水やりの基本を決める
チコリは根を深く伸ばすので、一度に深くしみ込む与え方が向きます。表土から二センチが乾いていたら、株元にゆっくり時間をかけて与えます。少量を毎日与えると根が浅くなり、夏に弱ります。
梅雨の間は雨に任せて構いませんが、梅雨明けからの晴天続きでは水切れが出ます。葉が昼にしおれて夕方に戻るなら軽い水切れ、夕方も戻らないなら根まで乾いている合図です。
チコリは根が深く伸びるので、乾きに強い作物です。少しくらい水やりを飛ばしても枯れません。むしろ与えすぎて根を腐らせるほうが多い失敗なので、迷ったら与えないほうが安全です。
- 朝のうちに与える
- 日中に与えると土の中が蒸れます。朝、株元に流し込むようにゆっくり与えると根まで届きます。
- 夕方の姿で判断する
- 昼にしおれた葉が夕方に戻れば問題ありません。戻らないときはその日のうちに十分与えます。
- 敷き草で乾きを抑える
- 株元にわらやもみ殻を敷くと、真夏の水やりの回数が減り、土の温度の上がりすぎも防げます。
肥料は控えめにする
チコリで失敗しやすいのが肥料の与えすぎです。窒素分が多いと葉が大きく茂り、根に養分が回りません。根が太らなければ、秋に伏せ込んでも芽球が緩く小さいものにしかなりません。
追肥(育ちの途中で足す肥料)は八月に一度で十分です。葉の色が濃い緑で勢いがあるなら足す必要はありません。薄い黄緑になって育ちが止まったときだけ、少量を足すと考えてください。
| 株の状態 | 葉の色 | 肥料の判断 |
|---|---|---|
| 順調 | 濃い緑で厚みがある | 足さない |
| 肥料切れ | 薄い黄緑で小さい | 化成肥料を軽く一握り |
| 与えすぎ | 濃い緑で軟らかく大きい | 次を見送り、水やりだけにする |
夏越しのしのぎ方
真夏の強い日ざしと高温は、チコリにとって楽な条件ではありません。葉が焼けても株は生きていますが、乾きと過湿の両方が続くと根が傷みます。敷き草と水はけの二つで大きく変わります。
夏に葉が倒れてしまっても、株元から新しい葉が出てくれば心配は要りません。中心が生きているかどうかを確かめ、緑の芽があればそのまま秋まで置いておきます。
- 敷き草を五センチ
- わら、もみ殻、刈った草のどれでも構いません。地温の上がりすぎと乾きが同時に抑えられます。
- 水の抜け道を作る
- 長雨で畝の間に水が残るときは、溝を掘って流します。根が水に浸かると腐りが入ります。
- 傷んだ葉を取る
- 枯れた外葉は取り除いて風を通します。株元に葉がたまると、そこから腐りが広がります。
秋に根を仕上げる
九月から十月は根が一気に太る時期です。この時期に肥料を足すと、また葉が伸びて根の締まりが悪くなります。水やり以外は手を出さず、そのまま太らせるのが正解です。
十一月に入り、外葉が黄色く倒れ始めたら掘り上げの合図です。霜に何度か当たった根のほうが、伏せ込んだあとの芽球がよく揃うといわれます。
掘り上げの時期を早めると根が小さく、遅らせると畑で凍ることがあります。外葉の様子を見て、倒れ始めたころを目安に決めると、どちらの失敗も避けられます。
| 時期 | 株の様子 | すること |
|---|---|---|
| 9月 | 葉が立ち上がって茂る | 水やりだけ。肥料は足さない |
| 10月 | 根が太る | そのまま置く。草を抜く |
| 11月 | 外葉が倒れ始める | 根を掘り上げる |
草の管理と株元の掃除
チコリは生育期間が長く、その間に草が茂ります。草に負けると根が太らないので、夏までは月に一度は草を抜きます。抜くときに根を傷めないよう、大きくなる前に手を付けるのがこつです。
敷き草を敷いておくと草も出にくくなります。夏の草取りは重労働なので、七月までに敷いておくと、あとの管理がずいぶん楽になって続けやすくなります。
- 小さいうちに抜く
- 草が手のひらほどになる前に抜きます。大きくしてから抜くと、チコリの根まで一緒に動きます。
- 株元は手で抜く
- 株の近くはくわを使わず手で抜きます。根を切ると、そこから又に分かれることがあります。
- 抜いた草を敷く
- 抜いた草は株元に敷けば敷き草になります。種を持った草だけは畑の外へ出し、積まずに処分します。
生育が止まったときの見分け
葉が増えない、株が大きくならないときは、肥料切れ、根の傷み、虫の食害のどれかです。葉の色と株元を見ると切り分けられます。原因を確かめずに肥料を足すと、かえって悪くすることがあります。
直したあとは、新しく出る葉の色と厚みで効いたかどうかを判断します。次の葉が濃い緑で厚ければ持ち直しています。変わらないなら、見立てが違っていたということです。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉が薄い黄緑で小さい | 肥料切れ | 化成肥料を軽く一握り足す |
| 外葉から黄色く枯れる | 過湿で根が傷んだ | 水やりを控え、溝を掘って水を抜く |
| 葉に穴が開いて増えない | ヨトウムシなどの食害 | 夜に見回って捕り、株元の土も探す |
| 中心から茎が伸びる | とう立ち | 根は使えない。翌年はまき時を遅らせる |
チコリの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
チコリの収穫までのコツは作物ページに
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