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あんずの水やりと肥料

あんずの水やりと肥料|梅雨の実割れを防ぐ管理と年3回の施肥

あんずの栽培イメージ

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あんずは水はけと肥料の量で実の質が決まります。梅雨の水と年3回の施肥で、実割れと落果を防ぎます。

葉と枝の姿で今の状態を読む

あんずは肥料が多いと枝ばかり伸びて実がつかず、少ないと実が小さく落ちます。葉の色と枝の伸び方を見て、今の木が足りているかを判断します。目安は、春に伸びた枝が30センチから50センチで止まり、葉が濃い緑で厚みのある状態です。

木の姿考えられる原因手当て
枝が1メートル以上伸び花が少ない窒素が多すぎる秋と春の肥料を半分に減らす
枝が20センチで止まり葉が小さい肥料不足か根の張り不足6月と秋に肥料を足す
古い葉から黄色くなって落ちる水切れか肥料切れ乾いていれば水、6月なら肥料
葉が黄色く葉脈だけ緑土がアルカリ性で鉄が吸えない石灰をやめ、腐葉土を足す

施肥は11月・3月・6月の年3回

あんずは元肥(芽が動く前に与える基本の肥料)を落葉期の11月から12月に与え、芽出しの3月と収穫後の6月下旬から7月に補います。あんずは実がつきすぎるより枝が伸びすぎる失敗が多いので、窒素を控えめにしてリン酸とカリを含む肥料を使います。

時期肥料の種類と量目的
11月〜12月有機質の配合肥料を成木で500グラム、堆肥バケツ1杯冬の間に効かせる基本の肥料
3月上旬化成肥料を成木で100グラム芽出しと開花の力
6月下旬〜7月化成肥料を成木で100グラム収穫後の回復と翌年の花芽

幹から1メートル離した、枝先の真下あたりに輪を描くようにまきます。幹のすぐ近くには細い根が少なく、効きません。鉢植えは各回とも量を10分の1にします。

梅雨の水はけが実割れを決める

あんずの収穫期は6月下旬から7月で、ちょうど梅雨と重なります。乾いた後に雨で急に水を吸うと実が割れ、そこから腐ります。防ぐには、乾き過ぎと急な吸水の差を小さくすることです。株元にわらやバークチップを敷き、雨の前後で土の水分が急に変わらないようにします。

5月にマルチングを敷く
梅雨入り前の5月に、幹から10センチ離して直径1.5メートルの円に、わらかバークチップを5センチの厚さで敷きます。乾きが緩やかになり、泥はねで病気が上がるのも防げます。
5月下旬の乾きは補う
実が太る5月下旬から6月上旬に1週間以上雨がないときは、株元に10リットル以上の水をゆっくり与えます。乾いたままにして梅雨に入ると割れが増えます。
雨の後に排水を確かめる
大雨の翌日に株元に水たまりが残るなら、溝を掘って水を逃がします。毎年溜まる場所なら、翌年の冬に周りより20センチ高く土を盛り直します。

鉢植えの水やり

鉢植えは根の量が限られるので、水切れが実の落下に直結します。表面の土が乾いて白っぽくなったら、鉢底から流れ出るまでたっぷり与え、受け皿の水は捨てます。落葉している冬は乾かし気味にして、根腐れを防ぎます。

鉢は夏の直射日光で熱くなり、根が傷みます。7月から8月は鉢を二重にするか、鉢の側面に日が当たらない場所に置き、朝に1回たっぷり与えて夕方の葉の様子を見て2回目を判断します。

指で土の湿りを確かめる
土の表面に指を第一関節まで差し込み、湿り気を感じなければ与えます。時間を決めて毎日与える習慣は根腐れのもとです。
実が太る5月〜6月は朝夕見る
気温が上がり実が太る時期は、朝に与えても夕方には乾くことがあります。葉がしおれかけていれば夕方にも与えます。
冬は週に1回程度
落葉した12月から2月は根が休んでいるので、土が乾いて数日たってから暖かい日中に与えます。凍る夜の前には与えません。

地植えの水やり

地植えは根付いてしまえば基本的に雨まかせです。ただし、植えて1年目と、実が太る5月から6月の乾きだけは補います。梅雨明け後の夏の乾きは、木が丈夫なら耐えますが、翌年の花芽が作られる時期なので、2週間以上雨がなければ与えます。

時期水やりの目安注意
植えて1年目1週間雨がなければ10リットル根付くまで乾かさない
5月〜6月1週間雨がなければ10リットル以上実の太りと実割れの予防
7月〜9月2週間雨がなければ10リットル翌年の花芽が作られる時期
10月〜3月不要落葉期は水を控える

実がつかない・落ちるときの原因を切り分ける

花は咲くのに実がつかない、実がついても5月に落ちるときは、受粉か木の年数か肥料のどれかが原因です。あんずは受粉できなかった実が開花後1か月ほどで落ちるので、5月中旬に残っている実で判断します。

状態考えられる原因手当て
花は多いのに5月にほぼ落ちる受粉樹がない、または開花中に雨が続いた別品種を近くに植えるか、筆で人工受粉
植えて3年未満で花が咲かない木がまだ若い枝を伸ばすことに専念させ、施肥を続ける
枝ばかり伸びて花が少ない窒素が多い、切りすぎ肥料を減らし、冬の剪定を間引きだけに
実が小さいまま6月に落ちる水切れか実のつけすぎ5月に摘果し、乾いたら水を与える

あんずの育てている間に使うもの

木の管理は、施肥と草の始末と、幹を守ることです。年に数回しかやらないぶん、道具は長く使えるものを選びます。

数量は植えて数年たった木 1 本を単位にしています。

  • 有機質肥料探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
    規格の目安
    油かすと骨粉の配合。5〜10kg 袋。
    数量の目安
    成木 1 本に、寒肥で 1〜2kg。実を穫ったあとのお礼肥に 300〜500g。

    樹冠の外側の地面に、浅く溝を掘って埋めます。細い根は幹の近くではなく、枝先の真下に伸びています。量は樹種と樹齢で変わります。

    出典: 農林水産省「施肥基準 — 果樹」

  • バーク堆肥(マルチング用)探す言葉「バーク堆肥 マルチング 40L」
    規格の目安
    40L 前後の袋。株元に厚さ 5cm ほど敷きます。
    数量の目安
    株元 1 ㎡ で 50L 前後。

    夏の乾きと冬の凍結の両方を和らげます。年々分解して土に混ざるので、土壌改良も兼ねます。

  • 幹に巻く防虫テープ探す言葉「カミキリムシ 幹 ネット 防虫」
    規格の目安
    幹に巻く網か、専用のテープ。地際から 50cm ほどを覆います。

    テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)は幹に卵を産みます。入られてからでは手の打ちようが減るので、産ませないのが基本です。

  • 草刈り鎌・三角ホー探す言葉「草刈り鎌 園芸」
    規格の目安
    刃渡り 15cm 前後の鎌か、刃幅 10〜15cm の三角ホー。

    株元の草は、幹に虫を呼び込みます。株元 50cm だけでも空けておくと、幹の様子を確かめられます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 若木のうちは寒肥だけで足ります。実を穫るようになってからお礼肥を足します。
  • 除草剤は幹の近くでは使わないほうが無難です。根が吸います。

あんずの収穫までのコツは作物ページに

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