追肥は収穫のあとに一回ずつ
チャイブは葉を刈り取るたびに養分を使って新しい葉を出します。追肥(育ちの途中で足す肥料)は刈ったあとに施すのが基本で、月に一回の目安より「刈ったら足す」と覚えると忘れません。化成肥料なら株の周りにひとつまみ、液体肥料なら千倍に薄めて週に一回です。
肥料が足りているかは新しい葉の太さで判断します。刈ったあとに出る葉が前より細く、先が黄ばむなら不足です。逆に葉が濃い緑で太いのに倒れるなら多すぎです。
- 刈ったその日に施す
- 地際三センチで刈ったあと、株の周りに化成肥料をひとつまみまき、指で土と軽く混ぜます。株の中心に肥料を落とさないようにします。
- 液体肥料なら週一回
- プランターは流れやすいので、千倍に薄めた液体肥料を水やり代わりに週一回与えます。刈った翌週から再開します。
- 冬は止める
- 十一月に葉が枯れ始めたら追肥を止めます。休眠中に肥料を与えると根が傷みます。三月に新芽が見えたら再開します。
葉が太く濃い緑なのに倒れて広がるときは肥料が多すぎです。次の追肥を一回飛ばし、刈って出直させます。
水は乾いたらたっぷり、真夏だけ朝夕
チャイブはネギの仲間で、湿り続ける土を嫌います。地植えなら根付いたあとは雨だけで足り、晴天が十日続いて葉先がしおれてきたときだけ与えます。プランターは表面が乾いたら鉢底から流れるまで与え、受け皿の水は捨てます。
真夏は蒸れと乾きが同時に来ます。朝に与えて夕方に葉が垂れているなら、夕方にもう一度軽く与えます。昼の水やりは土の中が熱くなって根を傷めます。
| 時期 | 地植え | プランター |
|---|---|---|
| 3月〜5月 | 雨だけでよい | 表面が乾いたら |
| 6月〜8月 | 十日晴れたら朝に | 朝、垂れていれば夕も |
| 9月〜10月 | 雨だけでよい | 表面が乾いたら |
| 11月〜2月 | 与えない | 月に二回、乾き切らない程度 |
刈り取りが株を若返らせる
チャイブは伸ばしっぱなしにすると葉が硬くなり、倒れて株元が蒸れます。二十センチを超えたら使わなくても地際三センチで刈り、新しい葉を出させるのが管理の中心です。刈ることは収穫であると同時に、手入れでもあります。
刈るときは株全体を一度に刈ります。外側だけ少しずつ切ると、残った古い葉が硬くなり、新旧が混ざって使いにくい株になります。
- 二十センチを超えたら刈る
- 葉が二十センチから二十五センチになったころ、はさみで地際三センチを残して株全体を刈ります。使い切れない分は刻んで冷凍します。
- 刈ったら追肥と水
- 刈った直後に追肥を施し、たっぷり水を与えます。二週間で十センチ、一か月で刈れる長さに戻ります。
- 夏は刈る回数を減らす
- 七月と八月は葉の伸びが鈍ります。刈るのを月一回に減らし、株元の枯れ葉を取って風を通します。
花は咲かせるか切るかを決める
五月から六月に、紫色の丸い花を咲かせます。花を付けた茎は硬くて食べられず、花に養分を回すので葉の伸びが鈍ります。葉を優先するならつぼみのうちに摘み、花も楽しむなら数本だけ残します。
花は食べられ、サラダに散らすと彩りになります。ただし花を残すとそのあとに種ができ、株が疲れます。咲き終わった花茎は付け根から切り取ります。
- つぼみが見えたら摘む
- 葉の間から丸いつぼみが上がってきたら、茎の付け根から手で折り取ります。葉を優先する株はすべて摘みます。
- 残す花は三本まで
- 一株につき二本から三本だけ咲かせると、葉の生育への影響が小さくて済みます。咲いた花はすぐ摘んで使います。
- 花後は株ごと刈る
- 花が終わったら花茎ごと地際三センチで刈り、追肥を施します。新しい柔らかい葉が揃って出ます。
プランターは二年目に土を替える
プランターのチャイブは一年で根が回り、二年目に葉が細くなります。三月に新芽が動く前に株を掘り上げ、古い土を落として新しい土に植え直します。株が大きければこのときに二つに分けます。
土は野菜用の培養土でよく、水はけを高めるために赤玉土の小粒を二割ほど混ぜます。植え直したら地際三センチで刈り、一か月ほど追肥を控えて根を張らせます。
- 三月上旬に掘り上げる
- 新芽が出る前に株を抜き、古い土を三分の一ほど落とします。黒く傷んだ根は切り取ります。
- 新しい土に植え直す
- 新しい培養土に赤玉土小粒を二割混ぜ、株元の白い部分が埋まらない深さに植えます。植えたら地際三センチで刈り、たっぷり水を与えます。
- 一か月は肥料なし
- 植え直した直後は根が傷んでいるので、追肥は一か月控えます。葉が伸び始めたら通常の管理に戻します。
水と肥料でつまずいたときの切り分け
葉が細い、黄ばむ、倒れる、株元が腐る。チャイブの不調は水と肥料と刈り方の三つで説明が付きます。一度に全部を変えず、いちばん怪しいものから一つずつ直します。
- 葉が細くて先が黄ばむ
- 肥料切れか、酸性の土です。追肥を施して二週間見て、変わらなければ苦土石灰を株の周りにひとつまみまきます。
- 葉は太いのに倒れて広がる
- 肥料が多いか、刈り遅れです。地際三センチで刈り、次の追肥を一回飛ばします。二週間後に出る新芽が細めで立っていれば直っています。
- 株元が茶色く柔らかい
- 水のやりすぎか深植えです。傷んだ部分を取り除いて乾かし、プランターなら植え直して株元を土の上に出します。
- 夏に葉が半分枯れた
- 暑さと蒸れです。枯れ葉を取り、地際で刈って半日陰に移します。九月になれば新しい葉が出ます。
チャイブの育てている間に使うもの
ハーブは肥料を与えすぎると、葉は茂っても香りが薄くなります。他の植物より控えめが基本です。
- ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。「ハーブ・野菜用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
地中海原産のものが多く、乾き気味を好みます。水もちのよい土だと根が傷みます。
- 液体肥料(薄めて使う)探す言葉「液体肥料 ハーブ」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液を、さらに薄めて使います。
与えすぎると香りが薄くなります。月 1 回、規定の半分の濃さから試すのが安全です。
- 摘芯用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 摘芯 細かい」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
先端を摘むと、その下の節から枝が 2 本出ます。これを繰り返すと収穫量が増えます。
- 肥料は控えめでよいので、種類を買いそろえる必要はありません。
- 花が咲く前に摘めば、香りの落ちる時期を遅らせられます。道具は要りません。
チャイブの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はチャイブの育て方にまとめています。
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