症状から原因を絞る
コーヒーノキの不調は、虫、寒さや水の環境、まれに病気の三つに分けられます。まず下の表で症状に近い行を探し、原因を絞ってから該当する節を読みます。下の古い葉が一枚ずつ黄色くなるのは老化で、手当ては要りません。
| 症状 | 考えられる原因 | 先に確かめること |
|---|---|---|
| 葉の裏や枝に白や茶色の粒が付く | カイガラムシ | 爪で動かして剥がれるか |
| 葉がかすれて白っぽく、裏に細かい糸 | ハダニ | 乾燥した場所に置いていないか |
| 葉がべたつき、黒いすすが付く | カイガラムシの排泄物とすす病 | 枝の付け根に虫がいないか |
| 葉が黄色くなって次々に落ちる | 低温、水切れ | 室温が十度を切っていないか |
| 葉に茶色の斑点や輪が広がる | 葉の病気 | 風通しと葉の濡れを確かめる |
カイガラムシは枝の付け根に隠れる
コーヒーノキで最も多い害虫がカイガラムシです。葉の裏の主脈沿いや、枝の分かれ目、葉柄の付け根に白い綿状や茶色い殻状の粒として付き、汁を吸って葉を黄色くします。排泄物で葉がべたつき、そこに黒いすす病が広がると光合成が落ちます。殻をかぶった成虫には薬が効きにくく、物理的に取り除くのが基本です。
- 歯ブラシで落とす
- 使い古しの歯ブラシや綿棒で、枝に沿ってこすり落とします。葉を傷めないよう、葉柄を手で支えながら行います。
- べたつきを洗い流す
- 排泄物が残るとすす病の元です。ぬるま湯で濡らした布で葉を拭き、可能なら浴室でシャワーをかけます。
- 二週間後にもう一度見る
- 見えない幼虫が残っていることが多いので、二週間おきに三回は点検します。幼虫の時期なら観葉植物用の殺虫剤も効きます。
- ひどい枝は切る
- 枝一本がびっしり覆われているなら、付け根から切って処分したほうが早く片付きます。
ハダニは葉水と洗い流しで防ぐ
ハダニは乾燥した暖かい室内で増え、葉の裏から汁を吸って艶のある葉をかすれさせます。暖房を使う冬に多く、気づいたときには葉の裏に糸を張っていることがあります。水に弱いので、日ごろの葉水が最大の予防になり、発生後もまず水で洗い流します。
- 葉の裏を水で洗う
- 浴室で葉の裏に強めのシャワーを当てて洗い流します。数日おきに三回ほど繰り返すと大半がいなくなります。
- 葉水を毎日にする
- 発生している間は朝夕の二回、葉の裏を中心に霧吹きします。加湿器を近くに置くだけでも増え方が鈍ります。
- 収まらなければ薬を使う
- 観葉植物用のハダニに効く殺虫剤を葉の裏に散布します。同じ薬の連用は効きにくくなるので種類を変えます。
寒さと水切れの落葉を見分ける
コーヒーノキで最も多い相談は、病気ではなく落葉です。寒さで落ちるときは葉が黄色くなってから落ち、水切れでは葉が垂れてから縁が枯れ込みます。どちらも環境を直せば止まり、枝が緑で生きていれば春に新芽が出ます。枝を軽く曲げて折れるか、爪で削って中が茶色いなら、その枝は枯れています。
落葉が止まったかを確かめる目安は、一週間に落ちる葉の枚数です。環境を直して一週間で二〜三枚以下に減ったら、あとは春の新芽を待つだけで大丈夫です。
| 見た目 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉が黄色くなって次々落ちる | 十度以下の低温 | 暖かい部屋へ。乾かし気味に春を待つ |
| 葉が垂れてから縁が枯れる | 水切れ | たっぷり与える。枯れた縁は戻らない |
| 下葉だけが黄色くなる | 根詰まり、光不足 | 植え替えか置き場所の見直し |
| 葉の中央が茶色く抜ける | 葉焼け | 直射日光を避ける |
葉の病気は風通しで防ぐ
風通しが悪く葉が長時間濡れる環境では、葉に茶色の斑点や同心円状の輪が広がる病気が出ることがあります。斑点のある葉は早めに切り取り、株の内側の混んだ枝を透かして風を通します。夜の葉水を避け、株同士を密着させないだけでほとんど防げます。自生地で問題になるさび病は、日本の家庭ではまず出ません。
- 斑点のある葉を切る
- 斑点が数か所を超えた葉は葉柄から切り、袋に入れて処分します。はさみは使うたびに消毒します。
- 混んだ枝を透かす
- 株の内側で交差する枝や、葉が重なり合う枝を切って風を通します。剪定の適期は六月から七月です。
- 夜の葉水をやめる
- 葉水は朝に行い、夜までに乾かします。冬の低温期は特に、濡れたままの葉から傷みが広がります。
薬を使うときの注意
室内で薬剤を使うときは、鉢を屋外か浴室に移してから散布し、乾いてから戻します。観葉植物用の殺虫剤を選び、ラベルの希釈倍率と回数を守ります。実を収穫して飲むつもりの株には、食用作物に使える薬剤を選び、収穫前の日数を確かめます。葉の裏まで濡らすことが効きめの鍵です。
- 屋外か浴室で散布
- 薬の飛散を防ぐため、鉢を移して散布します。散布後は葉が乾くまで直射日光を避けて置きます。
- 葉の裏と枝の付け根を狙う
- カイガラムシもハダニも隠れた場所にいます。下から吹き上げるように散布して、枝の分かれ目まで届かせます。
コーヒーノキの上手に育てるコツは作物ページに
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