まいた日にネットをかける
チンゲンサイの葉を食べる虫は、アブラナ科を好むアオムシ、コナガ、キスジノミハムシ、アブラムシと種類が多く、どれも発芽直後から来ます。薬で追いかけるより、まいた日に防虫ネットをかけて物理的に防ぐのがいちばん確実です。
ネットは目の細かい一ミリ以下のものを使い、裾を土で押さえて隙間をなくします。隙間があると中に入った虫が外に出られず、かえって被害が増えます。収穫までかけたままにします。
- まいた日にかける
- 種をまいて水をやったら、その日のうちにトンネル支柱を立ててネットをかけます。発芽を待ってからでは遅いです。
- 裾を土で押さえる
- ネットの裾を土に埋めるか、土のうで押さえて隙間をなくします。風でめくれる場所は追加で押さえます。
- 間引きのたびに中を確かめる
- ネットを開けたついでに、葉裏に虫や卵が付いていないかを見ます。見つけたらその場で取ります。
ネットをかけても、土の中にいたネキリムシは防げません。株元が切られていたら土を掘って探します。
虫の見分け方と対処
葉に穴があく、葉が透けて白くなる、葉が縮れる。症状で虫の種類が分かり、対処も変わります。少ないうちは手で取り、増えたときだけチンゲンサイに登録のある殺虫剤を使います。ラベルの適用作物と収穫前日数を必ず確かめます。
| 症状 | 虫 | 対処 |
|---|---|---|
| 葉に小さな丸い穴が多数 | キスジノミハムシ | ネットで飛来を防ぐ。株元の土も食われる |
| 葉が透けて白く、糸を引く | コナガの幼虫 | 葉裏を見て手で取る。ネットで防ぐ |
| 葉が大きく食われ、緑の虫 | アオムシ | 見つけ次第取る。卵は葉裏の黄色い粒 |
| 新芽が縮れ、小さな虫が密集 | アブラムシ | 水で流すか指でつぶす。ウイルス病を運ぶ |
根こぶ病は連作を避けて防ぐ
アブラナ科を続けて作った畑では、根にこぶができて株がしおれる根こぶ病が出ます。土の中の病原菌が原因で、一度出ると数年は残ります。薬で治すことはできず、出た株は根ごと抜いて畑の外で処分します。
予防は連作を避けることと、酸性の土を石灰で中和すること、水はけをよくすることの三つです。同じ場所にはアブラナ科(小松菜、カブ、大根、キャベツなど)を二年以上あけて植えます。
- しおれた株の根を見る
- 日中にしおれて朝に戻る株を抜き、根にこぶがあれば根こぶ病です。畑の外で処分します。
- 石灰で中和する
- まく二週間前に苦土石灰を多めにまき、酸性を弱めます。病原菌は酸性の土で増えます。
- アブラナ科を二年あける
- 同じ場所には小松菜、カブ、大根、キャベツも含めて二年以上植えません。畝ごとに記録しておくと迷いません。
葉の病気は風通しと水のかけ方で防ぐ
葉に白い粉が付く白さび病や、黄色い斑点が広がるべと病は、湿った葉と込み合った株で出ます。間引きを遅らせないこと、株元に土がはねないように条間へ水を与えることが予防になります。
出てしまった葉は早めに取り除きます。株全体に広がる前なら、外葉を数枚失っても収穫に影響はありません。広がりが止まらないときだけ、登録のある殺菌剤を使います。
- 間引きを遅らせない
- 込み合った株は葉が重なって乾かず、病気が出ます。二回の間引きを遅らせず、株間十五センチを守ります。
- 水は条間へ
- 株元に直接かけると土がはねて葉に病原菌が付きます。ジョウロの口を低くして条間へ与えます。
- 病葉は取って持ち帰る
- 斑点や白い粉の出た葉は根元から取り、畑に置かずに袋に入れて処分します。はさみを使ったら株ごとに拭きます。
とう立ちは病気ではなく季節の合図
株の中心から花茎が伸びてくるのは、とう立ちという性質で、病気ではありません。春まきで発芽後に低温に当たった株や、秋まきで採り遅れた株に出ます。花茎が伸びると葉柄が固くなるので、見つけたらすぐ採ります。
とう立ちした株の花茎は、菜の花のように柔らかいうちなら食べられます。春まきでは保温して低温に当てないことが予防で、秋まきでは採り遅れないことが予防になります。
- 花茎が見えたらすぐ採る
- 株の中心に花茎が見えたら、その株は固くなる前に採ります。待っても葉は増えません。
- 春まきは保温で防ぐ
- 発芽後にトンネルや不織布で保温し、低温に当たる時間を減らします。五月上旬まで外しません。
病害虫でつまずいたときの切り分け
葉が食われた、しおれる、葉柄が腐る、株が倒れる。症状ごとに原因が違い、急いで対処すべきものと様子を見てよいものがあります。うつるものかどうかを先に見分けます。
- ネットの中で葉が食われる
- 裾の隙間から入ったか、土の中の虫です。裾を押さえ直し、葉裏と株元を探して虫を取ります。
- 日中しおれて朝に戻る
- 根こぶ病を疑い、一株抜いて根を確かめます。こぶがあれば周りの株も注意して見ます。
- 葉柄の付け根が腐る
- 過湿か土寄せのしすぎです。腐った株は取り除き、水を控えて株元の土を少しよけます。
- 株が倒れて葉柄が折れる
- 土寄せ不足で株元がぐらついています。条間の土を株元へ寄せて固め、折れた葉は取ります。
チンゲンサイの収穫までのコツは作物ページに
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