追肥は二回、時期を外さない
カリフラワーは肥料をよく吸う作物です。追肥(育ちの途中で足す肥料)は植え付けの二週間後と、その一か月後の二回が基本になります。花蕾ができ始めてから足しても間に合わないので、それより前に葉を大きくしておきます。
外側の葉が十五枚から二十枚そろって初めて、大きな花蕾ができます。葉が小さいまま花蕾ができ始めた株は、そのあと肥料を足しても大きくなりません。花蕾は葉が作った養分の貯金だと考えてください。
| 時期 | 施す量 | ねらい |
|---|---|---|
| 植え付け2週間後 | 株元から離して一握り | 根を広げて葉数を増やす |
| その1か月後 | 畝の肩に一握り | 外葉を大きくして花蕾に備える |
| 花蕾が見え始めてから | 施さない | 葉ばかり茂って花蕾が緩む |
施す場所を株の広がりに合わせる
根は葉の広がりとほぼ同じ範囲に伸びます。株元にまいても根の先には届かないので、葉先の真下あたりに施すのが効きます。二回目は株が大きくなっているので、さらに外側の畝の肩に施します。
施したあとは土と軽く混ぜ、株元へ寄せます。土寄せ(株元に土を集めること)を兼ねると、株がぐらつかず、風で倒れにくくなります。
- 葉先の下に施す
- 株元から二十センチほど離した円をなぞるように化成肥料をまきます。株元に直接置くと根が傷みます。
- 土と混ぜる
- 小さなくわか手で表面の土と混ぜます。表面に置いたままでは雨で流れ、効きが弱くなります。
- 株元へ寄せる
- 混ぜた土をそのまま株元へ寄せます。茎の下のほうが少し埋まる程度が、倒れを防ぐちょうどよい高さです。
- 水をやってなじませる
- 施したあとに水を与えると肥料が溶けて根に届きます。雨の前日に施すのがいちばん手間がかかりません。
葉の色が濃い緑を通り越して黒っぽくなり、葉が内側に丸まる株は肥料が多すぎです。二回目の追肥を飛ばします。
水は乾いてから、株元に静かに
大きな葉から水が出ていくので、カリフラワーは乾きに弱い作物です。とくに花蕾ができ始める時期に乾かすと、小さいまま止まってしまいます。土の表面が乾いたら、株元へゆっくりと与えます。
葉の上から勢いよくかけると、土がはねて葉に病気がつきます。ジョウロの口を外して低い位置から注ぐか、株元にゆっくり流すようにします。秋の露地なら雨で足りることも多く、晴天が続いたときだけで構いません。
| 時期 | 水やり | 見るところ |
|---|---|---|
| 植え付けから1週間 | 朝に毎日与える | 日中にしおれないか |
| 活着後から花蕾前 | 乾いたら株元に与える | 葉に張りがあるか |
| 花蕾ができ始めてから | 乾かさないように保つ | 土の表面の色 |
外葉を守ることが仕事のほとんど
花蕾を大きくするには、外側の葉を虫と病気から守るのがいちばん効きます。葉が食われて穴だらけになると、その分だけ花蕾が小さくなります。防虫ネットを外さずに育てるだけで、収穫の大きさが変わります。
下葉が数枚黄色くなるのは自然な老化なので、取り除いて風通しをよくします。ただし緑の葉を切ってしまうと花蕾が小さくなるので、色が完全に抜けた葉だけにします。
- ネットは収穫まで外さない
- 追肥や草取りのときだけ開け、終わったらすぐ閉じます。裾は土で押さえて隙間をなくします。
- 黄色い下葉を取る
- 完全に色の抜けた下葉を、根元から手で折り取ります。緑の残る葉は花蕾を作る力になるので残します。
- 週に一度は葉の裏を見る
- ネットを開けたときに葉の裏を確かめます。黄色い卵の塊を見つけたら、その葉ごと切り取って処分します。
育ちが止まったときの切り分け
葉が大きくならない、いつまでも花蕾が出ない。カリフラワーの悩みの多くは肥料か根のどちらかに理由があります。掘り返す前に、葉の色と株元の様子で見当をつけます。
- 葉が黄緑で小さい
- 肥料が足りていません。追肥を一回追加し、水に薄めた液体肥料を一週間おきに二回与えて立て直します。
- 葉は濃いが花蕾が出ない
- 窒素が多すぎます。追肥を止めて様子を見ます。時期が早いだけのこともあるので二週間待ちます。
- 株がぐらつく
- 根が浅いか、風で揺すられています。株元に土を寄せて固め、必要なら短い支柱を添えます。
- 根にこぶがある
- 土の酸度が低すぎた場合に出る病気です。その株は抜き、次作では石灰を多めに入れて中和します。
プランターでも作れる
深さ三十センチ以上、直径三十センチ以上の大きな鉢なら一株育てられます。土の量が少ないぶん乾きやすく、肥料も流れやすいので、露地より水やりと追肥をこまめにします。
花蕾は露地より小ぶりになりますが、家庭で一度に食べるにはちょうどよい大きさです。ベランダは風が強いので、鉢の位置を壁際に寄せて倒れを防ぎます。
| 容器 | 株数 | 注意 |
|---|---|---|
| 直径30センチの丸鉢 | 1株 | 乾きやすいので毎朝確かめる |
| 深さ30センチの長方形 | 2株 | 株間45センチを確保する |
| 土のう袋・布鉢 | 1株 | 倒れやすいので壁際に置く |
カリフラワーの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
カリフラワーの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はカリフラワーの育て方にまとめています。
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