追肥は二回目の間引きのあと一回
チンゲンサイは種まきから四十日ほどで穫れるので、元肥(前もって入れる肥料)がしっかり入っていれば追肥(育てながら足す肥料)は一回で足ります。二回目の間引きのあと、条間(溝と溝の間)に化成肥料をひと握りの半分ほど施し、土と混ぜて株元に寄せます。
窒素が多いと葉ばかり伸びて株元が締まらず、味も落ちます。葉の色が濃く葉が大きすぎる株は追肥を飛ばします。追肥のあとに株元へ土を寄せると、株の付け根が太く締まります。
- 二回目の間引きのあとに施す
- 本葉が三枚から四枚になり、二回目の間引きを終えたら条間に化成肥料を施します。株元には直接まきません。
- 土と混ぜて株元に寄せる
- 施した肥料を指か小さなくわで土と混ぜ、そのまま株元へ寄せます。寄せた土が株の付け根を締めます。
- 葉が大きすぎたら飛ばす
- 葉の色が濃く、葉が大きく広がりすぎているなら肥料は足りています。追肥を飛ばして様子を見ます。
施した日を記録しておくと、次に迷いません。生育が速い野菜ほど、記録が翌年の目安になります。
水は乾いたら朝に条間へ
秋まきは雨が適度にあるので、よほど乾かない限り水やりは要りません。晴天が続いて土の表面が白く乾いたら、朝に条間へ与えます。株元に直接かけると土がはねて葉に病気が付くので、ジョウロの口を低くして条間へ流します。
発芽までは表面を乾かさないことが最優先です。不織布をかけておくと乾きが遅くなり、虫も防げます。芽が出そろったら防虫ネットに替えます。
| 時期 | 水やり | 注意 |
|---|---|---|
| 発芽まで | 表面を乾かさない | 不織布で乾きを防ぐ |
| 本葉が出てから | 一週間乾いたら朝に与える | 葉にかけず条間へ |
| 収穫の直前 | 控えめに | 多いと株元が緩む |
プランターは毎日の観察が要る
プランターは土の量が少なく、秋でも一日で乾くことがあります。表面が乾いたら鉢底から流れ出るまで与え、受け皿の水は捨てます。深さ二十センチ以上のプランターに、十五センチ間隔で育ちます。
追肥は露地より少なめの量を、二回目の間引きのあとに一回施すか、水に薄めた液体肥料を週に一回与えます。水やりのたびに肥料が流れるので、露地より切れるのが早いです。
- 朝に土を触る
- 表面が乾いていたら鉢底から流れるまで与え、湿っていれば見送ります。夕方に与えると夜まで湿ったままになります。
- 受け皿の水は捨てる
- 受け皿に水がたまったままだと根が傷みます。流れ出た水はそのつど捨て、鉢底の穴をふさがないようにします。
- 液肥は週に一回
- 水に薄めた液体肥料を週に一回与えて、流れた肥料を補います。濃いと根を傷めるので表示どおりに薄めます。
土寄せで株元を締める
チンゲンサイのおいしさは、株元の白く太い葉柄にあります。間引きと追肥のたびに株元へ土を寄せ、株の付け根を固めておくと、葉柄が太く締まった株になります。土寄せは風で倒れるのを防ぐ役目もあります。
寄せすぎて葉の付け根が土に埋まると、そこから腐ることがあります。付け根が見える程度にとどめ、雨のあとに株元へ土がかぶっていたら軽くよけます。
- 間引きのたびに寄せる
- 間引いたあとの穴を埋めるように、条間の土を株元へ寄せます。付け根が見える程度が目安です。
- 追肥のあとにも寄せる
- 追肥を土と混ぜたあと、そのまま株元へ寄せます。肥料が株に直接触れないようにします。
秋の終わりは不織布で保温する
十一月に入って霜が降りるようになると、葉が傷んで生育が止まります。収穫が遅れる株は不織布をべた掛けするか、トンネルを張って寒さを防ぎます。チンゲンサイは軽い霜なら耐えますが、葉の縁が傷むと見た目が落ちます。
十二月に入って土が凍るようになると株が傷むので、その前に採り切ります。採り切った株は湿らせた新聞紙に包んで野菜室に立てておけば、数日は持ちます。
- 初霜の前に不織布
- 初霜の予報が出たら、支柱で浮かせずにべた掛けにします。葉に触れていても霜よけになります。
- 土が凍る前に採り切る
- 強い霜が続いて土が凍り始めたら、残りの株を全部採ります。凍った株は葉柄が傷みます。
水と肥料でつまずいたときの切り分け
株元が締まらない、葉ばかり伸びる、葉が黄色い、株が倒れる。原因は水か肥料のどちらかであることが大半で、両方を同時に変えると原因が分からなくなります。一つずつ確かめます。
- 株元が締まらず細長い
- 株間が狭いか、窒素が多すぎです。間引きを早め、追肥を止めます。土寄せで付け根を固めます。
- 葉が黄色くなる
- 肥料切れか水のやりすぎです。土が湿っていれば乾かし、乾いていれば薄い液肥を与えます。
- 株が倒れる
- 土寄せ不足で株元がぐらついています。条間の土を株元へ寄せて固め、倒れて折れた葉柄は取り除きます。
- 葉が固く筋っぽい
- 採り遅れか乾きすぎです。適期を過ぎた株は早めに採り、次回は乾く前に水を与えます。
チンゲンサイの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
チンゲンサイの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はチンゲンサイの育て方にまとめています。
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