最初の収穫は本葉が十枚を超えてから
種からの株は、最初の収穫まで一年から二年かかります。本葉が十枚を超え、株の直径が三十センチほどになってから摘み始めます。
苗から育てた株なら、植え付けの翌春にはもう摘めます。焦って小さいうちに摘み始めると、そこから先で株が大きくならなくなります。
| 状態 | 穫れるかどうか | 摘む量 |
|---|---|---|
| 本葉が5枚以下 | まだ摘まない | 葉を残して株を育てる |
| 本葉が10枚以上 | 摘み始められる | 月に1〜2枚まで |
| 株の直径が50センチ | しっかり穫れる | 月に3〜4枚まで |
名前のとおり摘めばまた出てきますが、翌日に伸びるわけではありません。新しい葉が開くまで二週間ほどかかります。
摘むのは外側の若い葉
収穫するのは、外側に開いた若い葉です。株の中心にある巻いた芽は次の葉になる部分なので、ここを摘むと株の伸びが止まります。
葉柄を根元から切ると、切り口から黄色い汁が出ます。これはこの植物の成分で、傷んだしるしではありません。手に付くと落ちにくいので手袋を使います。
- 中心の芽を残す
- 株の真ん中で巻いている芽には触れません。ここが次の葉になるので、外側から順に摘みます。
- 葉柄の根元で切る
- はさみで株元近くの葉柄を切ります。途中で切ると残った柄が枯れ込み、そこから傷むことがあります。
- 残す枚数を決める
- 一度に摘むのは全体の三分の一までにします。葉が残っていないと、次の葉を作る力が出ません。
- 手袋をして作業する
- 切り口から出る黄色い汁は手に付くと落ちにくくなります。作業のときは手袋を使うと楽です。
夏と冬は摘まない
真夏と真冬は株がほとんど伸びない時期です。この時期に摘むと葉が補充されず、株が丸裸のまま厳しい季節を越すことになります。
収穫は三月から五月と、九月から十一月の二つの時期に集めます。夏の間に固くなった葉は、秋の新しい葉が出てきてから切り落とします。
株が若いうちは、この区切りをさらに厳しくします。植え付けから一年目の株は、春も秋も一枚か二枚にとどめると、翌年から本格的に穫れる株になります。
- 夏の固い葉は残す
- 見た目が悪くても、光を受けて株を支えています。秋に新しい葉が出てから、古い葉を切り落とします。
- 秋の葉から穫る
- 九月に出る新しい葉は柔らかく味もよくなります。外側から順に、月に二枚から三枚を目安に摘みます。
| 時期 | 摘んでよいか | 葉の状態 |
|---|---|---|
| 3月〜5月 | いちばんよい | 柔らかく香りもよい |
| 6月〜8月 | 控える | 固く、株も弱っている |
| 9月〜11月 | 摘んでよい | 秋の新芽は柔らかい |
| 12月〜2月 | 控える | 伸びが止まっている |
摘んだあとの扱い
アシタバの葉は摘んだそばからしおれ始めます。収穫したら畑の日なたに置かず、すぐ室内へ運んで水に挿すか、湿らせた紙で包んで冷やします。
葉柄の切り口は、空気に触れているうちに黒く変わってきます。使う直前にもう一度切り直しておくと、色も口当たりもはっきりよくなります。
- すぐ日陰へ運ぶ
- 摘んだ葉を畑に置いたままにしません。かごに入れてすぐ室内へ運び、水に挿すか包んで冷やします。
- 湿らせた紙で包む
- 新聞紙かキッチンペーパーを湿らせて包み、袋に入れて野菜室に立てて入れます。二日から三日もちます。
- 切り直してから使う
- 調理の前に葉柄の切り口を一センチほど切り落とします。黒く変わった部分を除くと口当たりがよくなります。
食べ方と苦みの抜き方
アシタバには独特の苦みと香りがあります。若い葉ならそのまま天ぷらにでき、大きく育った葉はゆでてから使うと食べやすくなります。
苦みが強いときは、ゆでたあと水にさらす時間を長めにします。ただし長すぎると香りまで抜けてしまうので、五分ほどを目安にします。
- 若い葉は天ぷらに
- 開いたばかりの柔らかい葉は、下ゆでなしで衣を付けて揚げられます。香りがいちばん立つ食べ方です。
- 大きい葉はゆでる
- 塩を入れた湯で一分ほどゆで、冷水に取ります。おひたしやあえ物にすると苦みが和らぎます。
- 茎は別にゆでる
- 葉より火が通りにくいので、茎だけ先に湯へ入れます。三十秒ほど早く入れると仕上がりがそろいます。
苦みは株の状態でも変わります。乾燥が続いた株や、夏の葉は苦みが強くなる傾向があります。
摘んだあと葉が出ないときは
摘んでも新しい葉が出てこないときは、摘みすぎたか、中心の芽を切ってしまったか、季節が合っていないかのどれかが原因になっています。
中心の芽さえ残っていれば、時間はかかっても必ず新しい葉が出てきます。株元をのぞいて、巻いた小さな芽があるかどうかを確かめます。
| 症状 | 考えられる原因 | 手の打ち方 |
|---|---|---|
| 葉が一枚も残っていない | 摘みすぎ | 収穫をやめ、2か月ほど休ませる |
| 中心に芽が見えない | 芽を切ってしまった | 株元の脇から出る芽を待つ |
| 夏に出てこない | 季節によるもの | 9月まで待てば新しい葉が出る |
摘みすぎて弱った株は、薄い液体肥料を一度与えて静かに置きます。追加で摘まないことがいちばんの手当てです。
アシタバの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
アシタバの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアシタバの育て方にまとめています。
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