追肥は月に一度、収穫が始まるまで続ける
芽キャベツは追肥(育ちの途中で足す肥料)を切らすと、茎の下のほうの球だけ太って上が付かないという姿になります。植え付けから二十日ほどたって新しい葉が伸び始めたら一回目を施し、そこからは月に一度のペースを守ります。
量は一株あたり化成肥料をひと握りの半分ほどです。株元ではなく、葉の広がりの外側に円を描くようにまき、土と軽く混ぜてから株元へ寄せます。根は葉の広がりと同じくらいの範囲に伸びています。
| 時期 | 施す量 | ねらい |
|---|---|---|
| 植え付け20日後 | ひと握りの半分 | 株を大きくする |
| 9月 | ひと握りの半分 | 茎を伸ばし葉数を増やす |
| 10月 | ひと握り | 球が付き始める時期を支える |
| 11月 | ひと握りの半分 | 球を太らせる。以降は控える |
夏と冬で水やりを切り替える
植え付け直後から九月までは、乾けば一日で葉がしおれます。朝に土を触って表面が乾いていたら、株元へたっぷり与えます。日中の暑い時間に与えると土の中が蒸れるので、朝か夕方にします。
十月を過ぎて気温が下がると、土はなかなか乾かなくなります。この時期に夏と同じ感覚で与え続けると根が傷みます。表面が白く乾いてから与えるように切り替え、十二月以降は雨に任せてほとんど与えません。
- 夏は朝に株元へ
- 七月から九月は朝に土を触り、乾いていたら株元へジョウロ一杯を静かに与えます。葉の上からはかけません。
- 秋は乾いてから与える
- 十月からは表面が白く乾いてから与えます。土が湿ったまま与え続けると根が呼吸できず、球の付きが悪くなります。
- 冬は雨に任せる
- 十二月以降は蒸発が少なく、雨だけで足ります。晴天が二週間以上続いたときだけ、暖かい日の午前に与えます。
敷きわらを株元に敷いておくと、夏は乾きを防ぎ、冬は土の凍結を和らげます。半年育てる作物なので、敷いておく手間は十分に返ってきます。
プランターは肥料も水も切れやすい
芽キャベツをプランターで育てるなら、深さ三十センチ以上、容量二十五リットル以上の大型を選び、一株だけ植えます。根が深く広く張る作物なので、小さな容器では茎が伸び切らず球も付きません。
土の量が少ない分、肥料は流れやすく水も乾きやすくなります。追肥は月に一度の固形肥料に加えて、水で薄めた液体肥料を二週間に一度与えると安定します。夏は朝夕の二回の水やりが必要な日もあります。
| 容器 | 植える株数 | 水やりの目安 |
|---|---|---|
| 深さ30センチ以上の大型 | 1株 | 夏は朝夕、冬は乾いてから |
| 10号鉢 | 1株 | 夏は毎日、支柱は必須 |
| 浅いプランター | 向かない | 茎が伸びず球が付かない |
背が高くなるので支柱で支える
芽キャベツは品種によっては一メートルを超え、そこに数十個の球と大きな葉が付きます。上が重くなるので、秋の台風や冬の北風で株ごと倒れることがあります。倒れると茎が折れて、その年の収穫は終わりです。
植え付けから一か月ほど、草丈が三十センチを超えたころに支柱を立てます。株から少し離した位置に長さ一メートル半ほどの支柱を垂直に立て、茎と支柱を八の字にしばります。伸びるにつれて上へしばり足します。
- 草丈30センチで立てる
- 株元から五センチほど離して支柱を垂直に差し、地中三十センチまでしっかり入れます。根を避けた位置にします。
- 八の字にしばる
- ひもを支柱に一度巻き、茎はゆるく囲むように八の字でしばります。茎に食い込むときつく締まって折れます。
- 月に一度しばり足す
- 茎が伸びたら上のほうにもう一か所しばり足します。しばる位置は三十センチおきが目安です。
- 株元に土を寄せる
- 土寄せ(株元へ土を集めること)をして根を覆うと、株のぐらつきが減ります。追肥のたびに合わせて行います。
寒くなってからは肥料を控える
十二月以降は生育がほとんど止まり、株は蓄えた養分で球を太らせます。この時期に肥料を足しても吸われず、土に残って根を傷めるだけです。最後の追肥は十一月までとし、あとは収穫に専念します。
寒さそのものは芽キャベツの味方です。氷点下に近い日が続くほど球の中の糖が増え、締まって甘くなります。葉が霜で傷んでも球は無事なことが多いので、葉の見た目だけで判断しないようにします。
- 11月で追肥を止める
- 十一月の追肥を最後にします。以降に足しても吸収されず、球の締まりがかえって悪くなります。
- 株元を敷きわらで覆う
- 土の凍結で根が傷むのを防ぎます。株元から広がりの外側まで、五センチほどの厚さで敷きます。
- 霜の朝は触らない
- 凍った葉や球に触れると細胞が壊れます。収穫も含めて、気温が上がる昼前まで待ちます。
生育が思わしくないときの手当て
葉ばかり茂って球が付かない、株が伸びない、下葉が黄色い。半年育てる作物なので途中の不調は取り返しがつきますが、原因を取り違えると次の一か月を無駄にします。姿を見て切り分けます。
- 葉は大きいが球が付かない
- 肥料の窒素が多すぎます。追肥を一回飛ばし、下葉かきをして光を茎に当てると球が動き出します。
- 株が伸びず葉も小さい
- 肥料切れか根詰まりです。畑なら追肥を早め、鉢なら根が回っている可能性が高いので液体肥料で補います。
- 下葉が黄色くなる
- 古い葉の自然な老化なら問題ありません。上の葉まで黄色いなら肥料切れなので、追肥を一回増やします。
- 球が付いてもすぐゆるむ
- 暖かい時期に付いた下部の球はゆるみやすい性質です。早めに小さいうちに採り、上の球を寒さで締めます。
芽キャベツの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
芽キャベツの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は芽キャベツの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。