早生か中生かで作りやすさが変わる
カリフラワーは苗を植えてから収穫まで七十日から百日かかります。家庭菜園で失敗が少ないのは、植え付けから七十日ほどで穫れる早生の品種です。中生や晩生は冬にかかるため、寒さで花蕾が傷むことがあります。
白い品種のほかに、黄緑のロマネスコや紫、オレンジの品種もあります。色の付いた品種は花蕾を覆う手間が要らず、初めてでも見栄えのする姿になります。
| タイプ | 植え付けから収穫 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 早生の白 | 70日〜80日 | 初めての人。年内に穫り切れる |
| 中生の白 | 85日〜100日 | 畑に余裕があり冬まで待てる人 |
| ロマネスコ | 80日〜100日 | 覆う手間を省きたい人 |
| 紫・オレンジ | 75日〜90日 | 色を楽しみたい人。加熱で色が変わる |
苗は本葉四枚から五枚の若いものを選ぶ
店で買う苗は、本葉が四枚から五枚で、茎が太く節の詰まったものを選びます。背ばかり高く伸びて茎が細い苗は、根の張りが弱く、植えてからの伸びが悪くなります。葉の裏に卵や食害の跡がないかも確かめます。
根鉢を軽く抜いてみて、白い根が全体に回っているものが理想です。根が黒ずんでいる、あるいはぐるぐると巻いて固まっている苗は、植えてから根が広がらず、花蕾が小さいまま終わります。
- 茎の太さを見る
- 鉛筆ほどの太さがあり、節と節の間が詰まっている苗を選びます。ひょろ長い苗は避けます。
- 葉の裏を確かめる
- 小さな穴や黄色い卵が付いていないかを見ます。虫の付いた苗を持ち込むと、畑全体に広がります。
- 根鉢の色を見る
- 底穴から白い根がのぞく程度が適期です。根が茶色い、土が崩れるという苗は根が傷んでいます。
- 買ったらすぐ植える
- 小さな鉢のまま置くと土が乾いて根が傷みます。買った日か、遅くとも翌日には畑へ植え付けます。
自分で種からまく場合は、植え付けの三十日前が種まきの目安です。夏の高温期は涼しい場所で育苗します。
植え付けは夏の終わりに
関東の露地では、七月下旬から八月中旬に種をまき、八月下旬から九月上旬に植え付けます。この時期は暑さの盛りなので、夕方に植えて夜のうちに落ち着かせます。日中に植えると、その日のうちにしおれてしまいます。
遅れると花蕾ができる時期が寒さに当たり、大きくならないまま止まります。逆に早すぎると、株が育ち切る前に花蕾ができる小さな失敗が起きます。適期の幅は二週間ほどと狭い作物です。
- 夕方に植える
- 日が傾いてから作業します。植え穴にあらかじめ水を注ぎ、水が引いてから苗を置くと根が乾きません。
- 株間を四十五センチ取る
- 大きく育つので、株と株の間を四十五センチから五十センチ空けます。詰めると葉が重なって花蕾が小さくなります。
- 浅めに植える
- 根鉢の上面が土の表面と同じ高さになるように置きます。深植えすると茎が蒸れて傷みます。
- たっぷり水をやる
- 植えたあと株元にゆっくりと水を注ぎます。土と根鉢の隙間をなくすつもりで、二回に分けて与えます。
土は酸度を直してから作る
カリフラワーは酸性の強い土を嫌います。何も入れていない畑は雨で酸性に傾いているので、植え付けの二週間前に苦土石灰をまいて中和しておきます。これを省くと、根がこぶ状にふくらむ病気が出やすくなります。
肥料は多めに必要な作物です。一平方メートルあたり完熟堆肥を三キロ、化成肥料をふた握りほど混ぜ込みます。元肥(前もって入れる肥料)が足りないと、葉が小さいまま花蕾も小さく終わります。
- 二週間前に石灰
- 苦土石灰を一平方メートルに百五十グラムほどまき、深さ二十五センチまで耕して土となじませます。
- 一週間前に堆肥と元肥
- 完熟堆肥三キロと化成肥料ふた握りを混ぜ、幅七十センチ、高さ十センチの畝を立てます。
- 畝を覆っておく
- 黒い覆いをかけると雑草が抑えられ、地温と水分が安定します。植える場所だけ穴を開けます。
植えたあとの暑さ対策
八月下旬の植え付けは、まだ日ざしが強い時期です。植えてからの一週間は根がほとんど動かないので、この間にしおれさせると立ち直りません。寒冷紗をかけて日ざしを和らげると、活着がはっきり良くなります。
同時に虫の飛来も多い時期です。寒冷紗は日よけと虫よけを兼ねるので、植え付けと同時にかけてしまうのが手間の面でも合理的です。
- 寒冷紗をかける
- 支柱を弓なりに立てて白い寒冷紗をかけ、裾を土で押さえます。隙間があると虫が入るので念入りにふさぎます。
- 朝に水をやる
- 植えてからの一週間は、朝に株元へたっぷり与えます。夕方の水やりは蒸れを招くので控えます。
- 涼しくなったら外す
- 九月下旬に気温が下がったら寒冷紗を外し、防虫ネットに替えます。虫の多い年はそのまま続けます。
植え付け直後につまずいたときは
植え付けの失敗は、しおれるか、根付かないかのどちらかです。一週間が勝負なので、早く気づいて手を打てば植え直しも間に合います。
- 翌日にしおれている
- 根鉢が乾いていたのが原因です。夕方に株元へたっぷり水をやり、寒冷紗で日ざしを和らげます。
- 一週間たっても伸びない
- 根が傷んでいます。株元を軽く掘って白い根が出ているか確かめ、出ていなければ植え直します。
- 葉が下から黄色くなる
- 水のやりすぎで根が傷んだ状態です。水を控え、畝の高さが足りていれば数日で持ち直します。
- 株元が食い切られた
- 夜に活動する虫の仕業です。株元の土を浅く掘って探し出し、見つけたら取り除いて植え直します。
カリフラワーの育苗に使うもの
苗を自分で作るか、買うか。作るなら次のものが要ります。買うなら、ここは飛ばして定植の準備へ進んでかまいません。
- セルトレイ・ポリポット探す言葉「セルトレイ 128穴」
- 規格の目安
- 128 穴は小さい種向き、72 穴は根を張らせたいとき。ポットなら直径 9cm が標準です。
穴が小さいほど場所を取らず、大きいほど植え傷みしにくくなります。定植までの日数が長い作物ほど大きい容器を選びます。
- 育苗用の受け皿・トレイ探す言葉「育苗トレイ 受け皿」
- 規格の目安
- セルトレイがそのまま載る大きさ。底面から吸わせられる深さがあるもの。
上から水をやると苗が倒れます。受け皿に水を張って下から吸わせると、茎が締まった苗になります。
- 園芸用ヒーターマット探す言葉「園芸 ヒーターマット 育苗」
- 規格の目安
- 20〜30W、表面温度 20〜25℃ 前後。サーモスタット付きだと安心です。
春先の種まきで発芽がそろわない原因はほぼ地温です。室温ではなく、土の温度を上げる必要があります。
- 苗を買って育てるなら、育苗資材は一式要りません。
- 暖かい時期の種まきなら、ヒーターマットは要りません。
カリフラワーの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はカリフラワーの育て方にまとめています。
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