抜くか刈るかを決める
アサツキの収穫には、株ごと抜いて球ごと使う方法と、葉だけを刈って何度も穫る方法があります。使い道と、翌年も同じ場所で育てるかどうかで決めます。
薬味として少しずつ使うなら刈り取りが便利です。球ごと酢みそであえて食べるような使い方をするなら、春先に株ごと抜いて球まで使います。
| 目的 | 穫り方 | その後 |
|---|---|---|
| 薬味に少しずつ | 地際5センチで刈る | 3週間ほどで再び伸びる |
| 球ごと食べる | 株ごと抜く | その株は終わり。植え直す |
| 株を増やしたい | 刈り取りだけにする | 球が太り、秋に分けられる |
一年目の株は球がまだ小さいので、抜かずに刈り取りだけにしておくと、二年目から安定して穫れます。
刈るときは地際を五センチ残す
葉を刈るときは、地面から五センチほど残して切ります。地際ぎりぎりで切ると新しい葉が出るまでに時間がかかり、株も弱ります。
残した部分から新しい葉が伸び、三週間ほどでまた収穫できるようになります。春のあいだに二回から三回は穫れる計算になります。
- はさみで一気に切る
- 株をひとつかみにまとめ、地際から五センチの高さで水平に切ります。手でちぎると株ごと抜けます。
- 全部刈らず半分残す
- 株の半分だけ刈ると、残した葉が球を太らせます。全部刈るのは春の最後の一回にします。
- 刈ったあとに薄い肥料を
- 薄めた液体肥料を株元に与えると、次の葉の伸びが早くなります。濃いものは根を傷めます。
- 五月で刈り納めにする
- 六月に入ると休眠に向かいます。それ以降に刈ると球が太らず、翌年の葉が細くなります。
球ごと抜くときの穫りごろ
球まで食べるなら、三月から四月、葉が二十センチほど伸びたころが穫りごろです。この時期の球は柔らかく、辛みも穏やかで生でも食べられます。
遅くなるほど球は太りますが、繊維が固くなって筋が残ります。時期を逃したら、その年は刈り取りに切り替えるほうがおいしく食べられます。
葉を刈って使ってきた株でも、五月に一度だけ球を掘って食べることができます。その株はそこで終わりになるので、増やす予定のない株を選びます。
| 時期 | 球の状態 | 向く食べ方 |
|---|---|---|
| 3月 | 小さく柔らかい | 生のまま酢みそで |
| 4月 | 太って締まる | さっとゆでてあえ物に |
| 5月以降 | 筋が出てくる | 刻んで薬味に |
掘り上げと下処理
株ごと抜くときは、株の横にスコップを入れて土ごと持ち上げます。葉を持って引き抜くと、葉だけがちぎれて球が土の中に残ってしまいます。
掘り上げたらその場で土を落とし、根と外側の茶色い皮を取り除きます。水で洗うのは使う直前にすると、それだけで日もちがよくなります。
- 土ごと持ち上げる
- 株から十センチ離してスコップを差し込み、下から起こします。真上から刺すと球を割ってしまいます。
- 根を切り落とす
- 球の底の根を、球を削らない位置で切ります。深く切ると水が入り、傷みが早くなります。
- 薄皮を一枚むく
- 外側の茶色い皮を手でむきます。二枚も三枚もむくと小さくなるので、汚れた分だけにします。
- 洗うのは使う直前に
- 洗ってから置くと傷みが早く進みます。土を落とした状態で冷蔵し、調理する直前に水で流すようにします。
保存の仕方を用途で選ぶ
刈り取った葉は日もちしません。薬味に使う分だけ穫るのが基本ですが、多く穫れたときは刻んで冷凍しておくと、汁物や卵料理にそのまま使えます。
畑や鉢に置いたままなら鮮度は落ちません。必要なときに必要な分だけ刈るのがいちばんよい保存方法で、無理に穫りためる必要のない作物です。
- 刻んでから凍らせる
- 小口切りにして薄く広げ、袋に入れて凍らせます。固まらないよう、平らにしてから冷凍室に入れます。
- 凍ったまま使う
- 解凍するとべたついて風味が落ちます。汁物や卵料理には凍ったまま加えるほうがきれいに仕上がります。
| 用途 | 置き方 | もつ期間の目安 |
|---|---|---|
| 数日で使う葉 | 湿らせた紙で包み冷蔵 | 3〜4日 |
| 多く穫れた葉 | 刻んで冷凍 | 1か月ほど |
| 抜いた球 | 土を落として冷蔵 | 1週間ほど |
| 畑に置く | 刈らずにそのまま | 必要なときに刈る |
刻んで冷凍したものは、凍ったまま汁物や卵料理に入れられます。解凍するとべたつくので、そのまま使います。
刈っても伸びてこないときは
刈ったあと三週間たっても葉が伸びないときは、切る位置が低すぎたか、時期が休眠に近すぎたかのどちらかです。株が枯れたわけではありません。
六月以降なら、そのまま眠りに入っただけなので秋まで待ちます。春先なのに伸びてこないときは、薄めた肥料を株元に与えて一週間ほど様子を見ます。
- 切り口の高さを見る
- 地際ぎりぎりで切っていたら、それが原因です。次からは五センチ残し、白い部分を残すようにします。
- 季節を確かめる
- 五月の終わり以降なら休眠に入る時期です。水も肥料も止めて、九月の芽出しを待つのが正解です。
- 薄い肥料を与える
- 春先なら液体肥料を薄めて株元に与えます。一週間ほどで新しい葉が見えてくれば回復しています。
アサツキの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
アサツキの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアサツキの育て方にまとめています。
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