覆うかどうかは品種で決まる
白い品種は日光に当たると花蕾が黄色や紫にくすみます。味は変わりませんが、見た目が店のものと違ってきます。覆って日を遮ることで、あの白さになります。色の付いた品種は逆に日に当てて色を出します。
近ごろは葉が自然に内側へ巻いて花蕾を隠す品種も増えました。この形の品種なら覆う作業は要りません。種袋や苗の札に書かれているので、買うときに確かめておきます。
| 品種 | 覆う必要 | すること |
|---|---|---|
| 白の一般的な品種 | 必要 | 花蕾が卵大になったら葉で覆う |
| 葉が巻くタイプの白 | 不要 | そのまま育てて様子を見る |
| 紫・オレンジ | 不要 | 日に当てるほど色が濃くなる |
| ロマネスコ | 不要 | 覆うと形がくずれる |
覆うのは花蕾が卵ほどになったころ
外葉の中心をのぞいて、直径五センチから七センチの白い花蕾が見えたら覆いどきです。早すぎると花蕾の育ちが鈍り、遅れるとすでに日に当たって黄ばんでいます。葉をかき分けて週に二回のぞくのが確実です。
覆う方法は簡単で、外側の大きな葉を数枚内側に折り、花蕾の上で重ねるだけです。ひもや洗濯ばさみで軽く留めておくと、風で開いてしまいません。
- 花蕾の大きさを見る
- 葉をかき分けて中心をのぞきます。にぎりこぶしの半分ほど、卵ぐらいの大きさが折る合図です。
- 外葉を内側へ折る
- 外側の大きな葉を三枚から四枚選び、葉柄の根元を軽くひねりながら内側へ倒して花蕾を隠します。
- 上で重ねて留める
- 折った葉を花蕾の上で重ね、ひもか洗濯ばさみで軽く留めます。強く縛ると葉が折れて枯れます。
- 隙間を確かめる
- 上から見て白い部分が見えていないかを確かめます。隙間から日が差した部分だけ色が付きます。
折る葉は緑の元気な葉を使います。黄色くなりかけた葉では、覆っている間に枯れて花蕾に張り付き、傷みの原因になります。
覆ってから収穫までは二週間
覆ったあとは、暖かい時期なら十日ほど、寒くなってからは二十日ほどで収穫の大きさになります。中が見えないので、外から手で押さえて大きさを確かめるか、五日おきに葉をめくって見ます。
めくったあとは必ず元に戻します。何度も開けると、そのつど日が当たって少しずつ色づきます。開ける回数は最小限にするつもりで、目安の日数を紙に書いておくと管理が楽になります。
- 覆った日を記録する
- 株のそばに札を立てて日付を書きます。品種と気温で日数が違うので、翌年の目安にもなります。
- 手で押して確かめる
- 葉の上から手のひらで押し、こぶし大以上のふくらみを感じたら中を見ます。押しつぶさない力加減で行います。
- 五日おきにのぞく
- 葉を少しだけめくって色と大きさを見て、すぐ戻します。直径十五センチほどが収穫の目安です。
覆う前に外葉をそろえておく
覆う作業がうまくいくかどうかは、その前に外葉が十分育っているかで決まります。葉が小さいと、折っても花蕾を隠し切れず隙間から日が入ります。追肥(育ちの途中で足す肥料)を適期に済ませ、外葉を十五枚以上そろえておきます。
折るのに使えるのは、花蕾より外側にある大きくて緑の濃い葉です。株の内側にある若い葉を折ると、そのあとの生育が止まります。どの葉を折るかを、覆う前にあらかじめ見当をつけておくと作業が早く済みます。
- 外葉の枚数を数える
- 花蕾を囲む大きな葉が十五枚以上あるかを数えます。十枚に満たない株は、覆っても大きな花蕾になりません。
- 折る葉を選んでおく
- 外側にある緑の濃い大きな葉を三枚から四枚見つけておきます。黄ばみかけた葉は覆っている間に枯れます。
- 留める道具を用意する
- 洗濯ばさみか麻ひもを株数だけ用意します。畑に持って出ておくと、覆いどきを見つけたその場で作業できます。
白くならないときの切り分け
白くならない、表面がざらつくといった悩みには、それぞれ違う原因があります。品種を変える前に、覆う時期と肥料、気温のどれが合っていなかったかを切り分けます。
- 黄色くくすんだ
- 覆うのが遅れたか、隙間から日が入っています。味は変わらないので食べられます。次は卵大で覆います。
- 表面がざらつき粒が立つ
- 収穫が遅れて花芽が動き始めた状態です。すぐに穫ります。次は直径十五センチで穫るようにします。
- 花蕾が緩んで隙間が空く
- 高温か肥料の多さが原因です。次作では植え付けを一週間遅らせ、二回目の追肥を控えめにします。
- 小さいまま止まった
- 外葉が育つ前に花蕾ができています。植え付けが遅れたか肥料不足です。次は適期に植え、追肥を早めます。
色付きの品種は日に当てて育てる
紫やオレンジの品種は、日に当たるほど色が濃くなります。覆う必要はなく、外葉が自然に開いたままにしておきます。紫の品種はゆでると緑がかった色に変わりますが、酢を少し落とすと色が残ります。
ロマネスコは花蕾が独特のとがった形に育ちます。覆うとその形がくずれるので、そのまま育てます。生育は白い品種より少し長く、八十日から百日が目安です。
| 種類 | 育て方の違い | 調理での注意 |
|---|---|---|
| 紫 | 日に当てて色を出す | ゆでると緑に変わる。酢で色が残る |
| オレンジ | 覆わずそのまま | 加熱しても色が残りやすい |
| ロマネスコ | 覆わず形を守る | とがりを生かして大きめに切る |
カリフラワーの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
カリフラワーの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はカリフラワーの育て方にまとめています。
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