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レンゲの種採りと増やし方

レンゲの種採りと増やし方|黒く熟したさやから種を採り、こぼれ種も生かす

春のレンゲ畑

読むのに約 4 分

レンゲは種で増やします。花後に黒く熟したさやから種を採って秋にまくか、こぼれ種で毎年咲かせることもできます。

増やし方は種が基本

レンゲは一度花を咲かせると夏前に枯れる越年草なので、株を残して翌年も咲かせることはできません。毎年の花は、種から育て直すことでつないでいきます。種を採って秋にまく方法と、こぼれた種に任せる方法の二つがあります。

増やし方手間向いている場面
種を採って秋にまくやや多い場所を決めて確実に咲かせたい
こぼれ種に任せる少ない同じ場所で毎年咲かせたい
市販の種を買い足す少ない広い場所にまく、初めての土

種を採る株を花の時期に決める

緑肥としてすき込む場合でも、一部の株を残しておけば種が採れます。花が咲いているうちに、元気がよく花付きのよい場所を選んで、刈らずに残す範囲を決めておきます。

レンゲは虫に花粉を運んでもらって種を付けます。蜜蜂やハナバチがよく訪れる場所の株ほど、さやがたくさん付きます。開花中に薬剤を使わないことが、種採りの面でも大切です。

元気な場所を選ぶ
葉の色が濃く、花の房がたくさん付いている場所を選びます。病気の出た場所や、虫の被害が目立つ場所の株は種採りに使いません。
目印を付けて残す
刈り倒すときに間違えないよう、支柱やひもで残す範囲に目印を付けます。株がまとまっている方が、後でさやを採り入れやすくなります。
花後も刈らずに待つ
花が終わってもしばらくは刈らずに置き、さやが育つのを待ちます。この間は水はけだけ気を付けて、ほかの手入れはほとんど要りません。

さやが黒く熟したら採る

花が終わると、花の房があった場所に細長いさやがいくつも付きます。初めは緑色ですが、熟すと黒くなって乾きます。熟しすぎるとさやが割れて種がこぼれるので、黒くなったものから順に採り入れます。

さやが熟すのは、関東では5月下旬から6月ごろです。梅雨に入ると雨でさやが傷みやすくなるので、晴れの続く日を選んで、天気を見ながら何回かに分けて採り入れます。

黒いさやを摘む
黒く乾いたさやを、花茎ごと摘み取るか、さやだけを手でしごいて集めます。緑色のさやはまだ中身が熟していないので残しておきます。
日陰で乾かす
集めたさやを紙袋やざるに広げ、風通しのよい日陰で1〜2週間ほど乾かします。湿ったまましまうとかびが生えるので、しっかり乾かします。
さやを割って種を出す
乾いたさやを袋の中でもむと、小さな種が出てきます。ふるいや風を使って殻やごみを取り除き、種だけを集めます。

種の保存は乾燥と涼しさ

採った種は秋のまき時まで保存します。湿気と暑さが種の大敵で、条件が悪いと芽の出る力が落ちていきます。乾いた状態を保ち、涼しい場所に置いておきます。

保存した種は、翌年の秋にまくのが基本です。年数がたつほど芽の出る力は落ちていくので、採った種は早めに使い切るつもりで量を決めます。

紙袋に入れて名前を書く
よく乾いた種を紙袋や封筒に入れ、採った年と場所を書いておきます。来年まくときに、どの種がよく育ったかを比べる手がかりになります。
乾燥剤と一緒に密閉する
紙袋ごと乾燥剤を入れた密閉容器にしまい、直射日光の当たらない涼しい場所に置きます。冷蔵庫の野菜室に入れておく方法もあります。

自家採種した種には根粒菌が付いていません。前の年と同じ場所にまくなら土に菌が残っていますが、新しい場所では菌を補います。

こぼれ種で毎年咲かせる

熟したさやから自然にこぼれた種は、夏を土の中で過ごし、秋の涼しさとともに芽を出します。同じ場所で毎年咲かせたいなら、こぼれ種に任せるのがいちばん手軽です。ただし、夏の間の土の扱いで芽の出方が変わります。

さやを熟すまで残す
こぼれ種で増やしたい場所は、さやが黒く熟して割れるまで刈らずに置きます。種がこぼれ落ちてから、枯れた茎を片付けます。
夏は深く耕さない
種は土の浅いところにあるので、深く耕すと埋もれて芽が出にくくなります。夏に別の作物を植える場合も、表面を軽く整える程度にとどめます。
秋に芽の様子を見る
9月から10月に芽が出てきたら、生え方を確かめます。まばらな場所には、保存しておいた種をまき足してむらをならします。

採った種が育たないときの原因

自分で採った種がうまく育たないときは、採り方や保存のしかた、まく場所の条件に原因があります。次の種採りに生かせるよう、症状と照らし合わせておきます。

症状考えられる原因手直し
芽がほとんど出ない未熟なさやを採った、湿気で傷んだ黒く熟したさやだけを採り、よく乾かす
芽がばらばらに出る硬い種が水を吸っていないまく前に一晩水に浸ける
新しい場所で葉が黄ばむ根粒菌がいない菌の資材や前作の土を混ぜる
こぼれ種の芽が出ない夏に深く耕して種が埋もれた夏は表面だけを整える

よくある質問

よくある失敗と戻し方は?

自分で採った種がうまく育たないときは、採り方や保存のしかた、まく場所の条件に原因があります。次の種採りに生かせるよう、症状と照らし合わせておきます。

レンゲの挿し芽・株分けに使うもの

挿し芽は、肥料分のない清潔な土に挿すのが基本です。培養土に挿すとうまくいかないのはそのためです。

  • 挿し芽用土(赤玉土小粒・鹿沼土)探す言葉「挿し芽 用土 赤玉土 小粒」
    規格の目安
    赤玉土の小粒か鹿沼土の単用、または「挿し芽・種まき用」と書かれた土。
    数量の目安
    3 号ポット 1 個で 0.2L、育苗箱 1 枚で 2L 前後。

    肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。

  • 発根促進剤探す言葉「発根促進剤 挿し木」
    規格の目安
    粉末を切り口に付けるタイプか、液に浸すタイプ。

    根の出にくい種類で成功率が変わります。出やすい草花なら無くても十分です。

  • よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
    規格の目安
    刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。

    切り口が潰れると水を吸えません。斜めに一度で切るのが基本です。

  • 3 号ポット・育苗箱探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
    規格の目安
    直径 9cm(3 号)のポットか、浅い育苗箱。

    根が出るまでは小さい容器のほうが管理しやすく、乾き具合も見えます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 発根しやすい草花なら、発根促進剤は要りません。水に挿すだけで根が出るものもあります。
  • 密閉できる容器があれば、挿し芽用の温室は要りません。

レンゲの長く咲かせるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はレンゲの育て方にまとめています。

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