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芽キャベツの月別の作業

芽キャベツの月別の作業|七月の植え付けから二月の収穫まで

芽キャベツの栽培イメージ

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芽キャベツは七月に植えて二月まで穫る、家庭菜園でもっとも期間の長い野菜のひとつです。月ごとの作業を一覧にまとめました。

半年の流れを最初に押さえる

芽キャベツの一年は、六月の種まきか七月の苗の植え付けから始まります。夏は株を大きく育てる期間、秋は茎を伸ばして球を付ける期間、冬は寒さで球を締める期間と、季節ごとに目的がはっきり分かれています。

途中で気を抜くと取り返しがつかないのは夏です。八月に虫に葉を食われた株や、水切れで止まった株は、秋になっても回復せず球がほとんど付きません。夏の管理が冬の収量を決めます。

時期株の姿この時期の目的
7〜8月本葉が増えて広がる活着させて株を大きくする
9〜10月茎が伸び始める葉数を増やし球の元を作る
11〜12月茎に球が並ぶ下葉かきで光を入れる
1〜2月球が締まる下から順に収穫する

月別のやることカレンダー

関東平野の露地栽培を基準にした一覧です。暖地では全体が二週間ほど遅く、寒冷地では植え付けを六月下旬から七月上旬に早め、収穫は雪が積もる前の十二月までに終える計画にします。

自分の畑の適期は記録でしか分かりません。植えた日、最初に球が見えた日、初収穫の日を残しておくと、翌年は自分の数字でそのまま計画が立てられます。

主な作業ねらい
6月種まき、畝の準備、石灰と元肥苗と土を用意する
7月植え付け、遮光、防虫ネット暑さの中で活着させる
8月水やり、1回目の追肥、虫の見回り株を大きくする
9月追肥、支柱立て、土寄せ茎を伸ばし倒れを防ぐ
10月追肥、球の確認、下葉かき開始球に光を入れる
11月最後の追肥、下葉かき、摘心球を揃えて太らせる
12月〜2月下から順に収穫、敷きわら寒さで締めて甘くする

七月と八月は生き延びさせる期間

植え付け直後の芽キャベツは、本来なら涼しい気候を好む作物が真夏に置かれた状態です。この時期の仕事は育てることではなく、枯らさずに生き延びさせることだと考えると力の入れどころが分かります。

遮光、朝の水やり、敷きわら、防虫ネットの四つを外さないようにします。特に虫は八月がもっとも多く、ネットの裾に隙間があるだけで一週間で葉が穴だらけになります。

毎朝の見回りを習慣に
朝に土を触って乾きを確かめ、ネットのめくれと葉の食われ跡を見ます。三分で終わる作業が収量を守ります。
敷きわらを切らさない
株元の敷きわらは風で飛びます。薄くなっていたら足して、地面が直接日に当たらないようにします。
8月に1回目の追肥
新しい葉が動き出したら化成肥料をひと握りの半分ほど、葉の広がりの外側に施して土と混ぜます。

八月の高温が続くと、株が大きくならず葉数も増えません。九月に涼しくなれば急に伸び始めるので、伸びないからと肥料を足しすぎないようにします。

九月と十月は茎を伸ばす期間

気温が下がると芽キャベツは本領を発揮し、茎がぐんぐん伸びて葉数が一気に増えます。この時期に支柱を立てておかないと、台風や秋の長雨で株ごと倒れます。倒れた株は元に戻せません。

十月に入ると茎の下のほうに小さなふくらみが見え始めます。これが球の始まりです。指で触って確かめ、親指の先ほどになったら、その下の葉を取り除いて光を入れます。

9月に支柱を立てる
草丈が三十センチを超えたら支柱を立て、八の字にしばります。台風の前に済ませておくと安心です。
追肥と土寄せを合わせる
月に一度の追肥(育ちの途中で足す肥料)のあと、株元へ土を寄せて根を覆います。倒れにくくなり肥料も流れません。
10月に球を確かめる
茎の下のほうを指でたどり、ふくらみを探します。見つかったら下葉かきの開始時期です。

十一月からは寒さを味方にする

十一月に入ると生育が緩やかになり、代わりに球が締まり始めます。芽キャベツは寒さに当たるほど甘くなる作物なので、この時期は防寒をするというより、寒さに当てることが目的になります。

同時に、暖かいうちに付いた茎の下部の球はどうしてもゆるみがちです。ゆるい球は大きくなるのを待たず、直径二センチほどで早めに採ってしまい、上の球を寒さでしっかり締めるほうが得です。

時期球の状態すること
11月中旬下部の球がゆるい早めに採る。摘心を検討する
12月中ほどの球が締まる下葉かきをしながら収穫開始
1〜2月上部の球も締まる霜に当ててから順に採る

季節のずれで失敗しやすいところ

植え付けが遅れた、球が付かないまま冬になった、収穫が春までかかった。芽キャベツの失敗は多くが時期のずれから来ます。どこでずれたかが分かれば、翌年の計画で直せます。

9月に植えてしまった
株が大きくなる前に寒さが来るので、球は小さく数も減ります。今年は少量の収穫と割り切り、翌年は七月中に植えます。
12月になっても球がない
夏の生育不足か肥料切れです。今から追肥しても間に合いにくいので、株を残して春先の小さな収穫を待ちます。
3月まで収穫が終わらない
遅植えか摘心をしていない株です。三月に入って気温が上がると球がゆるむので、それまでに採り切ります。
寒冷地で雪に埋もれた
雪の下でも球は傷みませんが、採れなくなります。翌年は植え付けを六月下旬に早め、十二月までに採り切る計画にします。

芽キャベツの栽培に一年を通して使うもの

作業のたびに買い足すより、季節の前にまとめて用意しておくほうが結局は安く済みます。一年を通して使うのは、次の 4 つです。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 完熟堆肥探す言葉「完熟堆肥 牛ふん」
    規格の目安
    牛ふん堆肥かバーク堆肥。40L 前後の袋で売られています。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 2〜3kg(およそ 5〜8L)。畝 1 本で 10〜15L。

    土の粒をつなぐのは微生物の働きで、その餌になるのが堆肥です。未熟なものは根を傷めるので「完熟」と書かれたものを選びます。

  • 苦土石灰探す言葉「苦土石灰 粒状」
    規格の目安
    粒状のものが扱いやすく、風のある日でも舞いません。1〜20kg 袋。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 100〜150g、畝 1 本で 200〜300g。1kg 袋で数畝ぶん。

    日本の土は雨で酸性に傾きます。**必要な量は土質で 3 倍ほど違い**、黒ボク土は砂質土よりずっと多く要ります。入れすぎると今度はアルカリ性に寄りすぎるので、pH を測ってから決めます。

    出典: 農林水産省「土壌改良資材量のもとめ方」(施肥基準)

  • 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8」
    規格の目安
    窒素・リン酸・カリが同じ比率の粒状。まず 1 袋あればほとんどの野菜に使えます。
    数量の目安
    元肥は 1 ㎡あたり 100g、畝 1 本で 150〜200g。追肥は 1 回 1 ㎡あたり 30〜50g。

    種類を増やすより、切らさないほうが効きます。作物ごとの正確な量は都道府県が施肥基準として公表しているので、量を詰めたくなったらそちらを見てください。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 黒マルチ探す言葉「黒マルチ 95cm」
    規格の目安
    幅 95cm、厚さ 0.02mm。株間の決まっている作物は穴あき(株間 30cm・45cm)が楽です。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。50m 巻きなら 10 畝以上。

    地温を上げ、雨のはね返りと雑草を抑えます。夏の高温期だけは、地温が上がりすぎるので白黒マルチに替える手もあります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 土壌改良材のセット買いは要りません。堆肥と石灰と元肥の 3 つで足ります。
  • 連作していない畑なら、土壌消毒剤は要りません。

芽キャベツの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は芽キャベツの育て方にまとめています。

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