追肥は二回、間引きに合わせる
追肥(育ちの途中で足す肥料)は間引きのたびに行うと覚えると忘れません。一回目は二本に間引いたあと、二回目は一本にしたあとです。長根種で夏を越す場合は、七月にもう一回足します。
量は一平方メートルあたり化成肥料をひと握りほど。条間にまいて土と軽く混ぜ、そのまま株元へ寄せます。株元に直接まくと、浅い部分の根が肥料に当たって傷み、根の形が乱れます。
| 時期 | 作業 | 量の目安 |
|---|---|---|
| 本葉2枚のころ | 一回目の追肥と土寄せ | 1平方メートルにひと握り |
| 本葉4枚のころ | 二回目の追肥と土寄せ | 1平方メートルにひと握り |
| 7月 | 長根種のみ三回目 | 同量。短根種は不要 |
| 収穫1か月前 | 追肥は止める | 以後は水だけで仕上げる |
土寄せで首の緑化と倒れを防ぐ
ゴボウは育つにつれて根の上部が地面から持ち上がってきます。日に当たった部分は緑色になり、固くて筋っぽくなります。土寄せ(株元に土を寄せること)を追肥のたびに行い、首を隠しておきます。
土寄せには株を支える役目もあります。ゴボウの葉は大きく、風を受けると株が揺れ、根が土の中で動いて曲がります。株元をしっかり固めておくと、まっすぐな根になります。
土寄せに使う土は、条間から取ります。畝の外側から寄せると畝が細くなり、根の入る場所が減ってしまいます。くわの先で条間を浅く削り、その土を株元へ運ぶようにします。
- 追肥のたびに寄せる
- 条間の土をくわで株元へ寄せます。根の首の部分が土に隠れる高さまで寄せるのが目安です。
- 首が見えたら足す
- 生育の途中で根の肩が見えてきたら、そのつど土を足します。緑色になった部分は元に戻りません。
- 株元を踏み固めない
- 土は手やくわでそっと寄せます。踏んで固めると根が伸びにくくなり、形が悪くなります。
水は切らさないが、たまらせない
ゴボウは深く根を張るので、地植えならよほど乾かない限り水やりは要りません。ただし芽が出てから本葉が数枚になるまでの根が浅い時期は、乾くと生育が止まるので晴天が続いたら与えます。
逆に水がたまるのは苦手で、雨のあと畑に水が残るような場所では根が腐ります。高畝にして水が抜けるようにし、梅雨時は畝の間に溝を切って水の逃げ道を作っておきます。
- 本葉四枚までは与える
- 根が浅いうちは乾きに弱いので、晴天が三、四日続いたら朝に条間へたっぷり与えます。
- その後は雨まかせ
- 根が深く入れば自力で水を取ります。真夏に葉が日中しおれても、朝に戻っていれば与える必要はありません。
- 梅雨は排水を優先
- 畝の間に深さ十センチほどの溝を切り、雨水が抜けるようにします。水がたまると根が腐ります。
- 敷きわらで乾きを抑える
- 夏は株元に敷きわらか刈り草を敷きます。地温の上がりすぎと乾きの両方を抑えられます。
袋やプランターで作る
深く耕せない家では、短根種を深型のプランターか土袋で作れます。深さ四十センチ以上の容器に野菜用の培養土を入れ、株間十センチで育てます。培養土の袋をそのまま立てて使う方法も手軽です。
容器栽培は水と肥料が流れやすいのが弱点です。表面が乾いたら底から流れるまで与え、二週に一回は薄めた液体肥料か少量の化成肥料を足します。放っておくと根が細いまま止まります。
- 深さ四十センチを確保
- 短根種でも四十センチは欲しいところです。浅いと先が容器の底に当たって曲がります。
- 袋の底に穴を開ける
- 培養土の袋を立てて使うときは、底の角を数か所切って水が抜けるようにします。抜けないと根が腐ります。
- 株間十センチで二、三株
- 詰め込むと細い根にしかなりません。標準的な大きさの袋なら、二株か三株にとどめておきます。
- 肥料を切らさない
- 二週に一回、薄めた液体肥料を与えます。容器では雨や水やりで肥料が流れ出てしまいます。
- 収穫は袋を倒す
- 深く掘る必要はありません。袋を横に倒して側面を切り開けば、折らずに根を取り出せます。
根が育たないときの切り分け
掘ってみたら二股だった、細かった、短かった。ゴボウの失敗は掘るまで分からないのが厄介です。次の作に生かせるよう、掘ったときの形から原因をたどります。
- 根が二股に分かれた
- 石や未熟な堆肥に当たっています。次は深く耕して障害物を取り、堆肥は一か月前に入れます。
- 根が細く短い
- 肥料切れか株間が狭すぎます。追肥を二回きちんと行い、株間十センチ以上を守ります。
- 首が緑で固い
- 土寄せが足りません。生育中に首が出てきたら、そのつど土を寄せて日を当てないようにします。
- 根の中に空洞がある
- 急な生育か収穫遅れです。適期に掘り上げ、乾きと湿りの差が大きくならないよう敷きわらを使います。
- 掘った形を記録する
- 曲がりや分岐の位置を写真に残しておきます。翌年に耕す深さや堆肥の入れ方を決める手がかりになります。
ゴボウの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
ゴボウの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はゴボウの育て方にまとめています。
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