刈りどきは葉の長さで決める
チャイブは葉の長さが十五センチから二十五センチになったときが刈りどきです。それより短いと株が弱り、長くなりすぎると葉が硬くなって倒れます。手で葉先を触って、まだ柔らかくしなるうちに刈ります。
植え付けた年の春は、株が小さいうちは一回か二回に留めます。株の直径が五センチを超え、葉の本数が三十本ほどになった二年目からは、春から秋に五回から六回刈れます。回数より葉の姿を見て決めます。
| 葉の姿 | 判断 | すること |
|---|---|---|
| 十センチ以下で細い | まだ早い | 追肥して待つ |
| 十五〜二十五センチで柔らかい | 刈りどき | 地際三センチで株ごと刈る |
| 三十センチ超えで倒れている | 遅れた | 刈って新芽を出し直す |
| つぼみが上がっている | 花の準備中 | つぼみを摘んでから刈る |
株全体を地際三センチで刈る
収穫は外側の葉を一本ずつ切るのではなく、束ねて地際三センチほどを残して株全体を刈ります。残す三センチが次の芽の出発点で、地際すれすれで切ると回復が遅れ、高く残すと切り口が乾いて硬い葉が混ざります。
刈った直後に追肥(育ちの途中で足す肥料)とたっぷりの水を与えると、一か月ほどで次の収穫ができる長さに戻ります。刈ったあとに何もしないと、次の葉が細く硬くなるので、刈ることと足すことを一組で覚えます。
- 朝のうちに刈る
- 葉に水分が多い朝に刈ると香りが強く、しおれにくくなります。雨のあとは葉が濡れて傷みやすいので乾いてからにします。
- 束ねて三センチ残す
- 葉を片手で軽く束ね、清潔なはさみで地際から三センチの高さでまっすぐ切ります。株の一部だけ残さず全体を刈ります。
- 枯れ葉を取り除く
- 刈ったあとの株元に残った黄色い葉や枯れた葉を指で抜き取り、風通しをよくします。ここに虫が隠れます。
- 追肥して水を与える
- 株の周りに化成肥料をひとつまみ施し、たっぷり水を与えます。二週間で新しい葉が十センチほどに伸びます。
一年目の秋以降と、二年目以降の十月中旬以降は刈らずに残します。冬に向けて養分を根に蓄える時期で、刈ると翌春の芽が細くなります。
花も食べられる
五月から六月の紫色の花は、ほぐしてサラダやスープに散らすと彩りと軽いネギの香りが楽しめます。咲いたばかりの花を朝に摘み、水にくぐらせて小さな虫を落としてから使います。
花を残した株は葉の伸びが鈍るので、収穫を優先する株では花茎を早めに摘みます。花を楽しむ株と葉を採る株を分けると両方無理なく採れます。
- 咲いた日に摘む
- 開いたばかりの花を、朝のうちに茎ごと付け根から折り取ります。日がたつと色があせて硬くなり、香りも弱くなります。
- 水にくぐらせる
- ボウルの水に軽く振って虫を落とし、キッチンペーパーの上で水気を切ります。強く洗うと花びらが散ります。
- ほぐして散らす
- 花を手でほぐし、小さな花の粒をサラダや冷たいスープの仕上げに散らします。加熱すると色が抜けます。
生のまま冷蔵は三日、刻んで冷凍は一か月
刈ったチャイブは乾くとすぐしおれます。生で使うなら湿らせたキッチンペーパーに包んで冷蔵し、三日以内に使い切ります。それ以上は刻んで冷凍するのが香りを保ついちばん確かな方法です。乾燥は香りがほとんど飛ぶので向きません。
冷凍は小口切りにして保存袋に平らに広げ、凍ったら袋を軽くもんでばらします。凍ったまま汁物や卵料理に振り入れれば、解凍せずに使えます。
| 保存の方法 | 日持ちの目安 | 向く使い方 |
|---|---|---|
| 湿らせた紙で包んで冷蔵 | 三日 | 生で薬味に |
| コップの水に立てて冷蔵 | 五日 | 生で薬味に。水は毎日替える |
| 刻んで冷凍 | 一か月 | 汁物、卵料理、炒め物 |
| バターに混ぜて冷凍 | 二か月 | パンや魚に塗る |
秋の最後の刈り取りと冬の備え
十月中旬を過ぎたら収穫を止め、葉を残して冬を迎えます。葉が光合成で養分を根に送り、それが翌春の太い芽になります。十一月下旬に葉が黄色く枯れたら地際で刈って片付け、株元に堆肥を薄くかけておきます。
枯れた葉を放置すると株元が湿って腐ることがあります。完全に枯れてから刈り、寒冷地では落ち葉や敷きわらを株元にかぶせて凍結を防ぎます。
- 十月中旬で刈り納め
- 最後の刈り取りは十月中旬までにします。それ以降に出た葉は冬まで残し、株の養分づくりに回します。
- 枯れてから刈って片付ける
- 十一月下旬から十二月に葉が黄色く枯れたら、地際で刈り取って片付けます。青い葉が残るうちは刈りません。
- 株元に堆肥をかける
- 完熟堆肥を株元に一センチほどかけます。寒冷地は上から落ち葉をかぶせて凍結を防ぎます。
収穫でつまずいたときの切り分け
刈ったあとに芽が出ない、葉が硬い、香りが弱い。収穫の悩みは刈る高さと時期でほぼ説明できます。株の姿を見て原因を確かめます。
- 刈ったあと三週間芽が出ない
- 地際すれすれで切ったか、真夏か冬に刈っています。株元を三センチ残す高さに戻し、追肥を施して水を与えて待ちます。
- 葉が硬くて筋っぽい
- 刈り遅れです。三十センチを超えて倒れた葉は硬くなります。一度全体を刈って柔らかい新芽を出し直します。
- 香りが弱い
- 肥料が多すぎるか、日が足りません。追肥を一回飛ばし、日当たりのよい場所に移します。
- 刈ったら株が小さくなった
- 一年目の株を刈りすぎています。株が直径五センチになるまでは年二回までに留め、追肥で株を太らせます。
チャイブの収穫と乾燥に使うもの
ハーブは穫るところより、乾かしてしまうところで香りが決まります。早く乾かすほど香りが残ります。
- 収穫用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ ハーブ 収穫」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、ステンレス製。細い茎を切るので小さいもので足ります。
手でちぎると茎が裂けて、そこから枯れ込みます。節のすぐ上で切ると、そこから新しい枝が出ます。
- 乾燥ネット(三段)探す言葉「ハーブ 乾燥ネット 三段」
- 規格の目安
- 直径 45cm 前後の三段。畳めるものが置き場所を取りません。
風の通る日陰に吊るします。直射日光に当てると、香りの成分が飛んで色も抜けます。
- 密閉できる保存瓶探す言葉「保存瓶 密閉 スパイス」
- 規格の目安
- 遮光性のある瓶か、暗い場所に置ける透明瓶。100〜200ml。
完全に乾いてから入れます。少しでも湿りが残っているとカビます。手で揉んで砕けるまでが目安です。
- ラベル探す言葉「ラベルシール 手書き 保存瓶」
- 規格の目安
- 瓶に貼れるシール。品種名と乾かした日を書きます。
乾いたハーブは見分けが付きません。日付があれば、香りが落ちる前に使い切れます。
- 風通しのよい日陰があるなら、乾燥ネットは無くても麻ひもで吊るせます。
- 食品乾燥機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
チャイブの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はチャイブの育て方にまとめています。
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