GadeninEnglishアプリを入れる
パプリカの整枝と芽かき

パプリカの整枝と芽かき|四本仕立てで実を太らせる

パプリカの栽培イメージ

読むのに約 4

パプリカは実が重く枝が裂けます。一番花の下の芽を取り、四本仕立てにして支柱で受けるのが基本です。

仕立て方を先に決める

パプリカはピーマンより実が大きく重いため、枝の付け根が裂けやすい作物です。放任にすると夏に必ずどこかが折れます。植え付けから一か月のうちに、どの形で仕立てるかを決めておいてください。

家庭では三本仕立てか四本仕立てが扱いやすい形です。プランターなら二本仕立てにして、鉢の大きさに合わせて枝数を減らします。

タイプ向く仕立て支柱
露地の中玉種四本仕立て支柱4本を斜めに
露地の大玉種三本仕立て支柱3本と横棒
ミニパプリカ放任か四本仕立て支柱1〜2本
プランター二本仕立て支柱2本を交差

一番花の下のわき芽を取る

パプリカは最初の花が咲く位置で枝が二つか三つに分かれます。その分かれ目より下に出るわき芽(枝の付け根から出る芽)はすべて取ってください。残すと根元が混み合い、風が通らず病気の温床になります。

この作業は一度では終わりません。六月から七月にかけて何度も出てくるので、水やりのついでに株元をのぞく習慣をつけると取り残しがなくなります。

分かれ目を見つける
最初の花が咲いた位置を探します。そこから上は枝、下は幹だと考えると迷いません。幹の側から出る芽が対象です。
小さいうちに摘む
指でつまんで取れる大きさのうちに摘みます。太くなってから切ると傷口が大きく、病気が入りやすくなります。
晴れた日の午前に
傷口が早く乾く晴れた日の午前に行います。雨の日や夕方は切り口が湿ったままになり、菌が入りやすくなります。
月に一度見直す
取り残しは必ず出ます。月に一度は株元をのぞき、伸びかけた芽をそのつど取り除いてください。

四本仕立ての作り方

一番花の上で枝が分かれたら、その中から勢いのよい枝を四本残します。以後、それぞれの枝がまた分かれていきますが、内向きに伸びる枝と細い枝は付け根で切って、四本の主枝を伸ばし続けます。

枝が二つに分かれるたびに、どちらか弱いほうを切るのが基本です。こうすると株の中心に空間が残り、風と光が通って実つきが安定します。

主枝を4本選ぶ
一番花の上で分かれた枝から、太くて外向きに伸びるものを四本選びます。残りは付け根で切ります。
分かれ目で弱枝を切る
枝が二つに分かれるたび、細いほうを切ります。四本の骨格を保つと、実の位置が分かりやすくなります。
内向き枝を落とす
株の中心へ向かう枝を切ります。中に手が入る程度の空間を保つのが、病気を減らす近道です。
葉は残す
外側の大きな葉は残します。実に日陰を作る役目があり、取りすぎると日焼け果が増えます。

支柱と誘引

パプリカの実は一つ百五十グラムを超えることもあり、枝への負担が大きくなります。株が三十センチを超えたら本支柱に替え、主枝ごとに支柱を添えて誘引してください。

支柱は株元から十センチ以上離し、深さ三十センチまで挿します。麻ひもで八の字にゆるく結び、枝が太っても食い込まないようにします。実がつき始めたら結び直して、垂れ下がった枝を持ち上げます。

主枝ごとに支柱を添える
四本の主枝それぞれに沿うよう支柱を斜めに挿します。上部を交差させて縛ると全体が安定します。
八の字でゆるく結ぶ
麻ひもを支柱と枝の間で八の字にひねって結びます。きつく締めると枝が太ったときに食い込みます。
実がついたら結び直す
実の重みで枝が垂れたら、結び位置を上げて持ち上げます。裂ける前に支えるのが肝心です。

夏の枝の整理

七月から八月にかけて枝が混み合い、内側に日が入らなくなります。実のつかない細い枝と、収穫の終わった枝の先を切って、風の通り道を作ってください。切ったあとは追肥を入れて、新しい枝の伸びを助けます。

ただし切りすぎると実が直接日に当たり、白く硬い日焼け果になります。一度に取るのは全体の二割までにとどめ、外側の葉は必ず残してください。

細枝を切る
花も実もつけずに伸びている細い枝を付け根で切ります。養分を使うだけで収穫につながりません。
収穫後の枝先を戻す
実を穫った枝の先を、次の分かれ目まで切り戻します。新しい枝が出て秋の実がつきやすくなります。
2割までにする
一度に切るのは全体の二割までです。葉を減らしすぎると日焼け果が増え、かえって収量が落ちます。
切ったら追肥する
枝を整理したあとに追肥を入れます。新しい枝が伸びる力になり、秋の収穫が続きます。

枝が裂けたときの手当て

パプリカでいちばん多い事故が、実の重みで枝の付け根が裂けることです。完全に折れていなければ、添え木で固定すると回復することがあります。まず裂け方を見て、直せるかどうかを判断してください。

状態見分け方手当て
皮がつながっている折れ口が離れていない実を取り、添え木で固定して二週間待つ
完全に折れた枝が垂れて離れている付け根で切り直し、切り口を乾かす
付け根から裂けた幹まで割れが入っている実を全部取り、ひもで幹を締めて支える
台風で倒れた株ごと傾いている株元に土を寄せて起こし、支柱を足す

裂けたまま放置すると、そこから腐りが幹に回って株全体を失います。直せないと判断したら、早めに切り落とすほうが安全です。

パプリカのわき芽かき・整枝に使うもの

この作業でいちばん気をつけるのは、切り口から病気を移さないことです。道具そのものより、使い方に関わるものを挙げます。

  • 園芸ばさみ探す言葉「園芸ばさみ ステンレス」
    規格の目安
    刃渡り 5cm 前後のステンレス製。細い茎を切るので、剪定ばさみより小回りの利くものを。

    よく切れるはさみは切り口が潰れません。潰れた切り口は乾きにくく、病気の入り口になります。

  • 消毒用アルコール探す言葉「消毒用アルコール スプレー」
    規格の目安
    濃度 70〜80% のもの。スプレー式が作業中に使いやすいです。

    ウイルス性の病気は、はさみを介して株から株へ移ります。株を変えるたびに刃を拭くだけで防げます。

  • 誘引テープ探す言葉「誘引テープ 園芸」
    規格の目安
    幅 10mm 前後。伸びる素材のもの。

    整枝したあとは枝の位置が変わります。そのつど留め直すので、切って使える長さのものが便利です。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • わき芽は指で折れる大きさのうちに取れば、はさみは要りません。手で折ったほうが切り口も早く乾きます。
  • 癒合剤は太い枝を切る木の作業のもので、野菜には要りません。

パプリカの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はパプリカの育て方にまとめています。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

この記事は広告を含みます。

次に読む

パプリカについて、続けて読むならこちら。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる