穫るタイミングを決める
パプリカは緑の実がだんだん色づいていきます。全体の八割以上に色が回ったころが穫りどきで、そこから待っても甘みはあまり増えず、株の負担だけが増えます。触って硬く、つやがあるかを確かめてください。
色づきを待つあいだ、株はその実に養分を使い続けます。株が疲れているなら、緑のうちに穫ってピーマンとして使うのも立派な選択です。無駄にはなりません。
| 目的 | 穫るタイミング | 見た目の目安 |
|---|---|---|
| パプリカとして | 全体の8割が色づいたころ | つやがあり、握って硬い |
| 株を休ませたい | 色が2〜3割ついたころ | 室内に置くと少し色が進む |
| ピーマンとして | 緑のうち | 大きさが揃い、皮につやがある |
| 10月半ば以降の実 | 緑のうちに全部 | 色づきが間に合わない |
収穫のしかた
パプリカの柄は太く硬いので、手でひねると枝ごと折れます。必ずはさみで柄を切ってください。柄を一センチほど残して切ると、保存中に切り口から傷みにくくなります。
朝の涼しい時間に穫ると実が締まっていて日もちします。日中の熱い実をそのまま袋に入れると蒸れて傷みが早まるので、穫ったら日陰に広げて熱を抜いてください。
- はさみで柄を切る
- 柄を一センチほど残して切ります。引っ張ると枝が裂け、そこから病気が入ることがあります。
- 朝に穫る
- 気温が上がる前に穫り、日陰に広げて熱を抜きます。袋に入れたままにすると蒸れて傷みます。
- 重ねずに運ぶ
- 実が大きく傷つきやすいので、かごに一段で並べます。重ねると下の実がへこんで傷みます。
- 傷んだ実を分ける
- 穴や黒ずみのある実は分けて先に使います。混ぜて保存すると隣の実まで傷みが移ります。
保存の形と置き場所
パプリカはピーマンより肉厚で、そのぶん水分が多く保存に向きます。丸のままなら冷蔵で二週間ほどもちます。切ったものは傷みが早いので、その日のうちか翌日までに使い切ってください。
| 用途 | 保存の形 | もつ期間の目安 |
|---|---|---|
| すぐ使う | 紙で包んで冷蔵の野菜室 | 2週間ほど |
| まとめて保存 | 焼いて皮をむき油に漬ける | 冷蔵で1週間 |
| 長く置く | 切って生のまま冷凍 | 1か月ほど |
| 常温に置く | 涼しい場所で丸のまま | 4〜5日 |
冷蔵庫で冷やしすぎると表面がへこんで傷みます。野菜室に入れ、紙で包んで乾きと冷えすぎの両方を防いでください。
色づかせるための待ち方
色づきは気温と日数で決まります。三十度を超える日が続くと色の回りが遅くなり、逆に二十度を下回っても遅くなります。九月から十月上旬が、パプリカにとって最も色づきやすい時期です。
実に日が当たらないと色づきも遅れます。ただし直接強い日を当てると日焼けするので、周りの葉を少しだけ透かして、やわらかい光が入るようにするのがちょうどよい加減です。
- 実の周りを透かす
- 実を覆っている葉を数枚だけ取り、光が入るようにします。全部取ると日焼けするので加減が大事です。
- 実の数を減らす
- 同時に色づき待ちの実が多いと、どれも遅くなります。形の悪いものを取ると残りが早く色づきます。
- 室内で追熟させる
- 色が二割ほどついた実なら、室内の暖かい場所に置くと少し色が進みます。完全には赤くなりません。
種を採るときの注意
自分で種を採って翌年まくことはできますが、市販の品種の多くは一代交配種で、採った種からは同じものが育ちません。色も形もばらばらになることを承知のうえで楽しむなら試す価値はあります。
また、近くにトウガラシやししとうを植えていると交雑します。採った種からできる実が思いがけず辛くなることがあるので、辛味種を作っている畑では種採りは勧められません。
- 完熟させる
- 種を採る実は色が完全に回り、皮が少し柔らかくなるまで株に残します。青い実の種は発芽しません。
- 洗って干す
- 種を取り出して水で洗い、紙の上に広げて風通しのよい日陰で一週間干します。厚く重ねると乾きません。
- 封筒で保管する
- よく乾いたら封筒に入れ、乾燥剤とともに冷暗所へ置きます。翌春までに使い切ってください。
実が傷んだときの見分け
保存中に実がしぼんだり、へこんだ斑点が出たりすることがあります。冷やしすぎか、収穫時にできた傷が原因です。一つが腐ると隣に移るので、早めに取り除いて残りを守ってください。
| 症状 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 表面にへこんだ斑点 | 冷やしすぎ | 野菜室へ移す。早めに使い切る |
| 柄の周りから柔らかくなる | 切り口から傷んだ | その部分を切れば食べられる。早く使う |
| 全体がしぼむ | 乾燥 | 紙で包んで袋に入れる。次からは包んで保存 |
| 白いカビが生えた | 湿気がこもった | 取り除き、ほかの実の紙を替えて風を通す |
切ったパプリカは断面から傷みます。使い切れないと分かっているなら、最初から切って冷凍しておくほうが無駄になりません。
パプリカの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
パプリカの収穫までのコツは作物ページに
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