種は新しいものを使う
アシタバの種は寿命が短く、採ってから半年ほどで芽が出にくくなります。買うときは袋に書かれた採種の年を見て、その年の種を選びます。
また発芽がそろわない作物でもあります。二週間から四週間かけてぱらぱらと出てくるので、一週間で出ないからといって諦めないようにします。
| 時期 | まき方 | その後の見通し |
|---|---|---|
| 3月〜4月 | ポットにまく | 秋までに株が育ち、翌春から収穫 |
| 9月〜10月 | ポットにまく | 冬を小苗で越し、翌々春から収穫 |
| 5月〜8月 | 向かない | 暑さで発芽がそろわない |
苗が手に入るなら、そのほうが早く収穫できます。種からだと最初の収穫まで一年から二年かかります。
覆土は薄く、乾かさない
アシタバの種は平たく薄く、光が届く浅いところで芽を出します。土は種が隠れる程度、五ミリほど薄くかぶせるのがちょうどよい深さです。
深く埋めると出てきません。かといって表面が乾くと、動きかけた芽が止まります。この二つの間を保つのが発芽を成功させる要点です。
- 一晩水に浸す
- まく前に種を水に一晩浸けておくと、発芽までの日数が短くなります。浮いた種は取り除きます。
- ポットに三粒まく
- 直径九センチのポットに種まき用の土を入れ、三粒ずつまきます。あとで一本に間引きます。
- 五ミリ薄くかぶせる
- 指でつまんだ土をふるうように落とし、種が隠れる程度にします。押し固めないようにします。
- 新聞紙で乾きを防ぐ
- 発芽までは新聞紙を上にかぶせ、その上から水を与えます。芽が見えたらすぐ外します。
発芽までの温度と日数
発芽に向く温度は二十度前後です。春まきなら三月から四月、秋まきなら九月から十月がちょうど合います。真夏と真冬はほとんど発芽しません。
早いもので二週間、遅いものはひと月かかります。一度に出そろわないのが普通なので、ポットを片づけずに一か月は置いて様子を見ます。
気温が合っていても、日によって出方が変わります。まいた日から数えるより、土の湿りを保ちながら気長に待つほうが、結果として発芽率が上がります。
- 明るい日陰に置く
- 発芽までは直射日光を避けます。乾きが早いと芽が止まるので、風の通る明るい日陰が向いています。
- 底から水を吸わせる
- 上から水をかけると種が流れます。浅い皿に水を張り、ポットの底から吸わせると位置が動きません。
| 時期 | 発芽までの日数 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 3月〜4月 | 20〜30日 | 遅霜に当てない |
| 9月〜10月 | 14〜21日 | 秋の乾燥に注意 |
| 真夏 | 出にくい | 気温が高すぎる |
根を傷めないよう育てる
アシタバはまっすぐ下へ伸びる根を持ち、移植を嫌います。畑に直接まくより、ポットで育てて根鉢を崩さずに植えるほうが確実です。
本葉が四枚から六枚になったころが植え付けどきです。それより遅らせるとポットの中で根が回ってしまい、植えたあとの伸びが悪くなります。
- 一本に間引く
- 本葉が二枚になったら、いちばん元気な一本を残してはさみで切ります。抜くと隣の根が動きます。
- 根鉢を崩さない
- ポットから出すときは土を落とさず、そのまま植え穴へ入れます。根が切れると立ち直りに時間がかかります。
- 株間を三十センチ取る
- 大きく育つと直径五十センチほどになります。狭いと風が通らず、株元から傷みやすくなります。
- 植えたら日陰で二日
- 植え付け直後は直射日光を避けます。二日ほど明るい日陰に置いてから、通常の場所へ戻します。
深さ三十センチ以上の鉢でも育てられます。根が下へ伸びるので、浅い容器では大きくなりません。
植え付ける場所を選ぶ
海辺の斜面に自生する植物で、日当たりと風通しのよい場所を好みます。ただし真夏の強い日ざしには弱く、葉が焼けることがあります。
午前中に日が当たり、午後は明るい日陰になる場所が理想的です。庭木の東側などが向いています。加えて水はけのよさも欠かせない条件です。
自生地は潮風の当たる斜面で、水はけがよく風がよく通る場所です。庭でも同じ条件を意識すると、病気にも虫にも強い株に育ちます。
- 高い畝に植える
- 水がたまる畑では十五センチほど畝を立てます。根が深く伸びる作物なので、下がふかふかだと育ちが違います。
- 風の通り道を空ける
- 株の周りに背の高い作物を植えないようにします。風が抜けると夏の蒸れが減り、病気も出にくくなります。
| 場面 | 向き不向き | 工夫 |
|---|---|---|
| 午前に日が当たる場所 | いちばん向く | そのまま植えてよい |
| 一日中の日なた | 夏に葉が焼ける | 夏だけ日よけをかける |
| 一日中の日陰 | 育ちが弱い | 明るい場所へ移す |
芽が出てこないときは
ひと月たっても芽が出ないときは、種の古さ、覆土の厚さ、乾燥のどれかが原因です。この作物では種の古さがいちばん多い原因になります。
土を掘って種を見ると分かります。種が原形のまま固いなら発芽力がなく、ふやけて崩れているなら湿りすぎか温度が合っていません。
- 種の採種年を確かめる
- 袋に書かれた年を見ます。前の年より古い種なら、新しいものを買い直すほうが早く進みます。
- 覆土の厚さを見直す
- 一センチ以上かぶせていたら深すぎます。次は五ミリにして、新聞紙で乾きを防ぐ方法に変えます。
- 苗を買う手も考える
- 発芽が難しい作物です。二回続けて失敗したら、春に出回る苗を買って植えるほうが確実です。
自分の株から採った種をまく場合は、採ってすぐの秋のうちにまくと発芽率が高くなります。
種まきの手順
アシタバは、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
アシタバの種まきでよくある質問
アシタバの種はいつまく?
地域と地温に合わせる。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
アシタバの種はどうやってまく?
本文の手順を確認が目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
アシタバの種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
アシタバの種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
アシタバは何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
アシタバの間引きはいつする?
葉が触れ合い始めた段階で、生育の良い株を残しながら数回に分けます。詳しい段階は本文で確認してください。
アシタバの種まきに使うもの
種まきで失敗する原因のほとんどは、覆土の厚さと、発芽までの乾きです。そこを外さないための道具だけを挙げます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ない「種まき用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L、ポット 9cm なら 1 個 0.3L。
粒の粗い培養土だと、小さな種が粒の隙間に落ちて深く埋まり、出てきません。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいものほど種が流れません。
ジョウロで直接かけると、まいた種が寄ってしまいます。発芽までは霧で、根が張ってからジョウロに切り替えます。
- 不織布(べたがけ用)探す言葉「不織布 べたがけ 農業用」
- 規格の目安
- 幅 135cm 前後、目付 20g/㎡ 前後。透水性があり、かけたまま水をやれるもの。
- 数量の目安
- 畝 1 本(3m)で 4m。
発芽までの乾燥と、鳥・強い雨から守れます。防虫ネットより目が細かいぶん保温もでき、寒い時期の種まきで差が出ます。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式の白いもの、長さ 10cm 前後。油性ペンで書きます。
まいた日と品種を書いて挿しておくと、発芽が遅いときに「まだ待つ」のか「まき直す」のかを判断できます。
- 直まきするなら、セルトレイもポットも要りません。
- 高価な殺菌済みの培土でなくても、市販の野菜用培養土をふるいにかければ細かい土が作れます。
アシタバの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアシタバの育て方にまとめています。
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