まき時は9月中旬から10月中旬
レンゲは秋に芽を出し、小さな株で冬を越して、春に花を咲かせる越年草です。関東の露地では、暑さが和らぐ9月中旬から10月中旬がまき時になります。冬が来る前に葉を何枚も広げ、根を張らせておくことが、春の花数を決めます。
早すぎると残暑で芽が弱り、遅すぎると株が小さいまま寒さに当たります。寒い地域ほど早めに、暖かい地域ほど遅めにずらすと考えておくと迷いません。
| 地域 | まく時期 | ねらい |
|---|---|---|
| 寒い地域 | 9月上旬〜下旬 | 霜が降りる前に株を大きくする |
| 関東などの中間地 | 9月中旬〜10月中旬 | 冬までに葉を広げ根を張らせる |
| 暖かい地域 | 10月上旬〜11月上旬 | 残暑を避けて芽をそろえる |
時期はあくまで目安です。その年の残暑や初霜の早さを見て前後させます。
まく場所と土の準備
日当たりがよく、適度に湿り気のある場所が向いています。ただし雨の後に水がたまる場所では根が傷むので、水の逃げ道を作っておきます。酸性に傾いた土では根粒が付きにくいため、まく前に石灰で酸度を整えます。
畑で育てる場合は、夏野菜を片付けた後の場所がちょうど空く時期に当たります。残った根や茎は取り除いておき、雑草が多い場所は先に抜いておくと、小さな芽が雑草に負けずに育ちます。プランターなら、深さ15センチほどのものに市販の草花用の土を入れれば十分です。
- 石灰を混ぜて耕す
- まく2週間ほど前に苦土石灰をまき、土とよく混ぜて耕します。酸性の強い土ほど効果がはっきり出ます。量は袋の表示に従います。
- 水の逃げ道を作る
- 水田の跡や低い場所では、周りに浅い溝を掘って雨水が抜けるようにします。畝を少し高くしておくと、冬の長雨でも根が傷みにくくなります。
- 表面をならす
- 大きな土の塊を砕き、表面を平らにならします。細かい種なので、でこぼこが大きいと低いところに種が集まり、生え方にむらが出ます。
初めての土には根粒菌を足す
レンゲが育つ力の源は、根に付く根粒菌です。この菌はダイズやエンドウなどほかのマメ科に付く菌とは種類が違い、レンゲを育てたことのない土にはほとんどいません。菌がいないと根粒ができず、窒素を取り込めないので葉が黄ばんで育ちが悪くなります。
| 補い方 | やり方 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 根粒菌入りの種 | 菌をまぶした市販の種を選ぶ | 初めて育てる畑や花壇 |
| 菌の資材を混ぜる | まく直前に種にまぶす | 菌の付いていない種を買ったとき |
| 前作の土を使う | レンゲが育った土をひとつかみ混ぜる | 近くにレンゲの跡地があるとき |
根粒菌は日光と乾燥に弱いので、菌をまぶした種は直射日光に当てず、早めにまきます。
硬い種を水に浸けてからまく
レンゲの種には皮が硬くて水を吸いにくいものが混ざっていて、そのまままくと芽の出る時期がばらつきます。前の晩に水に浸けておくと、吸水した種からそろって芽を出します。
- 一晩水に浸ける
- まく前の晩に、種を常温の水に浸けておきます。膨らんだ種は水を吸った証拠です。浸けすぎると傷むので、半日から一晩を目安にします。
- 全体にばらまく
- 水を切った種を、乾いた砂と混ぜてから全体にばらまくと、むらなく散らせます。まく量は一般的な目安で1平方メートルあたり3〜4グラムほどです。
- ごく薄く土をかける
- 種が隠れる程度に薄く土をかけるか、熊手で軽くかき混ぜて土となじませます。最後に上から軽く押さえると、種と土が密着して水を吸いやすくなります。
芽が出るまでの水やり
まいてから芽が出るまでは、土の表面を乾かさないことが大切です。秋の雨が続けば水やりは要りませんが、晴れが続くと表面の種が乾いて芽が出なくなります。
- まいた直後にたっぷり
- まき終えたら、目の細かいじょうろで種が流れないように静かに水をかけます。勢いよくかけると種が一か所に寄り、生え方にむらが出ます。
- 芽がそろうまで見守る
- 表面が白く乾いてきたら朝のうちに水を与えます。気温が合っていれば1週間ほどで芽が出そろうので、それまでは乾かさないように見回ります。
- 鳥よけに軽く覆う
- まいた直後の種や出たばかりの芽は、鳥についばまれることがあります。被害が出やすい場所では、芽がそろうまで不織布を軽くかけておき、芽が出たら外します。
芽が出ない、育たないときの原因
芽の出方や育ち方がおかしいときは、種の状態、土の酸度、根粒菌、水の加減のどれかに原因があることがほとんどです。症状から当たりを付けて、次にまくときの手直しにつなげます。
| 症状 | 考えられる原因 | 手直し |
|---|---|---|
| 芽がばらばらに出る | 硬い種が水を吸っていない | まく前に一晩水に浸ける |
| 芽が出ないまま | 表面が乾いた、土が厚い | 薄くかけて乾かさない |
| 葉が黄色く小さい | 根粒菌がいない、酸性の土 | 根粒菌を補い石灰で直す |
| 根元から腐る | 水がたまって根が傷んだ | 溝を掘り畝を高くする |
種まきの手順
レンゲは、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
レンゲの種まきでよくある質問
レンゲの種はいつまく?
関東の露地では、暑さが和らぐ9月中旬から10月中旬がまき時になります。
レンゲの種は何cmの深さにまく?
プランターなら、深さ15センチほどのものに市販の草花用の土を入れれば十分です。
レンゲの種まき後の水やりは?
水を切った種を、乾いた砂と混ぜてから全体にばらまくと、むらなく散らせます。
レンゲの種まきに使うもの
草花の種は野菜より小さいものが多く、覆土の厚さで発芽が決まります。光を好む種はほとんど土をかけません。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ないもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L。
粗い土だと、細かい種が粒の隙間に落ちて深く埋まってしまいます。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいもの。
好光性の種は土をかけないので、ジョウロだと流れます。発芽まではすべて霧で与えます。
- セルトレイ・浅鉢探す言葉「セルトレイ 育苗 128穴」
- 規格の目安
- 128 穴のセルトレイか、深さ 5cm 前後の浅い育苗箱。
種が小さいほど深い容器は要りません。浅いほうが土が乾きすぎず、温度も上がりやすくなります。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式、長さ 10cm 前後。
草花は発芽まで 2 週間以上かかるものもあります。まいた日を書いておかないと、待つか諦めるかを判断できません。
- 種が大きい草花なら、ポットに直接まけばセルトレイは要りません。
- 温室やヒーターマットは、暖かい時期にまくなら要りません。
レンゲの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はレンゲの育て方にまとめています。
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