自分の鉢の乾き方を知る
コーヒーノキはほかの観葉植物より水切れに敏感で、土がからからになると葉が一気に垂れ、戻っても葉の縁が茶色く枯れ込みます。かといって常に湿った土では根が傷みます。表面が乾いたら与える中間の管理が基本で、まず自分の鉢がどのくらいの速さで乾くかを下の表と照らします。
| 鉢と置き場所 | 春秋の乾き方 | 水やりの考え方 |
|---|---|---|
| 素焼き鉢を屋外の半日陰に | 二〜三日で表面が乾く | 表面が乾いたらすぐ与える |
| プラスチック鉢を室内の窓辺に | 四〜六日で表面が乾く | 表面が乾いて一日置いて与える |
| 鉢カバー付きで底が見えない | 受け皿に水が溜まりやすい | 水やり後は必ず水を捨てる |
| 高さ一メートル以上の大株 | 葉が多く乾きが速い | 夏は毎日確かめる |
表面が乾いたらたっぷり与える
土の表面が乾いて色が薄くなったら、鉢底の穴から水が流れ出るまでたっぷり与えます。少量ずつ頻繁に与えると、根が浅い部分だけに広がって水切れしやすくなります。受け皿に溜まった水は十分ほどして捨てます。冬は冷たい水道水を避け、室温に近い水を午前中に与えます。
水やりの記録を数週間付けると、自分の鉢の乾き方が見えてきます。与えた日と、そのとき葉が垂れていたかを書き留めるだけで、次に迷う回数が減ります。
- 指で表面の乾きを確かめる
- 土の表面に指を二センチほど入れ、湿りを感じなければ与えどきです。コーヒーノキは中まで完全に乾かす必要はありません。
- 土の全体に回しかける
- 鉢の縁に沿って回しながら注ぎ、土の表面全体を濡らします。一か所に注ぐと水の道ができて根に届きません。
- 受け皿の水を捨てる
- 流れ出た水を受け皿に溜めたままにすると根腐れの元です。十分ほどして必ず捨てます。
- 葉水を朝に行う
- 湿度を好む木なので、霧吹きで葉の表裏を濡らします。乾燥した部屋では毎朝行うとハダニも防げます。
季節ごとの間隔の目安
コーヒーノキは春から秋が生育期で、冬は生長がほぼ止まります。冬に生育期と同じ回数を与えると根が傷み、春に新芽が出ません。下の表は室内の八号鉢の目安で、実際には毎回表面の乾きを確かめてから与えます。
| 時期 | 室温の目安 | 間隔の目安 | 与え方 |
|---|---|---|---|
| 4〜6月 | 十五〜二十五度 | 表面が乾いたら。三〜五日に一回 | 鉢底から流れるまで |
| 7〜9月 | 二十五度以上 | 毎日〜二日に一回 | 朝に。夕方に葉が垂れていればもう一度 |
| 10〜11月 | 十五〜二十度 | 五〜七日に一回 | 徐々に間隔を空けて慣らす |
| 12〜3月 | 十〜十五度 | 七〜十日に一回 | 暖かい日の午前に室温の水で |
表の間隔を守るより、葉の張りを見るほうが確実です。葉が少しでも垂れ始めたら、季節を問わず水切れの合図です。
肥料は生育期に定期的に
コーヒーノキは肥料を好み、生育期に足りないと葉の色が薄くなり、新しい葉が小さくなります。五月から九月は緩効性の置き肥を二か月に一回と、液体肥料を二週間に一回の併用が目安です。花や実を付けたい株には、リン酸を多めに含む肥料を使います。十月以降は生長が鈍るので止め、冬は一切与えません。
肥料が足りているかは、新しい葉の色と大きさで判断します。前の葉より小さく薄いなら足りず、葉の縁が茶色く枯れるなら多すぎます。
| 時期 | 置き肥 | 液体肥料 |
|---|---|---|
| 5月 | 規定量を鉢の縁に | 月二回、規定倍率 |
| 6〜8月 | 二か月に一回 | 二週間に一回、規定倍率 |
| 9月 | 月初に一回で終わり | 月二回まで |
| 10〜4月 | 与えない | 与えない |
留守と真夏の水切れ対策
夏の水切れはコーヒーノキの葉を最も傷める失敗です。数日留守にするときは、鉢を日陰に移し、受け皿に水を張って鉢底を浸ける腰水にします。真夏に半日で土が乾く株は、朝夕の二回与えるか、鉢を一回り大きくして土の量を増やします。腰水は生育期限定で、秋になったら止めます。
- 留守中は日陰と腰水
- 出発前にたっぷり与え、鉢を日陰に移して受け皿に二〜三センチ水を張ります。三日程度なら持ちます。
- 夕方の葉の姿で追加
- 朝に与えても夕方に葉が垂れる日は、もう一度与えます。垂れてすぐなら数時間で戻ります。
- 乾きすぎたら底面から吸わせる
- 土が縮んで水をはじくときは、バケツに鉢ごと沈めて気泡が出なくなるまで吸わせます。
水が多いか少ないかを見分ける
葉が垂れたときに、水切れか根腐れかで手当てが正反対になります。土の状態と葉の色を組み合わせて切り分けます。迷ったときは鉢から抜いて根を見るのが確実で、白く張りのある根なら健康、茶色く柔らかい根なら過湿です。
| 症状 | 土の状態 | 原因と手当て |
|---|---|---|
| 葉全体が垂れる | 乾いている | 水切れ。すぐ与えれば数時間で戻る |
| 葉が垂れ、下葉が黄色い | 湿ったまま | 過湿。水を止めて風通しのよい場所で乾かす |
| 葉の縁が茶色く枯れ込む | どちらでも | 過去の水切れか乾燥。枯れた部分は戻らない |
| 葉の色が全体に薄い | 普通 | 肥料不足か光不足。生育期なら肥料を |
コーヒーノキの水やりに使うもの
「何日おき」で決めると必ず外します。乾いたかどうかを見る道具と、鉢底から抜けるようにする道具に分けます。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
- 規格の目安
- 土に挿して読む針式。電池の要らないものが手軽です。
表面の乾きと、鉢の中の乾きは一致しません。挿して確かめる習慣が付くと、やりすぎがなくなります。
- 注ぎ口の細いジョウロ探す言葉「ジョウロ 室内 注ぎ口 細い」
- 規格の目安
- 容量 1〜2L。注ぎ口が細く長いもの。
葉の間から株元へ差し込んで注げます。葉に水を溜めると、そこから腐る植物があります。
- 受け皿探す言葉「鉢 受け皿 室内」
- 規格の目安
- 鉢底より一回り大きいもの。
鉢底から抜けた水を受けるためのものです。**溜まった水はそのつど捨てます。** 溜めたままにするのが根腐れの典型です。
- 霧吹き(葉水用)探す言葉「園芸 霧吹き 葉水」
- 規格の目安
- 300〜500ml。霧の細かいもの。
水やりの代わりにはなりませんが、葉裏に当てるとハダニが付きにくくなります。乾燥する冬の室内で効きます。
- 自動給水器は、留守が続くときだけで十分です。日常は自分で見るほうが確実です。
- 多肉植物には霧吹きは要りません。かえって蒸れの原因になります。
コーヒーノキの上手に育てるコツは作物ページに
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