種からか苗からか、最初に決める
チャイブは種からでも苗からでも育てられますが、種は発芽がゆっくりで、収穫まで半年ほどかかります。苗なら植えて一か月で葉を切り始められます。一株あれば数年使えるので、初めてなら苗を一つ買うのがいちばん早道です。
種から育てる利点は数です。プランターに一列並べたい、株分けを待たずに増やしたいときは種が向きます。発芽に十日から二週間かかることを知っていれば、失敗ではないと落ち着いて待てます。
| 目的 | 向く方法 | 収穫までの目安 |
|---|---|---|
| まず一株ほしい | 苗を一つ買う | 植えて一か月 |
| プランターに並べたい | 種をまとめまき | 半年ほど |
| 知人の株がある | 株分けをもらう | 植えて一か月 |
種は一か所に五粒から十粒まとめる
チャイブの種は黒く小さく、ネギと同じで一本ずつでは細くて倒れます。一か所に五粒から十粒をまとめてまき、束のまま育てるのが基本です。間引き(込みすぎた芽を抜くこと)はほとんど要らず、極端に混んだところだけ数本抜きます。
まき時は三月下旬から五月と、九月から十月です。発芽に十五度から二十度が必要なので、三月上旬の露地はまだ早く、ポットで室内にまいたほうが揃います。覆土(かぶせる土)は五ミリほどで、発芽まで乾かさないようにします。
- ポットに五粒から十粒
- 直径九センチのポットに種まき用土を入れ、中央に指で浅いくぼみを作って五粒から十粒を落とします。一粒ずつ離す必要はありません。
- 五ミリ覆土して押さえる
- 土を薄くかぶせ、手のひらで軽く押さえます。ジョウロの口を低くして静かに水を与え、種が流れないようにします。
- 乾かさず十日待つ
- 発芽まで十日から二週間かかります。表面が乾いたら霧吹きで湿らせ、新聞紙をかぶせて乾きを防ぎます。芽が見えたら外します。
- 草丈十センチで植え付け
- 細い芽が十センチほどに伸びたら、束のままポットから抜いて植え付けます。根鉢を崩さず、株ごと移します。
種は古くなると発芽率が急に落ちます。買った年のうちに使い切り、余った種を翌年に回す場合は倍の量をまきます。
苗は根鉢を崩さず浅めに植える
苗はポットのまま束になって売られています。分けずにそのまま植えるのが原則で、細かく分けるほど弱ります。植え穴は根鉢と同じ深さにし、白い茎の部分を埋めすぎないようにします。深植えすると株元が蒸れて腐ります。
株間は二十センチから二十五センチです。地植えなら日当たりと水はけのよい場所を選び、植え付け前に苦土石灰を混ぜて酸性を弱めておきます。プランターなら深さ二十センチ以上のものに二株から三株が目安です。
- 苦土石灰を二週間前に
- 一平方メートルに百グラムほどをまいて耕します。チャイブは酸性の土を嫌い、葉先が黄ばんで細くなります。
- 元肥を混ぜて畝を作る
- 元肥(前もって入れる肥料)として完熟堆肥二キロと化成肥料ひと握りを一平方メートルに混ぜ、高さ十センチの畝にします。
- 根鉢と同じ深さに植える
- ポットから抜いた根鉢を崩さず、株元の白い部分が土の表面と同じ高さになるように植えます。株間は二十センチです。
- 植えたら三センチに刈る
- 植え付け直後に葉を地際から三センチほど残して刈ると、新しい葉が揃って出て株が締まります。もったいなくても切ります。
植え付けは春か秋、夏は避ける
植え付けの適期は三月から五月と、九月から十月です。真夏の植え付けは根が付く前に暑さで弱り、真冬は葉が枯れて休眠しているので活着(根が土に付くこと)が確かめられません。春に植えれば初夏から秋まで、秋に植えれば翌春から本格的に収穫できます。
苗は春先に店頭に並ぶことが多く、秋は見つけにくいことがあります。秋に始めるなら種をまくか、株分けをもらうのが現実的です。
| 時期 | できること | 注意 |
|---|---|---|
| 3月〜5月 | 種まき、苗の植え付け | 苗が手に入りやすい |
| 6月〜8月 | 収穫、花の切り取り | 植え付けは避ける |
| 9月〜10月 | 種まき、植え付け、株分け | 苗は少ない。種か株分けで |
| 11月〜2月 | 地上部が枯れて休眠 | 何もしない。掘り返さない |
種まきでつまずいたときの切り分け
芽が出ない、出ても細くて倒れる、途中で消える。チャイブの種まきの失敗は、待ち時間の短さと水の加減がほとんどです。原因を確かめてから対処すれば、まき直しは十分間に合います。
- 二週間たっても芽が出ない
- 地温が足りないか、種が古いかです。室温が十五度以上ある場所に移して待ち、三週間出なければ新しい種でまき直します。
- 芽が糸のように細くて倒れる
- 一本ずつばらけているか、日が足りません。倒れても枯れてはいないので、日当たりに移し、周りの土を軽く寄せて支えます。
- 芽が黄色くなって消えた
- 水のやりすぎで根元が腐っています。表面が乾いてから与えるように変え、ポットの底穴がふさがっていないかを確かめます。
- 植えたあと葉が全部倒れた
- 植え付けのショックです。地際三センチで刈り、日陰で一週間養生すると新芽が出ます。抜いて確かめないでください。
種まきの手順
チャイブは、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
チャイブの種まきでよくある質問
チャイブの種はいつまく?
地域と地温に合わせる。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
チャイブの種はどうやってまく?
本文の手順を確認が目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
チャイブの種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
チャイブの種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
チャイブは何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
チャイブの間引きはいつする?
葉が触れ合い始めた段階で、生育の良い株を残しながら数回に分けます。詳しい段階は本文で確認してください。
チャイブの種まきに使うもの
ハーブの種は小さく、光を好むものが多いので、土をほとんどかけません。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ないもの。
粗い土だと、細かい種が粒の隙間に落ちて深く埋まってしまいます。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいもの。
土をかけない種は、ジョウロだと流れます。発芽までは霧で与えます。
- 浅い育苗箱・セルトレイ探す言葉「セルトレイ 育苗 128穴」
- 規格の目安
- 深さ 5cm 前後の浅い箱か、128 穴のセルトレイ。
種が小さいうちは深い容器は要りません。浅いほうが地温も上がりやすくなります。
- 苗を買って育てるなら、種まきの資材は要りません。多年草のハーブは苗のほうが早いです。
- ポットに直まきできる大きさの種なら、セルトレイは要りません。
チャイブの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はチャイブの育て方にまとめています。
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