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パプリカの苗選びと植え付け

パプリカの苗選びと植え付け|色と大きさで品種を選ぶ

パプリカの栽培イメージ

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パプリカは色づくまで日数がかかる作物です。品種を先に決め、五月の暖かい日に余裕を持って植えます。

色と大きさで品種を選ぶ

パプリカは赤、黄、橙のほか、紫や白から色づくものもあります。どれも花が咲いてから色づくまで五十日から六十日かかり、ピーマンの倍以上の時間が必要です。家庭では色づく日数の短い中玉種のほうが成功しやすくなります。

大玉の品種は見栄えがしますが、一つの実に長く養分を取られるため、株が疲れて総数が減ります。初めて作るなら、こぶし大の中玉種を二株から三株植えるのが現実的です。

種類色づくまでの目安作りやすさ
中玉の赤・黄花から50日ほど家庭向き。数が穫れる
大玉種花から60日以上1つが大きく株が疲れやすい
ミニパプリカ花から40日ほど最も作りやすい。鉢でも穫れる
紫・白から色づく種50〜60日色の変化が楽しめる。数は少なめ

パプリカは緑のうちに穫ればピーマンとして食べられます。色づきを待ちきれないときは青採りに切り替えても無駄にはなりません。

良い苗の見分け方

パプリカの苗はピーマンより高価で、失敗すると痛手が大きくなります。売り場では茎が太く、節と節の間が詰まったものを選んでください。ひょろ長い苗は実の重みに耐えられず、夏に枝が裂けます。

接ぎ木苗は青枯病などの土の病気に強く、値は張りますが安心です。同じ場所でナス科を続けて作っているなら、迷わず接ぎ木苗を選ぶほうが結果がよくなります。

茎の太さを見る
根元が鉛筆ほどに太く、節の間が短い苗を選びます。パプリカは実が重いので、最初の茎の太さが後々効きます。
つぼみの数を見る
一番花のつぼみが見えている程度がちょうどよい大きさです。すでに実がついている苗は無理をしています。
接ぎ木を検討する
同じ場所でナス科を続けているなら接ぎ木苗にします。接いだ位置が土に埋まらないよう浅く植えます。
葉裏を確かめる
葉の裏に小さな虫や白い斑点がないか見ます。持ち込むと畑全体に広がるので、怪しいものは避けます。

植え付けの時期と場所

植え付けは五月上旬から中旬です。パプリカはピーマンより低温に弱く、地温が十五度を下回ると根が動きません。遅霜の心配が消えて、最低気温が十度を超えるようになってから植えてください。

収穫が十月まで続く長丁場になるので、日当たりと水はけのよい場所を選びます。前の年にトマトやナス、ピーマンを作った場所は避け、三年は空けるのが安全です。

土を先に作る
植える二週間前に苦土石灰を混ぜ、一週間前に完熟堆肥と元肥(植え付け前に土に混ぜる肥料)を入れて耕します。
畝を高くする
水はけの悪い場所では畝を十五センチ以上高くします。パプリカは長く畑にいるので、根の環境が結果を決めます。
暖かい日に植える
風のない晴れた日の午前に植えます。最低気温が十度を下回る予報なら、数日待つほうが確実です。

植え穴と株間の作り方

株間は五十センチから六十センチ取ります。パプリカはピーマンより大きく茂り、実も重くなるので、詰めて植えると枝が絡んで作業ができなくなります。プランターなら一株につき二十リットル以上が必要です。

植え穴にはあらかじめ水を注ぎ、引いてから苗を置きます。根鉢は崩さず、上面が畑の土と同じ高さになる浅めの深さにしてください。接ぎ木苗は接いだ部分を必ず土から出します。

穴に水をためる
根鉢が入る大きさの穴を掘り、いっぱいに水を注ぎます。水が引いてから苗を置くと初期の乾きに強くなります。
根鉢を崩さず置く
ポットから抜いた土は崩さずそのまま置きます。細い根が切れると活着が遅れ、その差が夏まで残ります。
接ぎ木の位置を守る
接ぎ木苗は接いだ部分を土から三センチほど出します。埋まると穂木から根が出て、接いだ意味がなくなります。
仮支柱を立てる
六十センチほどの支柱を斜めに挿し、茎を八の字でゆるく結びます。風で根元が揺れるのを防ぎます。

植え付け直後の管理

植えてから二週間は根が動きません。水は表土が乾いたら与える程度にとどめ、行灯(苗を囲む筒状の風よけ)で夜の冷えと風を防ぎます。五月の関東はまだ朝晩が冷えるので、この一手間が立ち上がりを大きく変えます。

この時期に一番花が咲いたら、思い切って摘み取ります。最初の実を育てると株が小さいまま実に養分を取られ、その後の伸びが止まってしまうためです。

行灯で囲う
支柱三本を苗の周りに立て、袋を巻いて筒にします。上は開けたままにして、夜の冷えと風を防ぎます。
一番花を摘む
植えて間もなく咲いた最初の花は摘み取ります。株を先に大きくするほうが、結果として収穫量が増えます。
敷き藁をする
株元に藁や刈り草を敷いて、乾きと泥はねを抑えます。泥はねは病気を葉に持ち上げる主な経路です。

立ち上がらないときの原因

植えて二週間たっても新しい葉が出ないなら、根が動いていません。パプリカでよくあるのは低温と水のやりすぎです。あわてて肥料を足すと根を傷めるので、まず何が起きているかを確かめてください。

症状考えられる原因手当て
葉が紫がかって止まる地温が低い行灯で囲い、水を控えて地温を上げる
葉が黄色く垂れる水のやりすぎ土が乾くまで与えない。畝を高くする
下葉が縮れて枯れる元肥が根に触れた株元から離して水を多めに流す
夕方も戻らずしおれる根が切れている支柱で固定し、日よけをして休ませる
接ぎ木の上から芽が出ない接いだ部分が埋まった土を掘り下げて接ぎ目を出す

六月に入っても伸びない株は植え替えたほうが早いことがあります。パプリカは収穫までが長いので、遅れは取り返しにくくなります。

パプリカの育苗に使うもの

苗を自分で作るか、買うか。作るなら次のものが要ります。買うなら、ここは飛ばして定植の準備へ進んでかまいません。

  • セルトレイ・ポリポット探す言葉「セルトレイ 128穴」
    規格の目安
    128 穴は小さい種向き、72 穴は根を張らせたいとき。ポットなら直径 9cm が標準です。

    穴が小さいほど場所を取らず、大きいほど植え傷みしにくくなります。定植までの日数が長い作物ほど大きい容器を選びます。

  • 育苗用の受け皿・トレイ探す言葉「育苗トレイ 受け皿」
    規格の目安
    セルトレイがそのまま載る大きさ。底面から吸わせられる深さがあるもの。

    上から水をやると苗が倒れます。受け皿に水を張って下から吸わせると、茎が締まった苗になります。

  • 園芸用ヒーターマット探す言葉「園芸 ヒーターマット 育苗」
    規格の目安
    20〜30W、表面温度 20〜25℃ 前後。サーモスタット付きだと安心です。

    春先の種まきで発芽がそろわない原因はほぼ地温です。室温ではなく、土の温度を上げる必要があります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 苗を買って育てるなら、育苗資材は一式要りません。
  • 暖かい時期の種まきなら、ヒーターマットは要りません。

パプリカの収穫までのコツは作物ページに

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