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ヤマモモの水やりと肥料

ヤマモモの水やりと肥料|やせ地で育つ木に肥料を与えすぎない管理

ヤマモモの栽培イメージ

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ヤマモモは根に共生菌を持ち、肥料が少なくても育ちます。与えすぎると実がつかなくなる理由と、水やりの目安を説明します。

肥料は少なめが基本

ヤマモモの根には窒素を作る放線菌が共生しており、やせた土でも自分で養分をまかなえます。ほかの果樹と同じ量の肥料を与えると枝葉ばかり茂って実がつかず、病気にもかかりやすくなります。地植えなら肥料をほとんど与えず、鉢植えだけ少量の緩効性肥料を年に一度か二度置く程度で十分です。

場面肥料の与え方目安
地植えの若木植え付け後2年は無肥料新芽が伸びていれば足りている
地植えの成木2月に少量の有機肥料株元から離して一握り
鉢植え3月と7月に緩効性肥料鉢の縁に指でつまむ程度を2〜3か所
葉が黄色く新芽が細い少量の追肥追肥(育ちの途中で足す肥料)を春に一度

堆肥を株元に厚く敷くのも肥料と同じ効果があります。庭木の感覚で毎年入れると実がつかなくなります。

水やりの目安

地植えは根付けば雨だけで育ちますが、常緑で葉から水が抜けやすく、夏の乾きには弱い面があります。真夏に二週間以上雨がなければ株元にたっぷり水を与えます。鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりが基本で、夏は朝夕二回になることもあります。

水の過不足は葉の姿に出ます。朝でも葉が垂れていれば足りず、下葉が黄色く落ち始めたら与えすぎです。鉢の重さを持ち上げて覚えておくと、土の乾きを触らずに判断できます。

土を触って確かめる
鉢植えは指を土に二センチほど入れ、乾いていたら鉢底から流れるまで与えます。表面が湿っているうちは与えません。
夏は朝に与える
日中に与えると鉢の中で湯になり根が傷みます。朝のうちに与え、夕方にまだ乾いていれば足します。
冬は控えめにする
常緑なので冬も水は要りますが、成長が止まっているので週に一度か二度で足ります。凍る夜の前には与えません。
株元をわらや落ち葉で覆う
地植えは株元を厚さ五センチほどのわらやバークで覆うと、夏の乾きと冬の凍結の両方を和らげられます。

実を大きくするための管理

ヤマモモは一か所に実が固まってつき、放っておくと小さな実が大量になります。五月に実が小豆ほどになったら、一か所に二個から三個を残して摘果すると、残った実が大きく甘くなります。摘果は樹の負担を減らし、隔年結果を防ぐ効果もあります。

五月中旬に実を見る
実が小豆から大豆ほどになったころ、枝を持ち上げて実の数を確かめます。一節に五個以上ついているところを探します。
小さい実から取る
一か所に二個から三個を残し、小さい実や傷のある実を指でつまんで落とします。残す実は日の当たる側を優先します。
梅雨前に水を安定させる
実が肥大する六月に土が乾くと実が落ちます。鉢植えは水を切らさず、地植えは株元を覆って乾きを防ぎます。

実がついた年の秋は樹が疲れています。鉢植えは収穫後に少量の肥料を置いて回復を助けます。

土と場所の条件

ヤマモモは酸性から中性の水はけのよい土を好み、石灰は不要です。日当たりを好みますが半日陰でも育ち、ただし日陰では実が少なくなります。寒さは氷点下五度程度まで耐え、関東平野部の露地で越冬できますが、北風の当たる場所は葉が傷みます。

条件好む状態避けたい状態
日当たり一日6時間以上建物の北側の日陰
水はけのよい酸性〜中性粘土質で水がたまる場所
風の弱い場所冬の北風が直接当たる場所
寒さ氷点下5度まで氷点下7度以下が続く地域

日陰気味の場所に植えた樹は葉が大きく枝が間延びします。実がつきにくいと感じたら、周りの樹を切って日を入れるか、鉢植えなら日当たりのよい場所へ移して様子を見ます。

鉢植えの植え替え

鉢植えは二年から三年ごとに植え替えます。根を乾かすと弱るので、抜いたらすぐに植え直します。適期は三月中旬から四月で、根鉢の外側三分の一ほどを軽く落とし、同じ鉢か一回り大きい鉢に新しい土で植えます。

前日に水を与える
植え替えの前日にたっぷり水を与え、根鉢が崩れにくい状態にします。乾いた根鉢は抜くときに根が切れます。
根鉢の外側だけを落とす
鉢から抜き、外側の古い根と土を三分の一ほど手で落とします。中心の根は触りません。
新しい土で植えて水を通す
赤玉土七に腐葉土三の土で植え、鉢底から流れるまで水を与えます。一週間は半日陰に置きます。

葉の色で足りないものを見分ける

ヤマモモは肥料の不足より過剰で調子を崩すことが多い樹です。葉の色と新芽の伸び方から、肥料と水のどちらに問題があるかを判断します。

見た目原因直し方
葉が濃い緑で枝ばかり伸び実がつかない肥料過多肥料を止め、7月に徒長枝を切る
葉が黄色く新芽が細い肥料不足か根の傷み春に少量の追肥。根を確かめる
葉がしおれて先が枯れる水切れたっぷり与えて株元を覆う
下葉が黄色く落ちる水のやり過ぎ土が乾くまで水を止める

ヤマモモの育てている間に使うもの

木の管理は、施肥と草の始末と、幹を守ることです。年に数回しかやらないぶん、道具は長く使えるものを選びます。

数量は植えて数年たった木 1 本を単位にしています。

  • 有機質肥料探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
    規格の目安
    油かすと骨粉の配合。5〜10kg 袋。
    数量の目安
    成木 1 本に、寒肥で 1〜2kg。実を穫ったあとのお礼肥に 300〜500g。

    樹冠の外側の地面に、浅く溝を掘って埋めます。細い根は幹の近くではなく、枝先の真下に伸びています。量は樹種と樹齢で変わります。

    出典: 農林水産省「施肥基準 — 果樹」

  • バーク堆肥(マルチング用)探す言葉「バーク堆肥 マルチング 40L」
    規格の目安
    40L 前後の袋。株元に厚さ 5cm ほど敷きます。
    数量の目安
    株元 1 ㎡ で 50L 前後。

    夏の乾きと冬の凍結の両方を和らげます。年々分解して土に混ざるので、土壌改良も兼ねます。

  • 幹に巻く防虫テープ探す言葉「カミキリムシ 幹 ネット 防虫」
    規格の目安
    幹に巻く網か、専用のテープ。地際から 50cm ほどを覆います。

    テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)は幹に卵を産みます。入られてからでは手の打ちようが減るので、産ませないのが基本です。

  • 草刈り鎌・三角ホー探す言葉「草刈り鎌 園芸」
    規格の目安
    刃渡り 15cm 前後の鎌か、刃幅 10〜15cm の三角ホー。

    株元の草は、幹に虫を呼び込みます。株元 50cm だけでも空けておくと、幹の様子を確かめられます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 若木のうちは寒肥だけで足ります。実を穫るようになってからお礼肥を足します。
  • 除草剤は幹の近くでは使わないほうが無難です。根が吸います。

ヤマモモの収穫までのコツは作物ページに

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