乾かすと葉が硬く小さくなる
バジルは水を欲しがる作物です。土が乾いた状態が続くと葉が厚く硬くなり、縁が内側へ丸まります。しおれるほどでなくても、乾き気味に育てた株の葉はサラダに使いにくい食感になります。
一方で常に土がびしょ濡れなのも根を傷めます。表面が乾いたら鉢底から流れるまでたっぷり与える、という強弱をつけた与え方が葉をやわらかく保ちます。受け皿に水をためたままにはしません。
- 朝にたっぷり与える
- 夏は朝のうちに鉢底から流れ出るまで与えます。日中の高温時に少量ずつ足す与え方は、根の届く深さまで水が入りません。
- 夕方はしおれで判断する
- 夕方に葉が垂れていたら追加で与えます。垂れていなければ翌朝まで待ちます。時刻で決めず株の様子で決めます。
- 受け皿の水は捨てる
- 受け皿にたまった水をそのままにすると根が酸欠になり、下葉から黄色くなります。与えたあとは必ず捨てます。
- 株元に敷き藁をする
- 土の表面を覆うと乾きが遅くなり、夏の水やり回数を減らせます。畑では藁、鉢では樹皮のチップが使えます。
一度硬くなった葉はやわらかく戻りません。水を戻した後に新しく出る葉から質が回復します。
夏は一日で水が切れる
7月から8月の晴天日、小さな鉢に植えたバジルは朝の水やりだけでは夕方まで持ちません。葉が大きく蒸散量が多いためです。夕方に垂れているのを繰り返すと、その株は花を急ぎ始めます。
| 容器の大きさ | 真夏の水やり回数 | 水切れの起きやすさ |
|---|---|---|
| 直径15センチ以下の鉢 | 朝夕2回 | 高い、留守にできない |
| 直径21センチの鉢 | 朝1回、猛暑日は夕も | 中くらい |
| 65センチプランター3株 | 朝1回 | 低い |
| 畑・花壇 | 晴天が続くときのみ | 低い |
旅行などで留守にするときは、鉢を半日陰へ移して蒸散を抑えます。日なたに置いたままの自動潅水より確実です。
容器は1株5リットルを目安にする
鉢が小さいほど水切れも肥料切れも早くなります。バジルは根が浅く広がるので、深さより土の量が効きます。1株あたり5リットル前後、深さは20センチ以上あると夏の管理がぐっと楽になります。
- 土は水もちのよいものを
- 市販の野菜用培養土で十分です。水はけだけを重視した砂質の土は夏に乾きが速すぎ、それだけで葉が硬くなります。
- プランターは3株まで
- 65センチの標準プランターは容量が12〜15リットルです。詰めても3株までにします。4株以上入れると夏に水が持ちません。
- 鉢は直径21センチ以上
- 単植なら直径21センチ、いわゆる7号鉢が下限です。これより小さいと真夏に朝夕2回の水やりが必須になります。
- 素焼き鉢は乾きが速い
- 素焼きは通気がよい反面、夏の乾きが速くなります。留守が多いならプラスチックか厚手の樹脂鉢を選びます。
追肥は2〜3週間に1回
摘心(先端を摘んで枝数を増やすこと)を繰り返して葉を採り続ける育て方は、株にとって消耗が大きい管理です。肥料が切れると葉が小さくなり、色が薄くなって花が早まります。植え付けの3週間後から、2〜3週間ごとの追肥(育てている途中で足す肥料)を続けます。
| 肥料の種類 | 与える間隔 | 与え方 |
|---|---|---|
| 元肥入りの培養土 | 植え付けから3週間は不要 | 3週間後から追肥を始める |
| 粒状の化成肥料 | 3週間に1回 | 株元から離してひとつまみ |
| 液体肥料 | 1〜2週間に1回 | 規定倍率に薄めて水やり代わり |
| 収穫が多い時期 | 間隔を詰める | 液肥を週1回に切り替える |
窒素が効きすぎると葉は茂りますが香りが薄くなります。表示どおりの倍率を守り、濃くして与えないようにします。
日当たりと置き場所
生育適温は25〜30℃で、日照を好みます。半日陰でも枯れませんが、枝が間延びして葉が薄くなります。ただし真夏の西日が強く当たる場所では、乾きが速すぎて葉が硬くなるため、午後だけ日陰になる位置が理想です。
- 春と秋は終日日なた
- 気温が20℃前後の時期は、日に当てるほど枝が詰まって丈夫に育ちます。室内窓辺なら南向きに置きます。
- 真夏は午後の日を避ける
- 西日の当たるコンクリートの上は鉢の温度が上がりすぎます。すのこや台に載せ、午後は建物の陰に入る位置へ移します。
- 風の通る場所に置く
- 株が茂ると内側が蒸れて下葉が黒く落ちます。壁際に密着させず、株のあいだにも隙間をあけて風を通します。
室内だけで育てると日照が足りず、枝が間延びして香りも弱くなります。天気のよい日は屋外に出します。
葉の異常から原因を切り分ける
葉の色や形の変化には原因ごとの特徴があります。水と肥料と寒さのどれが問題かを見分けてから手を打たないと、水切れの株に肥料を足すような逆の対処になり、かえって傷めます。
| 葉の様子 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 下葉から黄色い | 肥料切れか根の酸欠 | 追肥、受け皿の水を捨てる |
| 葉が硬く縁が丸まる | 水切れが続いている | 容量の大きい鉢へ移す |
| 黒い斑点が出て落ちる | 低温に当たった | 10℃を下回る夜は取り込む |
| 葉が薄く間延び | 日照不足 | 日なたへ移し摘心する |
バジルの育てている間に使うもの
ハーブは肥料を与えすぎると、葉は茂っても香りが薄くなります。他の植物より控えめが基本です。
- ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。「ハーブ・野菜用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
地中海原産のものが多く、乾き気味を好みます。水もちのよい土だと根が傷みます。
- 液体肥料(薄めて使う)探す言葉「液体肥料 ハーブ」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液を、さらに薄めて使います。
与えすぎると香りが薄くなります。月 1 回、規定の半分の濃さから試すのが安全です。
- 摘芯用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 摘芯 細かい」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
先端を摘むと、その下の節から枝が 2 本出ます。これを繰り返すと収穫量が増えます。
- 肥料は控えめでよいので、種類を買いそろえる必要はありません。
- 花が咲く前に摘めば、香りの落ちる時期を遅らせられます。道具は要りません。
バジルの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はバジルの育て方にまとめています。
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