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🍎 果樹

あんずの育て方|栽培方法と収穫までのコツ

春に梅に似た花を咲かせ、初夏にオレンジ色の実をつけます。1本でも実がつく品種が多く、乾燥した気候を好みます。雨の多い時期に収穫期を迎えるため、実の腐れに注意。ジャムやシロップ漬けに向きます。

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あんずの写真

科: バラ科属: Prunus日当たり: 日なた水やり: 地植えは夏の乾燥時のみ。過湿を嫌う耐寒性: 強い

栽培カレンダー

関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。

生育収穫

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項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。

記録しておきたいタイミング

開花日

3月に開花します。日付を残しましょう。

摘果した日

5月に摘果します。残した数を残しましょう。

収穫日

6〜7月。日付と味を残しましょう。

剪定日

冬に剪定します。日付を残しましょう。

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収穫までのコツ

あんずを育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。

太い枝は夏に切って傷を防ぐ

核果類は冬に大きな枝を切ると切り口が塞がらず、枝が枯れ込みます。6月から7月なら癒合組織の回りが早く進みます。

短果枝を残して切り詰める

実がつくのは10cmほどの短い枝です。先端ばかり刈り込むと短果枝ごと落とすことになり、翌年の実の数が減ります。

開花期の霜は不織布で防ぐ

3月下旬に咲くため、遅霜に当たると花が黒く傷みます。冷え込む夜だけ木全体に不織布をかけると被害を抑えられます。

実は樹上で色づくまで待つ

早採りしたものは追熟せず酸味が残ります。果皮全体がオレンジに染まり、指で押して軽い弾力が出たころが採り時です。

幼木は主枝を3本に絞る

放任すると枝が混み合い、内側まで日が届かなくなります。植え付け2年目までに開いた3本を選び、他は元から切ります。

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あんずの栽培をはじめるのに用意するもの

木は植え直しが利きません。植える日にそろえておきたいのは次の 4 つです。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。

  • 完熟堆肥・腐葉土探す言葉「完熟堆肥 バーク 40L」
    規格の目安
    バーク堆肥か腐葉土。40L 前後の袋。
    数量の目安
    植え穴 1 つ(直径 60cm × 深さ 50cm)に 20〜30L。

    穴を大きく掘って土を入れ替えるのが植え付けの本体です。ここで手を抜くと何年も伸び悩みます。

  • 支柱(添え木)探す言葉「園芸支柱 太い 180cm」
    規格の目安
    直径 25〜30mm × 長さ 180cm。

    根が張るまでの 1〜2 年、風で株元が動くと細い根が切れ続けます。細い支柱では支えきれません。

  • 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ バイパス 果樹」
    規格の目安
    刃渡り 5〜6cm、直径 2cm まで。バイパス式。

    木を育てるかぎり毎年使います。切れ味の落ちないものを 1 丁選ぶと、何年も持ちます。

  • 有機質肥料(寒肥用)探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
    規格の目安
    油かすと骨粉の配合。5〜10kg 袋。
    数量の目安
    成木 1 本に 1〜2kg を冬のうちに。

    木の肥料は年に 1〜2 回で足ります。冬に入れて春に効かせるのが基本です。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 高枝切りばさみは、木が背を越してからで十分です。
  • 鉢で育てるなら 180cm の添え木は要りません。鉢に合う短い支柱で足ります。

あんずの病害虫(29

症状・予防・対処が分かっているものを、重要度の高い順に並べています。「一般的な内容」と付いているものは、この作物にかぎった記述がまだ無く、病害虫そのものの説明を出しています。

うどんこ病

病気一般的な内容

症状 はじめ葉表に白い斑点が点在し、やがて葉全体が白い粉状に覆われる。進行すると葉が黄化・褐変して枯れ上がり、光合成が落ちて生育と収量が低下する。

予防 日当たりと風通しを確保し、混み合った下葉やわき芽を早めに整理する。窒素過多の軟弱徒長を避け、抵抗性品種を選ぶと発生を抑えやすい。

対処 初発の葉は見つけ次第切除して株外へ持ち出す。まん延前に登録のある殺菌剤を葉裏まで丁寧に散布し、同一系統の連用を避ける。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Blumeria graminis f. sp. hordei、Blumeria graminis f. sp. secalis、Blumeria graminis f. sp. tritici ほか59

疫病

病気一般的な内容

症状 葉に暗緑色の水浸状病斑ができ、急速に拡大して褐色に枯れる。葉裏や病斑周縁に白いかびを生じ、茎や果実にも黒褐色の病斑が広がる。

予防 健全な種いも・苗を使い、排水と通風を確保する。雨よけ栽培や敷きわらで泥はねを防ぎ、ナス科の連作を避ける。

対処 発病株は速やかに抜き取り、圃場外で処分する。降雨前に登録のある殺菌剤を予防散布するのが基本で、発生後の回復は難しい。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Phytophthora asparagi、Phytophthora cactorum、Phytophthora cambivora ほか26

黒星病

病気一般的な内容

症状 バラでは葉に黒褐色の放射状の病斑ができ、周囲が黄化して落葉する。ナシでは葉や果実、幼果のがく部に黒いすす状の病斑が現れ、果実が変形する。

予防 泥はねと雨滴の跳ね返りを防ぎ、落葉や被害果を必ず片付ける。込み合った枝は剪定して株内の風通しをよくする。

対処 発病した葉・果実は摘み取り、地面の落葉も回収して処分する。感染期にあたる春の降雨前後に登録のある殺菌剤を散布する。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Alternaria bataticola、Cercospora corchori、Cladosporium carpophilum ほか10

根頭がんしゅ病

病気一般的な内容

症状 地際や根に不整形のこぶができ、しだいに木質化して大きくなる。養水分の通りが妨げられ、生育が衰えて枯死することもある。

予防 こぶのない健全苗を選び、植え付け時に根を傷めない。土壌の排水を保ち、支柱や除草作業で地際を傷つけないようにする。

対処 小さなこぶは削り取って傷口を保護するが、重症株は抜き取り処分する。跡地は数年同じ樹種を植えず、使った刃物を消毒する。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): 根頭がんしゅ病菌、Rhizobium radiobacter、Rhizobium rhizogenes ほか2

縮葉病

病気一般的な内容

症状 新葉が波打つように厚く膨れ、赤色〜淡紅色に変色する。やがて表面に白い粉を吹いて褐変し、落葉して樹勢が低下する。

予防 落葉期から発芽前に園内の落葉と被害葉を片付け、越冬源を減らす。過繁茂を避けて樹冠内の通風を保つ。

対処 発病葉は早めに摘み取って処分する。防除の要は発芽前の休眠期散布で、登録のある殺菌剤を芽が動く前に樹全体へかける。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Physalospora kaki、Taphrina bullata、Taphrina deformans ほか1

炭疽病

病気一般的な内容

症状 葉や果実に淡褐色〜黒褐色の円形病斑ができ、中央がややくぼんで輪郭がはっきりする。湿ると病斑上に鮭肉色の粘質な胞子塊がにじみ出る。

予防 雨よけと敷きわらで泥はねを防ぎ、風通しをよくする。被害残さは土中にすき込まず処分し、無病苗を用いる。

対処 病斑のある葉・果実は早めに摘み取って処分する。梅雨期は登録のある殺菌剤を降雨の前後に散布して感染を抑える。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Colletotrichum Colletotrichum gloeosporioides、Colletotrichum acutatum、Colletotrichum aenigma ほか66

灰星病

病気一般的な内容

症状 花が褐変して枯れ、果実には褐色の円形病斑ができて急速に拡大する。病斑上に灰白色の粉状のかびが同心円状に密生し、果実は最終的に乾いて硬くなる。

予防 枝に残ったミイラ果と落果を必ず取り除いて処分する。摘果と剪定で果実同士の接触と過湿を避け、袋かけを行う。

対処 腐敗果は見つけ次第収穫前でも取り除く。開花期と成熟前に登録のある殺菌剤を散布し、降雨が続くときは間隔を詰める。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Monilinia fructicola、Monilinia fructigena、Monilinia laxa ほか2

斑点病

病気一般的な内容

症状 下葉から褐色〜灰白色の小さな円形病斑が現れ、中央が灰色になって黒い小粒点を伴う。病斑が増えると葉が黄化して早期に落葉する。

予防 被害残さを畑に残さず処分し、種子伝染を避けるため健全な種子を用いる。泥はねを防ぎ、連作を避けて風通しを確保する。

対処 発病葉は摘除して持ち出す。多雨期には登録のある殺菌剤を予防的に散布し、下葉から順に薬液がかかるようにする。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acroconidiella tropaeoli、Alternaria azukiae、Alternaria dianthi ほか80

輪紋病

病気一般的な内容

症状 枝幹の表面がいぼ状に隆起して粗くなり、そこが伝染源となる。果実には褐色の円形病斑ができ、同心円状の輪紋を描きながら軟らかく腐敗する。

予防 いぼ症状の出た枝は剪定して処分し、樹体を健全に保つ。落果や被害果を園内に残さず、袋かけで果実への感染を減らす。

対処 腐敗果は早めに取り除いて処分する。梅雨から夏の降雨期に登録のある殺菌剤を定期散布し、枝幹の伝染源を減らす。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Alternaria linariae、Alternaria solani、Ascochyta compositarum ほか22

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記録されている病名(20

農研機構の日本植物病名データベースに、この作物で報告のある病名です。症状の記述はこれからです。

がんしゅ病すえひろたけ病せん孔病せん孔細菌病そうか病ふくろ実病枝枯病火傷病灰色こうやく病環紋葉枯病白粉病白紋羽病紫紋羽病胴枯病苗木がんしゅ病褐さび病褐点病褐色こうやく病銀葉病黒粒枝枯病

よくあるトラブル

実が腐る

灰星病です。梅雨の雨で広がります。発病果を取り除き、袋をかけます。

実がつかない

遅霜か受粉不良です。品種によっては受粉樹を植えます。

葉が縮れる

アブラムシです。春の新芽を守ります。

幹から樹脂が出る

木の弱りです。水はけを改善します。

品種一覧(12

Gadenin の作物マスタに登録されているあんずの品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。

1

3

1

2

その他5

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この作物でよく出る用語

本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。

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作物名に「あんず」と打つだけで品種候補が出ます。定植日を入れれば経過日数が自動で表示され、写真とメモを積み重ねるだけで栽培ヒストリーができあがります。

ベランダの一鉢でも、市民農園でも、出荷用の圃場でも使い方は同じです。株数や品種を分けて管理できるので、家庭菜園・園芸の記録としても、農作業の記録としてもそのまま使えます。

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