採りごろは直径二センチから三センチ
芽キャベツの球は直径二センチから三センチ、指で押して固く締まっていれば採りごろです。大きくしようと待つと、外側の葉がめくれてゆるみ、味も落ちます。小さめで固いうちに採るのが正解です。
同じ株でも下の球から順に大きくなるので、一度に全部は採れません。十二月から二月にかけて、下から上へ何度にも分けて採っていきます。一回の収穫で採るのは、下から数段分だけです。
| 大きさ | 手で押した感じ | 判断 |
|---|---|---|
| 直径2〜3センチ | 固く締まっている | 採りごろ。すぐ採る |
| 直径3センチ以上 | 外葉がめくれてゆるい | 採り遅れ。味は落ちるが食べられる |
| 直径2センチ未満 | まだやわらかい | もう少し待つ。寒さで締まる |
採り方は手でねじって外す
球は茎に強く付いているので、まっすぐ引っ張っても取れません。球を指でつまんで横にねじるようにすると、付け根からぽきりと外れます。固い場合は小さなはさみやナイフで付け根を切ります。
採るときは、その球の下の葉を先に取っておくと作業が楽になります。下葉かきと収穫は同じ流れの中で進む作業だと考えると、迷いません。採ったあとの茎には丸い跡が残ります。
- 先に下の葉を取る
- 採りたい球の下の葉を取り除き、球の付け根が見える状態にします。手が入って作業が楽になります。
- 横にねじって外す
- 球を親指と人差し指でつまみ、横にねじるように回します。付け根からきれいに外れます。
- 固いときは刃物で切る
- ねじって外れない球は、小さなはさみで付け根を切ります。茎の皮を裂かないように気をつけます。
- 下から数段ずつ採る
- 一度に全部は採らず、下から二段か三段分だけ採ります。残りは寒さでさらに締まります。
霜が降りた朝は球が凍っています。凍ったまま採ると細胞が壊れて水っぽくなるので、気温が上がる昼前まで待ってから採ります。
寒さに当たるほど締まって甘くなる
芽キャベツは寒さに当たると球の中の糖が増え、締まって甘くなります。十二月に採ったものより、一月から二月に採ったもののほうがはっきりおいしいので、あわてて全部採る必要はありません。
反対に、まだ暖かい十一月ごろに茎の下部で太る球は、どうしてもゆるみがちです。これは株の性質なので直せません。ゆるい球は小さいうちに採って早めに食べ、上の球を寒さに当てて締めます。
| 時期 | 球の締まり | 味の傾向 |
|---|---|---|
| 11月〜12月上旬 | 下部はゆるみやすい | 苦みがやや強い。早めに採る |
| 12月中旬〜1月 | よく締まる | 甘みが出てくる |
| 1月下旬〜2月 | 固く締まる | もっとも甘い。上部の球が本番 |
保存は外葉を付けたまま冷やす
採った球は外側の葉を一枚か二枚付けたまま、洗わずに袋に入れて冷蔵庫の野菜室に置きます。外葉が乾きを防いでくれるので、この状態で一週間から十日は持ちます。洗うのは使う直前です。
たくさん採れて食べ切れないときは冷凍が向きます。塩を入れた湯で二分ほどゆで、冷水にとって水気をよく切ってから袋に入れて凍らせます。この形なら一か月は使えます。
| 状態 | 保存の仕方 | 持つ期間 |
|---|---|---|
| 採ったまま | 洗わず袋に入れて野菜室 | 一週間から十日 |
| ゆでてから | 冷水にとり水気を切って冷凍 | 一か月 |
| 株ごと | 茎のまま冷暗所に立てる | 二週間ほど |
食べ方は加熱を短めに
芽キャベツは加熱しすぎると苦みが出て、色もくすみます。塩を入れた湯で三分から四分、竹串がすっと通るくらいでとめるのが目安です。半分に切ってから焼くと、切り口が香ばしくなって苦みが目立ちません。
収穫の終わりごろ、株の上部に残った小さな球は、丸ごとスープや煮込みに向きます。大きさが揃っていなくても、加熱時間を大きいものに合わせれば問題ありません。
- 根元に十字の切り込み
- ゆでる前に根元へ浅く十字の切り込みを入れると、中まで火が通りやすく、時間が短くて済みます。
- 3分から4分でとめる
- 塩を入れた湯で三分から四分ゆで、竹串が通ったらすぐ上げます。ゆですぎは苦みのもとです。
- 半分に切って焼く
- 縦半分に切り、切り口を下にしてフライパンで焼きます。焦げ目が付くと甘みが立ち、苦みが目立たなくなります。
収穫でつまずいたときの切り分け
球がゆるい、数が少ない、苦みが強い、割ったら中に虫がいた。収穫期の悩みは、時期と管理のどこかに理由があります。翌年に直せることばかりなので、記録に残しておきます。
- 球がゆるくてめくれる
- 採り遅れか、暖かい時期に付いた下部の球です。小さめで採るようにし、翌年は下葉かきを早めます。
- 球の数が少ない
- 夏の生育不足か肥料切れです。翌年は七月中に植え、月に一度の追肥(育ちの途中で足す肥料)を切らさないようにします。
- 苦みが強い
- 寒さに当たる前の収穫か、ゆですぎです。一月以降に採り、加熱を三分から四分でとめます。
- 割ったら中に虫がいた
- 球が葉に隠れていた株に多く出ます。翌年は下葉かきで球を見える状態にし、採った球は塩水に浸します。
芽キャベツの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
芽キャベツの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は芽キャベツの育て方にまとめています。
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