GadeninEnglishアプリを入れる
ひよこ豆の水やりと管理

ひよこ豆の水やりと管理|水を控えめにして冬を越させる

ひよこ豆の栽培イメージ

読むのに約 4

ひよこ豆は過湿を嫌い、水と肥料の少なさが健全に育つ条件です。冬越しの防寒、支柱、雨よけまでをまとめました。

水は控えめが基本

ひよこ豆は乾燥地の作物で、根を深く伸ばして自分で水を探します。頻繁に水を与えると根が浅い場所にとどまり、かえって乾燥に弱くなります。露地なら基本は雨だけで足り、日照りが二週間続いたときだけ与えます。

水を与えるかどうかは、株の姿を見て決めます。昼にしおれて夕方に戻るなら問題なく、朝からしおれたままなら水切れです。この見分けができれば、ひよこ豆の水やりで迷うことはなくなります。

状態見えること水やりの判断
昼だけしおれる暑さによる一時的な反応与えない
朝からしおれている根が水を吸えていない朝にたっぷり一度与える
葉が濃く茂る水と肥料が多いしばらく与えない
下葉が黄色い過湿か肥料切れ土の湿りを触って確かめる

肥料は元肥だけで足りる

ひよこ豆は根に根粒菌という菌を住まわせ、空気中の窒素を取り込んで自分の肥料にします。そのため窒素肥料はほとんど要りません。与えすぎると葉と茎ばかり茂り、花が咲いても莢がつかない株になります。

追肥(育ちの途中で足す肥料)が要るのは、花が咲き始めたころに葉色が薄い場合だけです。そのときもリン酸とカリ分の多い肥料を少量にとどめ、窒素の多い肥料は避けます。

元肥は少なめに
一平方メートルあたり化成肥料をひと握り程度にとどめます。前作の残り肥があるなら入れなくても構いません。
葉色を見て判断する
開花のころに葉が黄緑なら、一度だけ少量の追肥をします。濃い緑で茂っているなら足さずにそのまま見守ります。
花が咲いたら止める
莢がつき始めてからの窒素は、莢の充実より枝葉に回ります。開花後は肥料を足しません。

秋まきの冬越し

秋まきの株は本葉が四枚から六枚の小さな姿で冬を越します。この大きさが霜に対していちばん強く、大きくしすぎると寒さで傷みます。十一月中旬より遅くまくと小さすぎ、十月上旬だと大きくなりすぎます。

関東平野なら不織布をべた掛けするだけで越冬します。株元に敷きわらを入れると、霜柱で根が持ち上がるのを防げます。持ち上がった株は根が浮いて枯れるので、見つけたら押さえて土をかけます。

十二月に不織布をかける
株の上から不織布をふわりと掛け、裾を土で押さえます。日中の光は通るので外す必要はありません。
敷きわらで霜柱を防ぐ
株元に敷きわらを三センチ入れます。霜柱で根が持ち上がるのを防ぎ、土の乾きも和らげます。
浮いた株を押さえる
朝に株が浮いていたら、その日のうちに手で押さえて株元に土をかけます。放つと根が乾いて枯れます。

冬の間は生育が止まって見えますが、根は伸びています。動かないからと肥料や水を足す必要はありません。

春の枝の広がりを支える

三月に気温が上がると急に枝を伸ばし、四月には草丈五十センチほどになります。枝が横に広がって倒れやすいので、株の周りに支柱を立てて紐で囲うか、株元に土を寄せて支えます。

倒れて枝が地面につくと、そこから病気が入り、莢も土で汚れます。支えるのは一株につき一分の作業なので、四月のうちに全株済ませておきます。プランターなら短い支柱を四隅に立てて紐を回します。

時期株の姿すること
3月枝が伸び始める株元に土を寄せて支える
4月草丈40〜50センチ支柱を立てて紐で囲う
5月花が咲き莢がつく倒れた枝を起こして結び直す

五月からの雨よけ

五月下旬から莢が熟していきます。この時期の長雨が最大の敵で、莢が濡れ続けると中で豆がカビたり発芽したりします。プランターなら軒下へ移し、露地なら簡単な雨よけを掛けるだけで結果が変わります。

雨よけは支柱を立てて透明のシートを屋根のように張るだけで足ります。横は開けておかないと蒸れます。天気予報で三日以上の雨が見えたら掛ける、という使い方でも十分効果があります。

支柱で屋根を作る
株の両側に支柱を立て、上に横棒を渡してシートを掛けます。高さは株より三十センチ上に取ります。
横は開けておく
四方を囲むと蒸れて病気が出ます。屋根だけにして、横は開けたままにし、風が抜けるようにしておきます。
雨の予報で掛ける
常設が難しければ、三日以上の雨の予報が出たときだけ掛けます。それでも被害はかなり減ります。

葉が黄色くなるときの切り分け

ひよこ豆の葉が黄色くなる原因は、過湿による根の傷み、肥料切れ、そして下葉の自然な老化の三つです。株全体が黄色いなら根、上の葉だけ薄いなら肥料、下の数枚だけなら老化で放っておいて構いません。

根の傷みは土を触れば分かります。湿ったままなら水を止め、株の周りに溝を切って水を逃がします。一度傷んだ根はすぐには戻らないので、二週間ほどは様子を見る時間が要ります。

症状考えられる原因立て直し方
株全体が黄色くしおれる過湿で根が傷んだ溝を切って排水し水やりを止める
上の若い葉が黄緑肥料切れ少量の追肥を一度だけ施す
下葉だけ数枚黄色い自然な老化手を加えない
葉が濃い緑で花が落ちる窒素の与えすぎ肥料を止めて水も控える

ひよこ豆は水と肥料を足して直る作物ではありません。迷ったときは減らす方に振ると、たいてい良い方に転びます。

ひよこ豆の育てている間に使うもの

植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
    規格の目安
    粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
    数量の目安
    追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。

    株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
    規格の目安
    1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。

    粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。

  • 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
    規格の目安
    刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。

    雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。

  • 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
    規格の目安
    稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
    数量の目安
    畝 1 本で 1 束の半分ほど。

    夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
  • 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。

ひよこ豆の収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はひよこ豆の育て方にまとめています。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

この記事は広告を含みます。

次に読む

ひよこ豆について、続けて読むならこちら。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる