一年の流れは芽出し、収穫、開花、休眠
チャイブは冬に地上部が枯れて休眠し、三月に新芽を出します。春から秋に五回から六回刈り取り、五月から六月に花を咲かせ、十一月に枯れます。一株で三年から四年使え、混んできたら春か秋に株分けで若返らせます。
植えた年は株を太らせる年です。収穫は一回か二回に控えめにして、二年目から本格的に刈ります。株の直径が五センチを超えていれば、二年目の春から表の通りに回して構いません。
| 時期 | 株の姿 | 主な作業 |
|---|---|---|
| 3月 | 新芽が出る | 追肥、株分け、植え付け |
| 4月〜6月 | 葉が伸び、花が咲く | 収穫、つぼみ摘み、追肥 |
| 7月〜8月 | 伸びが鈍る | 収穫を減らす、水やり |
| 9月〜10月 | 再び伸びる | 収穫、株分け、種まき |
| 11月〜2月 | 枯れて休眠 | 刈って片付け、堆肥 |
月別のやることカレンダー
関東の露地とベランダを基準にしています。暖地では芽出しが二週間早く、寒冷地では四月に入ってからです。寒冷地は冬に鉢を軒下に取り込むか、株元を落ち葉で覆います。
自分の場所の適期は記録で分かります。新芽が見えた日と最初に刈った日を毎年残しておくと、翌年の追肥と株分けの計画がそのまま立ちます。
| 月 | 主な作業 | ねらい |
|---|---|---|
| 3月 | 追肥、株分け、苗の植え付け、種まき | 芽出しに合わせて肥料を効かせる |
| 4月 | 一回目の収穫、追肥 | 柔らかい葉のうちに刈る |
| 5月 | 収穫、つぼみ摘み、花の利用 | 葉を優先する株は花を摘む |
| 6月 | 花後の刈り取り、追肥 | 株を出し直す |
| 7月 | 収穫を月一回に、朝の水やり | 暑さで弱らせない |
| 8月 | 枯れ葉取り、半日陰へ | 蒸れを防ぐ |
| 9月 | 収穫、追肥、株分け、種まき | 秋の伸びを使う |
| 10月 | 中旬までに刈り納め | 根に養分を蓄えさせる |
| 11月 | 枯れたら刈って片付け | 株元を清潔に |
| 12月〜2月 | 堆肥をかける、乾き切らない程度の水 | 休眠中の根を守る |
三月は追肥と株分けから始める
三月上旬に株元から緑の芽が見えたら、その年の作業が始まります。まず追肥(育ちの途中で足す肥料)を株の周りに施し、三年以上たって中心が空いてきた株は掘り上げて分けます。分けた株はすぐ植え直し、一か月は刈りません。
種をまくなら三月下旬からです。室内なら三月上旬からポットにまけます。地温が十五度に届かないうちに露地にまくと、発芽に三週間以上かかって途中で乾くので、焦らず気温を見て決めます。
- 芽が見えたら追肥
- 株の周りに化成肥料をひとつまみまき、土と混ぜます。芽が見えないうちに施しても流れるだけです。
- 中心が空いた株は分ける
- 株を掘り上げ、五本から十本ずつの束に手で分けます。分けた株は二十センチ間隔で植え直します。
- 植えた株は一か月待つ
- 分けて植えた株は根が付くまで刈りません。四月中旬に葉が十五センチを超えたら一回目の収穫ができます。
五月と六月は花の扱いを決める
五月に入ると葉の間から丸いつぼみが上がります。葉を優先する株はつぼみのうちに摘み、花を楽しむ株は二本から三本だけ残します。六月に花が終わったら花茎ごと地際三センチで刈り、追肥して新しい葉を出し直します。
この時期は葉の伸びがいちばん早く、月に二回刈れます。刈るたびに追肥を忘れないようにします。刈っても足さないと三回目あたりから葉が細くなるので、刈った日に肥料を置く習慣にします。
- つぼみが上がったら摘む
- 葉を採る株は丸いつぼみを付け根から手で折り取ります。放置すると花に養分が回り、葉が硬くなって伸びも鈍ります。
- 花後に株ごと刈る
- 六月中旬、花が終わった株を花茎ごと地際三センチで刈ります。硬い花茎を残すと蒸れます。
- 刈ったら追肥と水
- 刈った直後に化成肥料をひとつまみ施し、たっぷり水を与えます。二週間で新芽が揃います。
夏は守り、秋は攻める
七月と八月は伸びが鈍り、蒸れで株元が傷みます。収穫を月一回に減らし、枯れ葉を取り、プランターは半日陰に移します。九月に涼しくなると再び伸びるので、追肥して収穫を再開し、混んだ株は株分けもできます。
十月中旬で刈り納めにします。以降の葉は冬の養分づくりに残します。ここで刈ると翌春の芽が細くなるので、使いたくても我慢し、必要な分は刻んで冷凍しておいた分でまかないます。
- 七月は刈る回数を減らす
- 月に一回に減らし、刈ったあとは必ず水を与えます。真昼の水やりは避け、朝か夕方にします。
- 八月は枯れ葉取りと日よけ
- 株元の黄色い葉を指で抜いて風を通し、プランターは西日の当たらない場所へ移します。地植えなら寒冷紗で日よけをします。
- 九月に追肥して再開
- 気温が下がったら追肥し、葉が二十センチになった株から刈ります。混んだ株はこの時期に分けられます。
- 十月中旬で刈り納め
- 最後の収穫は十月中旬までにし、それ以降の葉は残します。追肥もこのときで止めます。
時期を外したときの立て直し
春に追肥を忘れた、株分けが遅れた、秋遅くに刈ってしまった。時期を外しても株はすぐには枯れません。次の適期まで待つか、今できる最小限の手当てで立て直します。
- 春の追肥を忘れた
- 気づいた時点で施して構いません。葉が細くなっていたら地際三センチで刈り、追肥して出し直します。
- 株分けが六月にずれた
- 梅雨入り前なら間に合います。それ以降は秋の九月まで待ち、夏は枯れ葉取りで持たせます。
- 十一月に刈ってしまった
- 翌春の芽が細くなりますが枯れません。株元に堆肥をかけて守り、三月の追肥を早めに施します。
- 夏に株が消えかけた
- 根が残っていれば九月に芽が出ます。掘り返さず、半日陰で乾き切らない程度に水を与えて待ちます。
チャイブの栽培に一年を通して使うもの
咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
- 数量の目安
- 直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。
野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。
つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
- 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。
チャイブの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はチャイブの育て方にまとめています。
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