症状から原因を見分ける
レンゲの不調は、春に暖かくなって茎が伸びる時期に集中します。まずは症状の出た場所と見た目から、病気か虫か、それとも水や土の問題かを見分けます。
秋から冬にかけては病害虫はほとんど目立ちません。気を付けるのは、冬の長雨で根が傷むことくらいです。春に茎が伸び始めたら見回りの回数を増やし、花が咲く前に手を打てるようにしておきます。
| 症状 | 出やすい時期 | 考えられる原因 |
|---|---|---|
| 株元が腐って白い綿状のかび | 3月〜5月 | 菌核病 |
| 葉や茎に白い粉 | 4月〜5月 | うどんこ病 |
| 茎の先に小さな虫が群がる | 3月〜5月 | アブラムシ類 |
| 葉に穴、茎の先が食べられる | 4月〜5月 | ゾウムシの仲間の幼虫 |
| 株が黄ばんで根が黒い | 冬〜春 | 過湿による根腐れ |
菌核病は水はけと連作で防ぐ
菌核病は、レンゲで最も被害の大きい病気です。春先に雨が続き、株が込み合って湿気がこもると、茎や株元が水がしみたように変色して腐ります。病気の部分には白い綿のようなかびと、黒いねずみの糞のような粒ができます。この黒い粒が土に残り、次の年の発生源になります。
- 同じ場所で続けない
- 黒い粒は土の中で何年も生き残ります。毎年同じ場所で育てると病気が増えていくので、発生した場所は数年空けるか、別の場所にまきます。
- 水はけと風通しを良くする
- 溝を掘って雨水を抜き、厚まきを避けて株同士の間に風を通します。湿気のこもる場所を減らすことが、いちばん効く予防です。
- 出た株は早く抜く
- 腐った株を見つけたら、黒い粒が土に落ちる前に周りの土ごと抜き取ります。畑の中に置かず、袋に入れて外で処分します。
うどんこ病は込み合いを避ける
開花のころに晴れて乾いた日が続くと、葉や茎に白い粉をまぶしたようなかびが広がることがあります。広がると葉が黄ばんで落ち、花の勢いも落ちます。株が込み合って風が通らない場所ほど出やすくなります。
菌核病と違って株が一気に枯れることは少なく、花後に広がったものは大きな問題になりません。緑肥としてすき込む予定なら、そのまま土に混ぜてしまっても構いません。
- 厚まきを避ける
- まく量を目安より増やしすぎないようにします。春先に込みすぎた場所があれば、弱い株を抜いて風の通り道を作っておきます。
- 白くなった葉を取る
- 白い粉が付いた葉や茎は、見つけ次第取り除きます。花後で緑肥にする予定なら、刈り倒しを少し早めて土に混ぜ込んでも構いません。
アブラムシとゾウムシの手当て
暖かくなると、伸び始めた茎の先にアブラムシが群がって汁を吸います。また地域によっては、アルファルファタコゾウムシというゾウムシの仲間の幼虫が茎の先や葉を食べ、花が咲かなくなるほどの被害を出すことがあります。どちらも花が咲く前に見つけて手を打つのが基本です。
- 3月から茎の先を見る
- 茎が伸び始めたら、週に一度ほど茎の先や新しい葉を見回ります。小さな虫の群れや、緑色の小さな幼虫がいないか確かめます。
- 少ないうちに取り除く
- アブラムシは水で洗い流すか、群れた茎ごと摘み取ります。幼虫は見つけ次第手で取り除き、被害の大きい茎は切り取って処分します。
- 開花中は薬剤を控える
- レンゲの花には蜜蜂がたくさん訪れます。花の時期に殺虫剤を使うと蜂にも害が及ぶので、手当ては咲く前に済ませておきます。
病気や虫ではない障害
病気も虫も見当たらないのに育ちが悪いときは、水や土の条件が合っていないことがほとんどです。根を掘り上げて、根の色と根粒のこぶを見ると原因が絞れます。
| 症状 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 株が黄ばみ根が黒く傷む | 水がたまって根腐れ | 溝を掘り畝を高くする |
| 葉が黄色く根にこぶが無い | 根粒菌がいない | 次作は根粒菌入りの種を使う |
| 育ちが鈍く葉色が薄い | 酸性の土 | 苦土石灰で酸度を直す |
| 初夏に急に枯れる | 暑さによる寿命 | 病気ではないので片付ける |
レンゲは暑さに弱く、梅雨明けまでに自然に枯れます。花後に枯れ込むのは寿命なので、慌てる必要はありません。
薬剤を使うときの注意
レンゲは緑肥や蜜源として育てることが多い草花です。薬剤に頼る前に、水はけや厚まきの見直しで防げないかを先に考えます。それでも使う場合は、いくつかの点に気を付けます。
- レンゲに使えるか確かめる
- 薬剤の表示に、レンゲや花の仲間に使えると書かれているかを確かめます。使える植物と病害虫、使う量と回数を必ず守ります。
- 花の時期を避ける
- 開花中は蜜蜂がたくさん訪れるので、薬剤は使いません。どうしても必要なら、咲き始める前に済ませるように段取りします。
- すき込みまでの日数を見る
- 緑肥として土に混ぜ込む予定なら、薬剤を使ってからすき込むまでの間隔にも気を配ります。次に植える作物が食べるものなら、なおさら慎重にします。
よくある質問
よくある失敗と戻し方は?
レンゲの不調は、春に暖かくなって茎が伸びる時期に集中します。まずは症状の出た場所と見た目から、病気か虫か、それとも水や土の問題かを見分けます。
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