れず、中身も未熟です。

やり損ねた月の立て直し方

作業を一つ飛ばしても木は枯れませんが、影響が出る場所は決まっています。何を飛ばしたかを確かめ、今からできる手当てとその年はあきらめる部分を切り分けて判断します。剪定を飛ばしたら夏に軽く整理し、予防散布を飛ばしたら病葉を取り続けます。受粉を飛ばした年の実はあきらめ、記録だけ残します。

飛ばした作業出る影響今からの手当て
冬の剪定枝が混んで内側が枯れる6月に混んだ新梢を間引き、翌冬に本剪定
2月の予防散布縮葉病で葉が縮れる病葉を取り続け、夏に新しい葉が出るのを待つ
3月の受粉実が付かないその年はあきらめ、開花日を記録して翌年に備える
5月の摘果実が小さく殻の中が空6月中なら遅れて摘果。7月以降はそのまま

アーモンドの栽培に一年を通して使うもの

木の作業は冬と夏に固まります。冬に剪定と寒肥、生育期に袋かけと防鳥。この 4 つを季節の前にそろえておきます。

数量は植えて数年たった木 1 本を単位にしています。

  • 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 果樹」
    規格の目安
    刃渡り 5〜6cm、直径 2cm 程度まで切れるもの。バイパス式(刃が交差するもの)。

    アンビル式は枝を潰します。生きた枝を切るならバイパス式で、切り口が滑らかなほど早くふさがります。

  • 剪定のこぎり探す言葉「剪定のこぎり 折込 24cm」
    規格の目安
    刃渡り 24cm 前後の折込式。生木用の刃(目の粗いもの)を選びます。

    直径 2cm を超える枝は、はさみで切ろうとすると枝も刃も傷めます。工作用ののこぎりは生木で目が詰まります。

  • 有機質肥料(寒肥用)探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
    規格の目安
    油かすと骨粉の配合肥料。5〜10kg 袋。
    数量の目安
    成木 1 本に 1〜2kg。樹冠(枝の広がり)の外周に沿って埋めます。

    冬に入れて、春に効き始めるのを狙う肥料です。ゆっくり分解するので、休眠期のうちに入れておきます。樹種と樹齢で必要な量は変わるので、詰めたいときは施肥基準を見てください。

    出典: 農林水産省「施肥基準 — 果樹」

  • 防鳥ネット探す言葉「防鳥ネット 目合い25mm」
    規格の目安
    目合い 20〜25mm。小鳥まで防ぐなら 15mm。
    数量の目安
    高さ 2m の木 1 本を覆うのに 4m × 4m 程度。

    色づく直前にかけます。目合いが大きすぎると小鳥が入り、細かすぎると風で煽られて枝を傷めます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 高枝切りばさみは、木が背を越してからで十分です。低く仕立てるならずっと不要です。
  • チェーンソーは家庭の果樹には要りません。剪定のこぎりで足ります。

アーモンドの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアーモンドの育て方にまとめています。

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