置き場所は時期で変える
チャービルの管理の中心は置き場所です。秋から春は日なたで構いませんが、五月以降は午後の日ざしが当たると葉が硬くなり、とう立ち(花茎が伸びて葉が硬くなること)が早まります。プランターなら季節で移動し、地植えなら遮光ネットで調整します。
室内なら明るい窓辺で育ちますが、レースのカーテン越しの光が向きます。直射日光が三時間以上当たる南向きの窓は、四月以降は葉焼けを起こします。
| 時期 | 置き場所 | 見るところ |
|---|---|---|
| 10月〜3月 | 日なた | 葉が黄ばまなければ問題なし |
| 4月〜5月 | 午前だけ日が当たる場所 | 葉が硬くなったら日陰へ |
| 6月〜9月 | 半日陰、遮光五十パーセント | しおれたら朝夕に水 |
| 室内 | レース越しの窓辺 | 間延びしたら明るい場所へ |
水は乾く前に、朝に与える
チャービルは細い根で、乾き切ると葉先から枯れ、戻りません。土の表面が乾き始めたら、鉢底から流れるまでたっぷり与えます。カブやトマトのように乾かして締める考え方はチャービルには当てはまらず、一定の湿り気を保つのが基本です。
ただし受け皿に水をためると根が傷みます。プランターは与えたあとの水を捨て、地植えは雨が続く時期には与えません。水やりは朝にし、夕方に葉が垂れていたら夕方にも軽く与えます。
- 表面の色で見る
- 土の表面が白っぽく乾き始めたら与えどきです。指で触って冷たさがなければ乾いています。
- 鉢底から流れるまで
- 株元にジョウロの口を近づけ、葉にかからないようにして鉢底から水が出るまで与えます。受け皿の水は捨てます。
- 夏は朝夕の二回
- 七月と八月は朝に与え、夕方に葉が垂れていればもう一度軽く与えます。昼の水やりは根を傷めます。
しおれた株に慌てて水を与えるとき、葉に直接かけると回復が遅れます。株元に静かに与え、日陰に移して待ちます。
肥料は控えめ、月に一回の液体肥料で足りる
チャービルは肥料を多く必要としません。培養土に入っている肥料で本葉が五枚になるまで育ち、そのあとは月に一回、千倍に薄めた液体肥料を水やり代わりに与えれば十分です。追肥(育ちの途中で足す肥料)が多いと葉が大きく薄くなり、香りが弱まります。
肥料が足りているかは新しい葉の色で判断します。新葉が黄緑で小さいなら不足、濃い緑で大きくても香りが弱いなら過多です。収穫のたびに与える必要はなく、月一回を守ります。
- 本葉五枚までは与えない
- 培養土の肥料で足ります。早く与えると根より葉が先に大きくなり、乾きに弱い株になります。
- 月に一回、液体肥料
- 千倍に薄めた液体肥料を、水やりの代わりに株元へ与えます。日付を決めておくと忘れません。
- 冬は止める
- 十二月から二月は生育が止まるので与えません。三月に新葉が動き出したら再開します。
外葉から摘んで株を若く保つ
収穫の仕方が手入れを兼ねます。外側の葉を葉柄(葉の付け根の軸)ごと摘むと、中心から新しい葉が次々に出て株が若く保たれます。中心の芽を取ると株が止まるので、必ず外側から取ります。
葉が込んで中心が見えなくなったら、下の古い葉を取って風を通します。黄ばんだ葉や地面に触れた葉は病気の元になるので、見つけたその場で取り除きます。
- 外側の葉柄を付け根から
- 外側の葉を葉柄ごと、株元で折り取るか切り取ります。葉だけちぎると軸が残って腐ります。
- 中心の三枚は残す
- 株の中心の若い葉三枚は必ず残します。ここが次の葉の出発点で、取ってしまうと株が止まって再生しません。
- 黄ばんだ下葉を取る
- 株元に黄色い葉や地面に付いた葉があれば葉柄ごと取り除き、株元の風通しを保ちます。放置すると腐れの元になります。
とう立ちの気配を見たら早めに動く
五月に入り気温が二十五度を超える日が続くと、株の中心から太い茎が伸び始めます。これがとう立ちで、こうなると葉が硬く、香りも変わります。茎が伸び始めたら早めに切り戻すと数週間は葉を採り続けられますが、止めることはできません。
種を取りたい株はそのまま咲かせます。白い小さな花のあとに細長い種ができ、こぼれ種で翌年勝手に生えることもあります。葉を採る株と種を取る株を最初に分けておくと迷いません。
| 株の姿 | 判断 | すること |
|---|---|---|
| 中心の葉が細長く立ち上がる | とう立ちの始まり | 茎を地際近くで切り戻す |
| 茎が二十センチ伸びてつぼみ | 止められない | 柔らかい葉を採り切る |
| 白い花が咲いた | 種取りに回す | 花を残して枯れるまで待つ |
| 葉が硬く苦みが出た | 食用には遅い | 抜いて次の作型へ |
水と肥料でつまずいたときの切り分け
葉先が枯れる、黄ばむ、間延びする、香りが弱い。チャービルの不調は水、日ざし、肥料のどれかで説明が付きます。一度に全部を変えると原因が分からなくなるので、いちばん怪しいものから一つずつ直します。
- 葉先が茶色く枯れる
- 乾かしすぎです。枯れた葉を取り、表面が乾き始めたら与える回数に増やします。夏なら半日陰に移します。
- 下葉から黄ばんで抜ける
- 湿りすぎか受け皿の水です。水やりを一日待ち、受け皿を空にして風通しのよい場所に移します。
- 茎が長く葉が小さい
- 光が足りません。室内ならより明るい窓辺へ、屋外なら午前中に日が当たる場所に移します。
- 葉は大きいのに香りが弱い
- 肥料が多すぎです。液体肥料を二か月止め、外葉を摘んで新しい葉を出させます。新葉の香りが戻れば月一回に再開します。
チャービルの育てている間に使うもの
ハーブは肥料を与えすぎると、葉は茂っても香りが薄くなります。他の植物より控えめが基本です。
- ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。「ハーブ・野菜用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
地中海原産のものが多く、乾き気味を好みます。水もちのよい土だと根が傷みます。
- 液体肥料(薄めて使う)探す言葉「液体肥料 ハーブ」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液を、さらに薄めて使います。
与えすぎると香りが薄くなります。月 1 回、規定の半分の濃さから試すのが安全です。
- 摘芯用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 摘芯 細かい」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
先端を摘むと、その下の節から枝が 2 本出ます。これを繰り返すと収穫量が増えます。
- 肥料は控えめでよいので、種類を買いそろえる必要はありません。
- 花が咲く前に摘めば、香りの落ちる時期を遅らせられます。道具は要りません。
チャービルの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はチャービルの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。