一日二回のすすぎが基本
朝と夜の二回、容器に水を入れて振り、すぐ捨てるだけが日々の作業です。この水替えは種にたまった熱と、発芽のときに出る老廃物を流すためのもので、忘れると一日でぬめりが出ます。回数を守ることが何より効きます。
夏で室温が二十八度を超える日は三回に増やします。逆に冬の寒い部屋では二回で足ります。判断は温度ではなく匂いで、すすいだ直後に青くさい以外の匂いがしたら回数を増やしてください。
| 時期 | すすぎの回数 | 注意 |
|---|---|---|
| 春と秋・室温20度前後 | 1日2回 | 朝と夜に決めて忘れない |
| 夏・室温28度以上 | 1日3回 | 昼にもう1回足す |
| 冬・室温15度前後 | 1日2回 | 水が冷たすぎないか触って確かめる |
| 収穫前日 | 1日2回 | 最後のすすぎで殻を流す |
すすぎ方と水の切り方
すすぎは、容器の半分ほどまで水を入れて軽く回し、すぐ捨てる、という単純な動きです。強く振ると発芽したばかりの根が折れるので、水の中で泳がせるくらいの力にとどめます。水は毎回新しいものを使います。
大事なのは水を入れることより、切ることです。容器の底に水がたまったまま置くと、そこから確実に傷みます。捨てたあとに容器を斜めに伏せ、余分な水が落ちる状態で置いてください。
- 半分まで水を入れる
- ネットやザル越しに水を注ぎ、容器の半分ほどまで入れます。勢いよく当てず、静かに注ぎます。
- 軽く回して捨てる
- 容器を数回ゆっくり回して全体に水を通し、すぐ傾けて捨てます。振りすぎると根が折れます。
- 斜めに伏せて置く
- 捨てたあとは口を下に向けて45度ほど傾け、残った水が落ちる形で置きます。ここが一番の要点です。
- 布巾をかぶせる
- 3日目までは光を遮るため、上から布巾か紙袋をかぶせます。空気は通るようすき間は残します。
三日目までは光を遮る
最初の三日は暗く保つと、茎が光を探して上へまっすぐ伸び、丈がそろいます。明るい場所に置くと、早い段階で葉が開いて背が伸びず、短くて食べにくい形になります。急いで光に当てる必要はありません。
四日目に布巾を外して中を見ると、白い茎の先に黄色い双葉が付いています。この状態から光に当てると一日か二日で緑色になります。緑化の詳しい進め方は光の当て方のページにまとめています。
- 1日目に覆う
- 仕込んだ当日から布巾か紙袋をかぶせ、光を遮ります。完全な暗闇でなくても構いません。
- 覆ったまますすぐ
- すすぎのときだけ外し、終わったらまたかぶせます。この間は姿を確かめるだけにします。
- 4日目に外す
- 茎が4センチほど伸びて黄色い双葉が見えたら覆いを外し、直射の当たらない明るい室内に移します。ここから緑になります。
温度で進み方が変わる
同じ手順でも、置いた部屋の温度で収穫までの日数が二日から三日変わります。暖かいほど早く育ちますが、その分傷むのも早くなります。冬の遅い育ちは待つだけで済むので、初めてなら涼しい時期のほうが成功しやすいです。
夏に仕込むときは、できるだけ涼しい場所を探します。冷蔵庫の中は冷えすぎますが、風の通る北側の部屋や、扇風機の当たらない床に近い場所なら温度が安定します。
| 時期 | 室温の目安 | 収穫までの日数 |
|---|---|---|
| 春と秋 | 20度から25度 | 5日から6日 |
| 夏 | 28度以上 | 4日から5日。傷みやすい |
| 冬 | 15度前後 | 7日から10日 |
| 暖房のきいた冬の部屋 | 22度前後 | 5日から6日。乾きに注意 |
置き場所と容器の傾け方
容器はシンクの脇など、水を捨ててそのまま置ける場所が便利です。ただし調理中の油や湯気がかかる場所は避けます。下に受け皿を敷き、口を斜め下に向けて立てかけると、余分な水が落ち続けて中が乾きすぎません。
台所が暑いときは、床に近い涼しい場所へ移します。移した先でも一日二回のすすぎができるよう、目に付く場所に置くのが続けるこつです。目に入らない棚の奥に置くと、忘れて一日空けてしまいます。
- 受け皿を敷く
- 容器の口の下に浅い皿を置き、落ちてくる水を受けます。皿の水は毎回捨てて乾かします。
- 45度に立てかける
- 本や箱に立てかけて口を斜め下に向けます。水が落ち続け、中の湿り気はちょうどよく保たれます。
- 目に付く場所に置く
- シンクの脇など毎日必ず見る場所に置きます。忘れずにすすげるかどうかが成否を分けます。
途中で傷んだときの見分け方
三日目ごろ、茎の周りに白いふわふわしたものが見えて驚くことがあります。多くはカビではなく根毛という細い根で、水をかけると消えたように見えるのが特徴です。まず落ち着いて確かめてください。
本当に傷んでいるときは、匂いが変わります。青くささではなく、すっぱい匂いやどぶのような匂いがしたら中止します。食べるものなので、迷ったら捨てて仕込み直すのが正しい判断です。
| 症状 | 考えられる原因 | 判断 |
|---|---|---|
| 茎の周りに白いふわふわ | 根毛 | 水をかけて消えるなら続けてよい |
| 一か所に綿のような塊 | カビ | 匂いを確かめ、すっぱければ捨てる |
| ぬるぬるして糸を引く | 水切り不足、種の入れすぎ | 捨てて量を減らして仕込み直す |
| すっぱい匂いがする | 傷み | 全部捨てる |
| 下の方が茶色い | 水がたまっていた | 傾けて置き、すすぎを1回増やす |
ブロッコリースプラウトの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
ブロッコリースプラウトの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はブロッコリースプラウトの育て方にまとめています。
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