水やりは土の乾きを見て決める
発芽までは乾かさない管理ですが、本葉が出てからは逆に乾かし気味にします。直根が深く伸びるので、地植えなら根付いた後は雨だけでほとんど足ります。プランターは表面が乾いて指を一関節差し込んでも湿りを感じないころに、鉢底から流れるまで与えます。毎日少しずつは根腐れの元です。
アニスは根が深いぶん、表面が乾いても下の土はまだ湿っていることが多いです。表面だけを見て水をやると根元が常に湿った状態になり、梅雨に株元が腐る原因になります。指を差し込んで確かめる習慣をつけると失敗が減ります。
| 時期 | 地植え | プランター |
|---|---|---|
| 発芽まで | 表面が乾いたら毎日 | 表面が乾いたら毎日 |
| 本葉〜草丈30センチ | 1週間雨がなければ | 表面が乾いてから翌日 |
| 開花〜結実 | 10日雨がなければ | 土の中まで乾いたら |
| 種の登熟期 | 与えない | しおれない程度に控える |
夕方にしおれても朝に戻っていれば水は足りています。朝からしおれているときだけ与えます。
肥料は控えめで香りを守る
アニスは肥料を効かせすぎると葉ばかり茂って香りが薄くなり、茎が柔らかく倒れやすくなります。まく前の元肥(植えるときに入れる肥料)を緩効性肥料ひと握りにとどめ、追肥(育ちの途中で足す肥料)は草丈が二十センチを超えたころに一回、開花前に一回の二回で足ります。
有機質の肥料を使うなら、油かすを株から十センチ離して少量置く程度にします。鶏ふんは効きが早く強いので、アニスには量が多くなりがちです。使うならひとつまみを土に混ぜて一か月は様子を見ます。
- 一回目は草丈二十センチ
- 株の周りに化成肥料を軽くひとつまみまき、土と混ぜます。葉の色が濃い緑なら省いて構いません。薄い黄緑になっているときだけ与えます。
- 二回目はつぼみが見えたころ
- 花茎が伸び始めたら、同じ量をもう一度施します。種を太らせるための肥料なので、葉だけを収穫する株には要りません。
- 液体肥料は薄めに
- プランターで葉の色が抜けてきたら、規定の倍に薄めた液体肥料を二週間に一回与えます。濃いと徒長(ひょろ長く伸びること)して倒れます。
株元の風通しを保つ
梅雨の時期、株が茂って葉が重なると株元が蒸れて下葉から黄色く枯れ上がります。株間を二十センチ以上に保ち、地面に触れる下葉はこまめに取り除きます。プランターは雨の当たらない軒下へ移すと、梅雨の傷みがかなり減ります。
梅雨明け後の猛暑では、逆に葉が焼けてちりちりになることがあります。プランターは西日を避けた場所に移し、地植えは株元の敷きわらを厚くして地温の上がりすぎを抑えます。
- 下葉を取る
- 地面に触れている葉、黄色くなった葉を付け根から摘みます。株元に光と風が通るようにするのが目的です。
- 混んだ茎を間引く
- 一株から何本も茎が立って絡み合っていたら、細い茎を地際で切ります。太い三〜四本を残せば十分です。
- 敷きわらを敷く
- 泥はねを防ぐために株元にわらや刈った草を敷きます。雨で土がはねると葉に病気が付きやすくなります。
倒れやすい株の支え方
草丈が五十〜六十センチになると、茎が細いわりに花が重く、風や雨で倒れます。倒れたまま置くと茎が曲がって起き上がらず、地面に付いた花が腐ります。草丈三十センチを超えたら、株の周りに短い支柱を三本立ててひもで囲むと目立たずに支えられます。
- 支柱を三本立てる
- 株から十センチ離して、六十センチの支柱を三角形に立てます。根を傷めないよう、株の真下は避けて差します。
- ひもで囲う
- 地面から三十センチと五十センチの高さで、支柱をひもで一周させます。茎を縛らず、囲いの中で自由に揺れる程度にします。
支柱は花が咲く前に立てておきます。倒れてから立てると茎を起こすときに折れやすく、根も動いてしまいます。
葉が黄色い・育たないときの原因
下葉から順に黄色くなるなら、水のやり過ぎか肥料切れのどちらかです。土が常に湿っているなら水を止め、乾いているのに黄色いなら薄い液体肥料を与えて様子を見ます。株全体が小さいまま止まっているなら、直根が浅い容器の底に当たっているか、植え替えで傷んだ可能性が高いです。
株全体が急にしおれて戻らないなら、根元を見て黒くなっていれば根腐れです。その株は抜いて処分し、隣の株の水を控えます。しおれても朝には戻るなら、単に日中の暑さで水が追いつかないだけで、株は健康です。
| 症状 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 下葉が黄色く土が湿っている | 水のやり過ぎ | 乾くまで水を止め、下葉を取る |
| 下葉が黄色く土が乾いている | 肥料切れ | 薄い液体肥料を2週間に1回 |
| 葉は緑だが茎が柔らかく倒れる | 肥料過多・日照不足 | 追肥を止め、日の当たる所へ |
| 草丈が伸びず株が小さい | 直根の傷み・浅い容器 | 触らず様子見、次回は直まきに |
アニスの育てている間に使うもの
ハーブは肥料を与えすぎると、葉は茂っても香りが薄くなります。他の植物より控えめが基本です。
- ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。「ハーブ・野菜用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
地中海原産のものが多く、乾き気味を好みます。水もちのよい土だと根が傷みます。
- 液体肥料(薄めて使う)探す言葉「液体肥料 ハーブ」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液を、さらに薄めて使います。
与えすぎると香りが薄くなります。月 1 回、規定の半分の濃さから試すのが安全です。
- 摘芯用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 摘芯 細かい」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
先端を摘むと、その下の節から枝が 2 本出ます。これを繰り返すと収穫量が増えます。
- 肥料は控えめでよいので、種類を買いそろえる必要はありません。
- 花が咲く前に摘めば、香りの落ちる時期を遅らせられます。道具は要りません。
アニスの収穫までのコツは作物ページに
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