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ブロッコリーの月別の作業

ブロッコリーの月別作業カレンダー|地域別の種まき・定植・収穫の時期

ブロッコリーの栽培イメージ

読むのに約 5

作型ごとに、何月に何をするかを表で整理します。地域差は暖地・中間地・寒冷地で分けています。

作型は3つある

家庭菜園で選べる作型は、夏にまいて秋冬に穫る作型、春にまいて初夏に穫る作型、寒冷地で春にまいて夏秋に穫る作型の3つ。最も安定するのは夏まき秋冬どりで、花蕾の肥大期が涼しく、締まった花蕾になる。

春まきは花蕾の肥大期が高温に向かうため、苞葉が伸びたり花蕾が粗くなったりしやすい。初めての年は夏まきから入ると失敗が少ない。

作型播種収穫難易度
夏まき秋冬どり7月下旬〜8月中旬10月下旬〜翌2月やさしい
春まき初夏どり2月〜3月(保温)5月〜6月やや難しい
寒冷地の夏秋どり4月〜5月7月〜10月やさしい

地域別の時期

同じ「夏まき」でも、暖地と寒冷地では1か月近くずれる。基準は播種日ではなく、花蕾が肥大する時期が涼しくなるように逆算することにある。

地域夏まきの播種定植収穫の中心
暖地8月上旬〜9月上旬9月上旬〜10月上旬11月〜翌2月
中間地7月下旬〜8月下旬8月下旬〜9月下旬10月下旬〜翌1月
寒冷地6月下旬〜7月中旬7月下旬〜8月中旬9月〜11月

収穫までは播種からおよそ100〜150日。品種の早晩性で30日以上変わるので、種袋の日数表示を必ず確認して逆算する。

7月から9月の作業

この3か月は、その年の出来がほぼ決まる期間になる。播種が遅れれば株が小さいまま寒さに入り、防虫が遅れれば花蕾が出る頃に虫を抱えたままになるからだ。日付よりも、株の大きさと気温を見て前後させる。

7月の作業
寒冷地は播種と定植。中間地と暖地は土づくりの時期で、石灰と堆肥を入れて畑を寝かせる。夏まき用の種と防虫ネットを用意しておく。
8月の作業
中間地・暖地は播種と育苗。遮光(日ざしを布などでやわらげること)下で徒長(間のびして弱く伸びること)を防ぎ、25〜30日で定植する。植えた当日にネットをかけ、活着まで朝の潅水を続ける。
9月の作業
定植の最盛期。定植後15〜20日で1回目の追肥(育てている途中で足す肥料)と土寄せ(株元へ土を寄せること)。ネットの内側で発生した幼虫を、葉裏を見て早いうちに取る。

10月から12月の作業

花蕾が見えてから収穫までは、およそ20〜30日。この間は肥料と水を切らさないことと、毎日つぼみの締まりを見ることの2つに集中する。切り遅れると粒が緩み、味も日持ちも落ちる。

10月の作業
株が急に大きくなる時期。ネットを持ち上げるようなら外し、以後は目視での見回りに切り替える。花蕾が見え始めたら2回目の追肥。
11月の作業
早生の収穫が始まる。頂花蕾が直径12〜15センチ、つぼみが締まっているうちに切る。収穫後すぐ追肥して側枝を出させる。
12月の作業
中晩生の収穫期。霜が降りる地域では花蕾に不織布をかけて凍結を防ぐ。側花蕾は3〜5センチで順次収穫し、株を疲れさせない。

1月から6月の作業

冬は株を長持ちさせる期間になる。生育は遅いが枯れてはいないので、側花蕾を穫りながら株を守り、春のとう立ち(花茎が伸びて葉や根が硬くなること)までつなぐ。同時に次の作型の準備を始める時期でもある。

春まきは、花蕾の肥大期が高温へ向かうという逆風のなかで育てることになる。だから前半は保温、後半は早穫りという方針で組み立てる。判断が遅れるとすぐ花が開く。

1月の作業
側花蕾の収穫が続く。寒さで伸びが遅くなるので、収穫間隔を空けて大きくしすぎないよう見る。凍害を受けた花蕾は早めに切り落とす。
2月の作業
春まきの播種を保温下で始める。畑側は側花蕾の最後の収穫と、株の片づけ。とう立ちして花が咲き始めたら終了の合図。
3月の作業
春まきの育苗と、暖地では定植。夜温10℃を切る間はトンネルやホットキャップで保温し、小苗が低温に遭わないようにする。
4月の作業
中間地の春まき定植期。寒冷地は夏秋どりの播種。定植株は活着まで保温し、本葉8枚を過ぎてから覆いを外す。
5月の作業
春まきの追肥と土寄せ。気温が上がると害虫の飛来が一気に増えるので、ネットの裾に隙間がないか点検する。
6月の作業
春まきの収穫期。高温で花蕾が急に開くため、朝のうちに見回って早めに切る。梅雨の滞水を避けるため畝の間の溝を通しておく。

月ごとの早見表

主な作業注意すること
1月側花蕾の収穫凍った花蕾は切り落とす
2月春まきの播種、株の片づけとう立ちしたら終了
3月春まきの育苗、暖地は定植夜温10℃を確保する
4月春まき定植、寒冷地は播種小苗を低温に当てない
5月追肥、土寄せ害虫の飛来が増える
6月春まきの収穫開花前に朝穫りする
7月土づくり、寒冷地は播種と定植石灰は2週間前に入れる
8月播種と育苗、定植遮光して徒長を防ぐ
9月定植、1回目の追肥当日にネットをかける
10月2回目の追肥、ネットを外す葉裏の卵を見る
11月早生の頂花蕾を収穫収穫直後に追肥する
12月中晩生の収穫、側花蕾霜よけの不織布をかける

寒冷地はこの表より1〜2か月早く進み、冬季の収穫はない。暖地は逆に後ろへずれ、真冬でも側花蕾を穫り続けられる。

計画がずれたときの立て直し

播種や定植が遅れる年は必ずある。ブロッコリーは花蕾が肥大する時期の気温で品質が決まるため、遅れをそのまま押し通すと小さい花蕾で終わる。月ごとに、どこまでなら取り戻せるかを決めておく。

逆算で判断する
基準は播種日ではなく、花蕾が肥大する時期の気温だ。収穫したい月から百日ほど戻し、その頃が涼しいかどうかで可否を決める。
遅れたら品種で詰める
早晩性の差は三十日以上ある。遅れたぶんは作業を急ぐより、日数の短い早生品種を選ぶほうが確実に詰まる。
買い苗という手
育苗の時間が取れないなら購入苗でよい。徒長していない本葉五、六枚の苗を選べば、遅れをまとめて取り戻せる。
あきらめる線を決める
暖地でも十月中旬を過ぎた定植は年内の収穫にならない。そこを越えたら春どりに切り替え、無理に押し込まない。
遅れた月起きること立て直し方
8月の播種が遅れた年内に花蕾が上がらない早生品種か購入苗で日数を詰める
9月の定植が遅れた株が小さいまま寒さに入る追肥を早めて初期生育を稼ぐ
10月の追肥が抜けた花蕾が小さく粗くなる気づいた日に施し、水を切らさない
4月の定植が遅れた高温期に肥大が重なる早穫りし、側花蕾に切り替える

遅れを取り戻すつもりで元肥や追肥を増やすと、花蕾の中心が空洞になる障害が出る。肥料では日数は詰まらない。

ブロッコリーの栽培に一年を通して使うもの

作業のたびに買い足すより、季節の前にまとめて用意しておくほうが結局は安く済みます。一年を通して使うのは、次の 4 つです。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 完熟堆肥探す言葉「完熟堆肥 牛ふん」
    規格の目安
    牛ふん堆肥かバーク堆肥。40L 前後の袋で売られています。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 2〜3kg(およそ 5〜8L)。畝 1 本で 10〜15L。

    土の粒をつなぐのは微生物の働きで、その餌になるのが堆肥です。未熟なものは根を傷めるので「完熟」と書かれたものを選びます。

  • 苦土石灰探す言葉「苦土石灰 粒状」
    規格の目安
    粒状のものが扱いやすく、風のある日でも舞いません。1〜20kg 袋。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 100〜150g、畝 1 本で 200〜300g。1kg 袋で数畝ぶん。

    日本の土は雨で酸性に傾きます。**必要な量は土質で 3 倍ほど違い**、黒ボク土は砂質土よりずっと多く要ります。入れすぎると今度はアルカリ性に寄りすぎるので、pH を測ってから決めます。

    出典: 農林水産省「土壌改良資材量のもとめ方」(施肥基準)

  • 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8」
    規格の目安
    窒素・リン酸・カリが同じ比率の粒状。まず 1 袋あればほとんどの野菜に使えます。
    数量の目安
    元肥は 1 ㎡あたり 100g、畝 1 本で 150〜200g。追肥は 1 回 1 ㎡あたり 30〜50g。

    種類を増やすより、切らさないほうが効きます。作物ごとの正確な量は都道府県が施肥基準として公表しているので、量を詰めたくなったらそちらを見てください。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 黒マルチ探す言葉「黒マルチ 95cm」
    規格の目安
    幅 95cm、厚さ 0.02mm。株間の決まっている作物は穴あき(株間 30cm・45cm)が楽です。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。50m 巻きなら 10 畝以上。

    地温を上げ、雨のはね返りと雑草を抑えます。夏の高温期だけは、地温が上がりすぎるので白黒マルチに替える手もあります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 土壌改良材のセット買いは要りません。堆肥と石灰と元肥の 3 つで足ります。
  • 連作していない畑なら、土壌消毒剤は要りません。

ブロッコリーの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はブロッコリーの育て方にまとめています。

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