まず病気か環境の傷みかを見分ける
アオキの葉の異常は、病気より置き場所が原因のことが多い木です。葉焼けと寒害は薬では直りませんし、病気を日差しのせいにすると広がります。斑点の形と出た季節、株のどの側に出ているかで最初に切り分けます。
| 見た目 | 考えられる原因 | 季節と場所の手がかり |
|---|---|---|
| 葉の縁から黄ばんで茶色く焼ける | 葉焼け | 夏、日の当たる側の葉に出る |
| 葉が黒ずんで落ちる | 寒風か霜 | 冬、風の当たる側に出る |
| 褐色の丸い斑点が広がる | 褐斑病 | 梅雨や秋雨、下葉から |
| 黒く縁取られた斑点がへこむ | 炭疽病 | 高温多湿の時期、傷ついた葉に |
| 葉が黒くすすけ枝に粒が付く | カイガラムシのすす病 | 通年、混んだ株の内側に |
日の当たる側だけ傷んでいるなら環境、株のあちこちに出ているなら病気か虫を疑います。まず株の周りを一周して確かめます。
褐斑病と炭疽病は雨と傷から入る
褐斑病は葉に褐色の丸い斑点ができて広がり、ひどいと葉が落ちます。炭疽病は黒い縁取りのある斑点がへこみ、中心が灰色に抜けます。どちらも湿った時期に胞子が飛び、雨で葉が濡れ続けるときや、剪定や虫の傷から入ります。風通しを良くし、病葉を早く取り除くのが基本です。
- 病葉を取って持ち出す
- 斑点のある葉は見つけたら摘み取り、落ち葉も拾って袋に入れて処分します。株元に残すと翌年の感染源になります。
- 枝を透かして風を通す
- 混んだ枝を付け根から抜き、株の内側まで風が抜けるようにします。日陰でも風さえ通れば葉は乾きます。
- 水は株元へ
- 葉の上から水をかけると濡れた時間が長くなります。水やりは株元へ、夕方の葉水は病気が出ている間は控えます。
- 広がるなら殺菌剤
- 毎年出て葉が減るほどなら、庭木用の殺菌剤を梅雨前と秋雨前に散布します。出てから撒くより出る前に撒くほうが効きます。
カイガラムシは見つけ次第こすり落とす
アオキにもっとも付きやすい虫はカイガラムシです。葉の裏や枝の付け根に白や茶色の小さな殻が付き、吸汁して株を弱らせます。排せつ物にすす病の菌が付いて葉が黒くなるので、葉のすすで気付くことも多い虫です。成虫は殻で薬が効きにくいため、こすり落とすのが確実です。
- 歯ブラシでこすり落とす
- 使い古しの歯ブラシで枝と葉裏の殻をこすり落とします。葉を傷めないよう軽い力で、落ちた虫は株元に残さず集めます。
- 五月から七月の幼虫を狙う
- 殻のない幼虫が歩き回る時期だけ薬が効きます。庭木用の殺虫剤を葉裏まで届くよう散布し、二週間おきに二回ほど繰り返します。
- 混んだ枝を抜く
- カイガラムシは風の通らない内側に増えます。枝を透かして光と風を入れれば、薬を使わなくても数が減ります。
- 冬に枝を洗う
- 落葉しない木なので冬も殻が残ります。一月から二月に枝を歯ブラシで掃除しておくと、春の発生が目に見えて減ります。
すす病で黒くなった葉は、虫を落とせば新しい葉に入れ替わって消えます。黒い葉を全部むしる必要はありません。
葉焼けは薬では直らない
夏に葉が黄ばんで縁から茶色く焼けるのは、直射日光による葉焼けです。病気と違って広がりませんが、焼けた葉は戻らず、毎年繰り返すと株が弱ります。手当ては置き場所を変えることだけで、薬や肥料は効きません。
- 日の当たる時間を数える
- 夏の日中に何時から何時まで直射が当たるか実際に見ます。午後二時以降の光が当たるなら、その光をさえぎる必要があります。
- 鉢は動かす、地植えは覆う
- 鉢植えは北側や木陰へ移します。地植えは西側に寒冷紗を張るか、手前に落葉樹や背の高い草花を植えて陰を作ります。
- 焼けた葉は秋まで残す
- 焼けた葉も一部は光合成しています。全部むしると株が弱るので、春の新芽と入れ替わって自然に落ちるまで待ちます。
冬の寒風で葉が黒くなったとき
寒さそのものより、乾いた北風が続くと葉が黒ずんで落ちます。葉から水が抜けるのに根が冷えて吸えないためで、鉢植えや植えたばかりの株に多く出ます。枝が生きていれば春に新芽が出るので、焦って切ったり抜いたりしません。
| 状態 | 起きていること | 手当て |
|---|---|---|
| 風の当たる側の葉だけ黒い | 寒風による乾燥 | 風よけを立て春まで待つ |
| 株全体の葉が黒く落ちた | 強い霜か土の凍結 | 枝の断面が緑なら四月まで待つ |
| 鉢植えの葉が縮れて落ちる | 土が凍って根が傷んだ | 凍らない場所へ移し水は控える |
| 春になっても芽が出ない | 根まで凍った | 株元まで断面を確かめ茶色なら諦める |
黒くなった葉を冬のうちに切ると、切り口からさらに枯れ込みます。切り直すのは四月に新芽の位置が分かってからにします。
毎年繰り返すときの原因と直し方
同じ時期に同じ症状が出る株は、品種や運ではなく置き場所か株の混み方が原因のことがほとんどです。薬で抑えるより、原因を一つ変えて翌年の出方を比べるほうが確実に減らせます。
- 夏に必ず焼けるなら移す
- 毎年葉焼けするなら、その場所はアオキに向いていません。三月か十月に掘り上げて北側へ移すのが根本の解決です。
- 毎年虫が付くなら透かす
- カイガラムシが毎年出る株は内側が混んでいます。三月に古い幹を株元から抜き、風が抜ける枝数まで減らします。
- 毎年病気が出るなら落ち葉を
- 褐斑病と炭疽病は落ち葉の中で冬を越します。十一月に株元の落ち葉を拾い、表土を薄く削って新しい土に替えます。
一度に複数の対策を重ねると、どれが効いたか分かりません。一年に一つずつ変えて、翌年の葉の状態で判断します。
アオキの上手に育てるコツは作物ページに
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